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「落ちないぞ!365」トラック荷台等からの墜落災害防止運動実施中【和気労働基準監督署】
令和4年8月5日(金)
労働災害防止等講習会で説明を行う三見署長
和気労働基準監督署(署長:三見明弘)は、岡山県トラック協会備前支部と協働で、陸上貨物運送事業において多発しているトラックの荷台等からの墜落災害を撲滅するキャンペーン『落ちないぞ!365(さんろくご)』を平成26年1月1日より実施しています。
8月5日、このキャンペーンの一環として労働災害防止等講習会(岡山県トラック協会備前支部和気分会主催)が開催され、和気労働基準監督署長が出席し、労働災害防止対策、働き方改革等について説明を行いました。
開会あいさつを行う横山分会長
陸上貨物運送業における労働災害防止については、労働災害が増加している現状を踏まえ、陸上貨物運送事業労働災害防止協会において学識経験者、労使代表者等による検討会を設置し、荷役作業における労働災害の減少を図るための今後の対策のあり方等について検討されています。
⇒陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策に関する検討会(陸上貨物運送事業労働災害防止協会HP)
また、働き方改革関連法の国会附帯決議を踏まえ、過労死等の防止の観点から、自動車運転者に係る改善基準告示の見直しが進められており、自動車運転の業務に係る時間外労働の上限規制の猶予措置が終了する令和6年4月からの改正が予定されています。
⇒労働政策審議会(労働条件分科会自動車運転者労働時間等専門委員会)(厚生労働省HP)
墜落災害は、高さが低くても重篤となるケースが多く、万が一にも死亡災害が発生すると、本人及びその家族の苦しみは当然のこと、事業者としても大切な労働力の損失となることは言うまでもありません。
今後も陸運業の事業者と荷主等事業者がより高い安全意識を共有しつつ、協働で荷役作業における災害防止に努めていただきますようお願いします。
また、働き方改革推進のため、労働基準監督署では「労働時間相談・支援コーナー」を設けているほか、「岡山働き方改革推進支援センター」では社会保険労務士等の専門家が中小企業事業主の方からの労働者全体の労務管理に関する相談や助成金の利用に関する相談等に無料で応じています。
さらに、令和4年8月からは「トラック運転者の長時間労働改善特別相談センター」が設置され、トラック運転者の長時間労働改善のための労務管理や作業環境改善、発着荷主との取引環境改善に関する相談等について、トラック運送業における労務管理・物流改善の専門家が無料で応じています。
これらをぜひご活用いただき、働き方改革の取組を進めましょう。
【参考】
・岡山労働局労働基準部長による陸上貨物運送事業安全パトロール
・荷主の皆様へ 自社構内での荷役作業の安全確保にご協力ください
・働き方改革特設サイト
・トラック運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト
・職場における新型コロナウイルス感染症への感染予防及び健康管理に関する参考資料一覧