過労死等防止対策推進シンポジウムを開催しました

静岡労働局は、11月の過労死等防止啓発月間に合わせ、11月7日、静岡市のグランシップにおいて、過労死等防止啓発を目的としてシンポジウムを開催しました。
 
本年度のシンポジウムでは、独立行政法人労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 過労死等防止調査研究センター 統括研究員(センター長代理・医師)である吉川 徹氏をお招きし、『過労死等防止に役立つ職場環境改善のヒント』と題した基調講演が行われました。
 
吉川氏は、全国の過労死等に関する労災認定事案の分析研究を通じて得られた知見を紹介され、過労死等防止に向けた効果的な職場環境改善のあり方について解説されました。講演の中で吉川氏は、職場における過労死等防止対策の最終目標として、「安全で、尊重があり、お互いに支援し、休めて、健康に働ける職場」を文化として定着させることの重要性を強調されました。
 
続いて、企業の取組事例として、株式会社橋本組(焼津市/総合建設業)の総務部門 Executiveの橋本 節子氏より、令和6年4月に施行された時間外労働の上限規制を見据え、建設業界が直面する長時間労働や人手不足といった構造的課題に真摯に向き合い、「長時間労働の削減」にとどまらず、「働き方そのものの変革」に挑戦してきた『超働き方改革』の内容とその成果についてご発表いただきました。
 
また、かつて仕事が原因で精神障害を発症された方(匿名)と静岡過労死を考える会代表の尾崎 正典氏が、ご自身の体験を踏まえ、過労死等のない社会の実現を強く訴えられました。


【基調講演をされる吉川氏】


【橋本氏から自社の取組事例を発表いただきました】

 

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