建設現場の安全パトロールを行いました【笠岡労働基準監督署】

~全員でゼロ災に全集中キャンペーン~


 笠岡労働基準監督署では、昨年(令和2年)、過去20年間で最も多く215件の休業4日以上の労働災害が発生し、その内、死亡災害も2件発生したことから、全ての事業者及び労働者が常に安全を意識し、絶対に労働災害を発生させないという強い気持ちを持っていただくため、「全員でゼロ災に全集中キャンペーン」(略して「3Zキャンペーン」)を令和3年2月1日から同年12月31日まで取り組んでいます。今回、キャンペーンの一環として管内の建設現場のパトロールを実施しました。
 パトロールでは、当署管内で昨年、足場からの墜落死亡災害が発生していることから、墜落・転落防止対策の状況を重点的に確認しました。また、梅雨明けしたこともあり、本格的に暑さがきびしくなることから熱中症予防の取組状況についても確認しました。
 
パトロールの様子
足場からの墜落防止対策確認
(パトロールの様子)
(足場からの墜落防止対策を確認)


 
~全員でゼロ災に全集中キャンペーン~

 令和2年は新型コロナウイルス感染症の影響で多くの事業者が業務量減・生産量減・稼働率減という非常に厳しい状況でありました。同じく経済活動が停滞したリーマンショックの時は労働災害が大きく減少しましたが、令和2年に関しては休業4日以上の労働災害が215件発生しており、前年比で68件増加、過去20年間で最も災害件数が多くなっている状況です。そのうち死亡災害は2人となっており、それ以外にも命を失ってもおかしくないような重篤な災害や、重い障害の残る災害も多発しているところです。こうしたことから、全ての事業者及び労働者が常に安全を意識し、絶対に労働災害を発生させないという強い気持ちを持っていただくために取り組みを行っています。


 
【笠岡労働基準監督署からのお願い】

 当署(笠岡労働基準監督署管内)における令和3年の休業4日以上の労働災害は、令和3年6月末現在において77件発生しており、前年同時期(80件)と比べ3件減少しています。しかし、昨年は過去20年間で最も多く215件発生していることから、例年と比べて依然として多くの労働災害が発生しています。
 建設業では8件発生しており、前年同時期と比べ同数の発生件数となっています。また、昨年は足場から墜落して死亡する災害も発生しています。
 労働災害の撲滅に向け、引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止の取組とともに、労働災害を発生させないために、事業者の皆さま、従業員(労働者)の皆さまが協力して全員でゼロ災への取組を推進してください。
 
R3事故の型(笠岡署) 建設業において、墜落・転落災害が約3割を占めることから、作業場所の状況を確認の上、安全に作業を行ってください。


〇墜落・転落災害を防ごう!
□ 作業するための十分な広さがある安全な作業床(足場など)があるか
□ 開口部や安全な作業床の端などには「囲い」や「手すり」などがあるか
□ 上記2点が無い(難しい)場合は、「安全ネットを設置」することや「墜落制止用器具(安全帯)」を必ず使用しているか
□ はしご、脚立などの用具は正しく使っているか


〇熱中症を予防しましょう
熱中症
 

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