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紛争調整委員会によるあっせん事例
事例1

区分

労働条件の引下げと配置転換

事業の種類

運輸交通業

申請人の労使別

労働者

申請人の性別

女

申請内容

 　会社の経営不振から、「会計事務の外部委託をするので、あなたを会計事務から配車係へ配置転換し、更に賃金を15万円から13万円に引下げたい。」との打診があった。
　配置転換については、小さな子どもがいるので夜勤のある配車係への異動には応じられない。また、賃金の引下げは1万円までとして欲しい。

あっせん結果

　あっせんにより、申請人が2万円の賃金引下げに応じるとの条件で、会社は会計事務の外部委託を取りやめ、配置転換を撤回した。


事例2

区分

いじめ・嫌がらせ

事業の種類

金融業

申請人の労使別

労働者

申請人の性別

女

申請内容

 　在職中に支店長から大きな声を上げられるなどの精神的苦痛を受け医師から「心的外傷」と診断されながらも勤務を続けていたが、遂に我慢出来なくなり先月やむを得ず退職した。
　経済的、精神的損害に対する補償として、12ヶ月分の賃金相当額の支払いを求めたい。

あっせん結果

 　あっせんにより、支店長の言動に対する会社の対応が十分でなっかたことを認めた上で、退職金の名目で5ヶ月分の賃金相当額を支払うことで双方が合意に至った。


事例3

区分

退職勧奨

事業の種類

製造業

申請人の労使別

労働者

申請人の性別

男

申請内容

 　10ヶ月ほど前から事業縮小に伴う退職勧奨を受けていたが、断り続けていたところ、2ヶ月前に生産現場から事務職へ配置転換された。
　配置転換後は退職勧奨がなくなったものの、これを機に自ら退職したいと思っている。そこで、私のこの度の退職を退職勧奨に応じての退職扱いとした上で退職金の増額を求めたい。

あっせん結果

 　あっせんにより、会社は今回限りの特例として申請人の退職を退職勧奨に応じての退職扱いとし、早期退職優遇制度の適用による退職金の増額を認めることで双方が合意に至った。



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