ゼロ災でいこう ヨシ!【新見労働基準監督署】

~第32回備北地区ゼロ災運動研究集会が開催されました~



 備北地区ゼロ災運動研究集会は、「ゼロ災・ゼロ疾病」を目指し、日夜ご努力いただいている各事業場におけるゼロ災運動を積極的にバックアップするために、一般社団法人岡山県労働基準協会新見支部が毎年開催しているものです。
 今年も、令和3年11月26日に第32回備北地区ゼロ災運動研究集会が行われました。
 ゼロ災運動は、人間尊重の理念に基づき、全ての事業場において全員参加で安全衛生を先取りして、一切の労働災害を許さず、ゼロ災害、ゼロ疾病を究極の目標に、働く人々全員が、それぞれの立場、持ち場で労働災害防止活動に参加し、問題を解決するいきいきとした職場風土づくりを目指す運動 です。
 集会は、参加者全員での「ゼロ災でいこう ヨシ!」のゼロ災コール、支部長による開会挨拶で始まり、ゼロ災標語の表彰、特別講演「安全衛生保護具の正しい選び方、使い方」などが行われました。

 新見労働基準監督署からは、石橋署長、安全衛生担当の伊藤監督官が出席し、労働災害発生状況、労働災害防止対策などについて説明を行いました。
 
 石橋署長からは、祝辞の中で、
① 安全標語、指差点呼などの効果の再評価と活用
② 一人作業時における緊急時連絡体制などの整備
③ ゼロ災に向け、
◎ 企業トップによる安全衛生方針の表明
◎ 安全衛生管理を担う各担当の役割・責任・権限の明確化、並びに、活動時間の確保
◎ 次世代を担う安全衛生管理の担当者の育成
 などの取り組み
をお願いしました。
石橋署長(R3ゼロ災ヨシ)
 また、安全衛生担当の伊藤監督官からは、
① 新見署管内の労働災害発生状況として、
◎ 業種では、運輸交通業、化学工業、第三次産業災害が増加していること。
◎ 事故の型では、転倒、墜落・転落、はさまれ・巻き込まれで全体の65%となること。
転倒災害全国的にも増加し、その6割が休業1か月以上となっていること。
脚立・梯子や、運転席・荷台からの転落が多いこと
② 災害防止対策、安全衛生活動のポイントとして
◎ 不安全行動を防ぐには、作業前に一人KY活動として、指差呼称で「段差ヨシ!」「足元ヨシ!」と声を出して安全確認を行うと安全意識が高まること。
◎ 災害が多い非定常作業時の災害防止対策として、作業標準の定めがない、想定外の不具合が発生した場合などは、作業者の判断ではなく、作業を一旦止め、然るべき管理者等に報告させて、管理者の指揮・指示により対応する体制とすること。
◎ 年間、月間の安全衛生計画を立て、それに基づき活動すること。
※計画を建てる際は、一定の期間の目標を、労働災害の発生状況、リスクアセスメント、労働者の要望などを考慮して設定すること。
 (例:非定常作業を100件以上洗い出し、作業手順書を作成する)
③ 法令改正(溶接ヒューム関係、墜落制止用器具関係、石綿関係)
などを説明しました。
伊藤監督官(R3ゼロ災ヨシ)

 また、新見労働基準監督署においては、今年度、増加傾向がみられた「転倒災害」や「配達業務時の災害」などの災害防止や、「溶接ヒューム関係」などの改正法令の周知のため、新見労働基準監督署独自に災害防止啓発用リーフレットを作成しており、厚生労働省HP、岡山労働局HPなど関連サイトと併せて、これらを活用して、今一度、各事業場において、災害防止対策、改正法令への対応状況の再点検をお願いしました。

【新見労働基準監督署独自作成リーフレット】

「職場での転倒災害が増加しています」(PDF:318KB)
「建設事業者のみなさまへ」(PDF:403KB)
「溶接ヒューム等の健康障害防止対策の点検をお願いします」(PDF:1MB)
「第三次産業の労働災害が増加しています」(PDF:826KB)
「配達業務時の労働災害防止について」(PDF:1MB)
「職場における新型コロナウイルス感染症感染防止対策関連の参考情報のお知らせ」(PDF:204KB)
「外国人労働者に対する安全衛生教育には適切な配慮をお願いします」(PDF:335KB)
「ストレスチェック集団分析結果等を活用し職場環境改善に取組みましょう」(PDF:1MB)

ご一読いただき、今後の安全衛生活動にご活用ください。
(助成金などについては、期限前に申請受付を終了するものもございますので、お手数をおかけいたしますが、それぞれのお問い合わせ窓口にご確認をお願いします。)


 なお、令和3年12月1日から令和4年1月15日までは、年末年始無災害運動期間となります。
 一年の締めくくりを笑顔で送り、災害のない明るい新年を迎えるために、「安全最優先」の考え方を基本に、あわただしい時期にこそ、作業前点検の実施、安全な作業方法の確認などを着実に実施いただきますようお願いします。

 

関連サイト


厚生労働省ホームページ
 令和2年4月の特定化学物質障害予防規則・作業環境測定基準等の改正
 建設業における安全対策
 石綿総合情報ポータルサイト
 ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等

岡山労働局ホームページ
 「溶接ヒューム」特設サイト
 【参考】
  【東京労働局】WEBによる改正特定化学物質障害予防規則(溶接ヒューム)セミナー
   https://www.youtube.com\watch?v=LiG9bxMm4TI

中央労働災害防止協会ホームページ
 令和3年度 年末年始無災害運動

その他関連情報

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