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製造業向け安全衛生説明会を実施しました
~防ごう!はさまれ・巻き込まれ災害 行動災害 進めよう! 現場のキーマン 現場管理者の育成~
和気労働基準監督署は、令和6年11月19日、中央労働災害防止協会 中国四国安全衛生サービスセンター、和気地区プレス・機械金属災害防止協議会との共催で、当署管内の製造業における安全衛生対策の課題である「人に依存した対策ではなく機械による安全対策の徹底」、「身体的負荷・精神的負荷を考慮した作業方法・作業環境等の改善」、「現場における安全衛生管理を担う現場管理者の能力向上・育成に向けた取り組みの定着」について説明会を開催しました。
当署管内の製造業では、
①非定常作業における対策の不備(運転停止の未実施)による死亡災害・重篤災害の発生
②無理な作業方法・作業姿勢等による災害が増加傾向にあるが、負荷の軽減対策にまで及ばず、繰り返し災害が発生
③現場の安全衛生キーマンである職長等現場管理者が、自身の担当作業に追われて管理業務ができていない、安全衛生管理にかかる教育を十分に受けていないことによる現場の管理力の低下
等の課題があり、労働災害を発生させないためには、これら課題に対応して、安全衛生管理を行っていただく必要があるものとなります。
説明会では、和気地区プレス・機械金属災害防止協議会 会長の開会挨拶に始まり、和気労働基準監督署からの説明のあと、特別講演が行われました。
▶監督署説明資料
▶資料「第14次防パンフレット【和気署版】」
▶資料「次世代人材、電子申請」
▶閉会挨拶資料
左:開会挨拶(和気地区プレス・機械金属災害防止協議会 杉本会長) 右:和気労働基準監督署説明
【特別講演】
「非定常作業における機械のはさまれ・巻き込まれ対策」
「動作の反動・無理な動作等の行動災害防止の徹底」
「現場管理者(職長、班長等)の育成」
(中央労働災害防止協会 中国四国安全衛生サービスセンター専門役 安全管理士 広次 勝幸 氏)
左:特別講演 右:和気労働基準監督署長挨拶
特別講演では、講師が3つのテーマについて、次のように呼びかけました。
① 機械災害の発生プロセスを認識して、機械の使用状況の調査、危険源の同定をするなど機械設備のリスクアセスメントに取組みましょう。
保護方策を検討するときには、「人間はミスをする」、「機械は故障する」、「絶対安全は存在しない」ことを念頭に置き、保護方策を決定しましょう。
② 腰痛など筋骨格系障害の予防には、「エルゴノミクス(人間工学)」の視点から職場改善に取り組みましょう。
作業の中で腰・腕・脚にかかる負荷を評価し、重い物を持ち上げたり無理な姿勢を続けたりする場面の解消を目指し、設備対策・作業対策・人的対策などによって「誰もが働きやすい職場」を形成しましょう。
③ リーダーシップ、コミュニケーション、コーチング能力を高め、リーダーとしての役割を発揮しましょう。
「行動は環境に依存する」社会心理学者の言葉にもあるよう適切な行動を行う環境づくりをしましょう。
管内の皆様には、非定常作業における機械のはさまれ・巻き込まれ対策、動作の反動・無理な動作等の行動災害防止の徹底、現場管理者(職長、班長等)の育成について、今一度、ご確認をお願いします。
【その他の参考情報】
岡山労働局HP 和気労働基準監督署からのお知らせ
(https://jsite.mhlw.go.jp/okayama-roudoukyoku/newpage_01507.html)
厚⽣労働省HP 「転倒予防・腰痛予防の取組」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000111055.html)
厚⽣労働省HP 「高年齢労働者の安全衛生対策について」
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/newpage_00007.html)
厚生労働省 SAFEコンソーシアウムポータルサイト
「職場における転倒・腰痛予防対策動画」
(https://safeconsortium.mhlw.go.jp/movie/)
厚⽣労働省
労働安全衛生法関係の届出・申請等帳票印刷に係る入力支援サービス
(https://www.chohyo-shien.mhlw.go.jp/)
中央労働災害防止防止協会 HP
(https://www.jisha.or.jp/chusho/index.html)
中央労働災害防止協会 中国四国安全衛生サービスセンター
「中小規模事業場安全衛生サポート事業」
(https://www.jisha.or.jp/chushikoku/support.html)