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岡山労働局労働基準部長が建設現場パトロールを実施しました
令和5年6月15日に岡山労働局(局長 成毛節)は建設現場のパトロールを実施しました。
また、岡山労働基準監督署及び建設業労働災害防止協会岡山県支部も連携して現場の安全管理や衛生管理を確認しました。
●パトロール現場
施工業者:鹿島建設株式会社中国支店
工事名称:創志学園高等学校耐震改築工事
施工場所:岡山市北区下伊福西町7番38号 創志学園高等学校
パトロール現場
パトロール開始前に挨拶を行う工藤労働基準部長
令和4年の県内の労働災害発生状況をみると、死亡災害は前年比+5人の12人となり、そのうち3人は建設業で、死亡災害における建設業の占める割合は依然として高い状況です。
よって、死亡災害・重篤災害防止の観点から、足場等からの墜落・転落防止対策を主とし、その他転倒災害や熱中症等の防止対策について建設現場での取り組み状況を確認し、その重要性を周知して水平展開することを目的として、岡山労働局労働基準部長建設現場パトロールを実施しました。
現場では足場等からの墜落・転落防止対策、段差の養生や表示による転倒防止対策、デジタルサイネージへのWBGT値の表示や清涼飲料水がワンコインで購入できる自動販売機の設置や休憩室に冷凍塩ゼリーを常備すること等による熱中症対策がとられていました。また、開口部で墜落のおそれがある箇所では、外国人労働者が明確に理解できるように、外国語でも「開口部注意」と書かれた標識が掲示されていました。
その他、デジタルサイネージやBIMなどのITを活用した情報の共有・作業指示・データ管理等を実施している、経験3年未満の未熟練労働者のヘルメットに黄色の名前シールを貼ることで判別して職長等がフォローを実施している、女性労働者にも快適に働いてほしいという思いから女性専用の更衣室とトイレを設けているなど、他の現場に水平展開するにふさわしい好事例が確認できました。
パトロール実施後、パトロール員からの講評があり、最後に総括として工藤労働基準部長から「今年の全国安全週間の標語は、「高める意識と安全行動 築こうみんなのゼロ災職場」ということですので、是非この学校の校舎をゼロ災で、死亡災害は絶対起こさないという決意で、来年の引き渡しまでお願いしたいです。幸いにも建設業の5月の労働災害は減っていますので、引き続きご協力をお願いします。」とお願いしました。
パトロール員からの講評時の様子
なお、各労働基準監督署においても、安全パトロールを全国安全週間及びその準備期間中に実施しています。