令和3年度 第3回兵庫県最低賃金専門部会議事録

 
日時    令和3年8月3日(火)   9時50分~11時35分
場所 兵庫労働局16階 第3共用会議室
出席者 公益委員 梅野会長、桜間委員、山口委員
労働者委員 岩﨑委員、重宮委員、堀井委員
使用者委員 倉本委員、松岡委員、𠮷川委員
事務局 岸労働基準部長、青柳賃金室長、泉賃金指導官、倉本賃金主任、赤松職員
議題 (1)兵庫県最低賃金の改正審議について
(2)その他
議事録 桜間部会長  ただ今から、第3回兵庫県最低賃金専門部会を開会します。
 まず、本日の会議について、事務局から報告をお願いします。
泉賃金指導官  本日は、委員の方全員が出席であり、審議会令第6条第6項の規定による定足数を充足しておりますことを、御報告させていただきます。
桜間部会長  それでは、議事に入りますが、まずは事務局から配布された資料の説明をしてください。
青柳賃金室長  先日、使用者側の委員の方から基礎調査の関係での追加資料の御要望がありましたので、資料の1として作成しました。
 担当から説明をさせていただきます。
倉本賃金主任    賃金主任の倉本でございます。
 本日お配りさせていただきました資料1の基礎調査結果の追加資料について説明をさせていただきます。
 当該資料につきましては、第647 回の本審でお配りさせていただきました基礎調査の結果につきまして、宿泊業・飲食サービス業及び生活関連サービス業・娯楽業に絞ってデータを抽出、取りまとめたものです。
(以下資料1「令和3年度最低賃金に関する基礎調査結果(追加資料)」について説明)
 以上となります。
桜間部会長  ただ今の説明について、確認等はよろしいでしょうか。
各委員 (特になし)
桜間部会長  それでは、前回7月30 日の部会の確認ですが、労使から金額の提示とその理由等の説明がありました。
 労側は、金額提示が930 円、プラス30 円ということです。
 昨年はコロナの影響のため、先行き不透明ということからほぼ現状維持に終わったが、今年は生産活動も持ち直している。経済財政諮問会議の目標とされた全国加重平均時間額1,000 円以上を目指していきたい。
 兵庫県の最低賃金は全国加重平均902 円を下回っていることから、目安に2円プラスしての930 円を提示したい。
ということだったと思います。
 それに対して使用者側は、現状維持0円でした。
 中賃で示された28 円の根拠が明確ではない。また、製造業は上向きではあるが宿泊、飲食、運輸関連は影響が大きく、雇用が維持できるのか不安がある。
 今後、コロナの影響がさらに長引く中において28 円の引上げとなると、県下では約12 万人の労働者に影響が出てくる。
 余力があるところは賃上げが可能であるとしても、余力がないところでの引き上げは困難である。
 格差の是正が必要なことは理解するが、今ではないと考えられ、今年は最低賃金を引き上げるという状況ではない。
ということだったと思います。
 補足等はよろしいでしょうか。
各委員  (特になし)
桜間部会長  それでは、本日も引き続いて金額の審議となりますが、労使それぞれで打ち合わせの時間は必要でしょうか。
各委員  お願いします。
桜間部会長  それでは、10 分くらいで打ち合わせをお願いします。
   (労側委員、使側委員それぞれ別室で協議。)
桜間部会長  では、審議を再開したいと思います。
 それでは公益が労使個別にお話を伺っていきたいと思います。
 まず、労側からでよろしいでしょうか。
堀井委員  今回は使用者の方々からお話をお聞き頂いた方が良いかなと思います。
桜間部会長  使用者の方々はどうでしょうか。
松岡委員  はい、いいです。
桜間部会長  それでは別室で公益がまず使用者側からお話を聞かせていただきその後、労働側からお聞きすることとします。
   (公労・公使会議等)
 (第2回全体会議)
桜間部会長  それでは、本日の審議はここまでにしたいと思います。
 では、本日、公益が労働側及び使用者側と審議した内容等につきまして、簡単に説明しておきます。
 今日は使用者側の皆さんから先に話を伺ったので、そちらを先に申し上げます。
 使用者側は、今日金額の提示がございましてプラス20 円、920 円ということで、率にして2.2 パーセント、影響率13.86 パーセントということになります。
 その理由についてですが、影響率についてお話いただきました。
 ここ数年で見ましたら兵庫の場合は平成30 年がプラス27 円ですけれども、この時の影響率は15.93 パーセントと一番高い影響率であり、これを超えることは出来ないということが一つの線として考えられるということでございました。
 プラス20 円では13.86 パーセントなのですが、プラス21 円にすると16.15 パーセントということで、大きく数値が変わるということであり、15.93 を下回るプラス20 円という線が妥当であるということです。
 この数字はコロナの影響を除けば最大限の努力でなんとかなる数字であるという御説明です。
 これ以上はギャンブルのような数字であり、職を失う人がたくさん出て来るおそれがあり、このプラス20 円も行政のサポートがあるということ前提とした数字であり、これが最終回答であるというお話でした。
 最低賃金を大幅に上げると、とりわけ宿泊業の女性のアルバイト、パートさんに非常に大きな影響が出る。
 解雇という事態も考えられる。
 そういうことも考えた上での、正に一杯一杯の数字として提示したということでございました。
 それに対して労働者側ですが、基本的に主張に変わりはなくプラス30円で、これは譲れない数字であるということです。
 使用者側が主張される、影響率13.86 パーセントを超えられない、ということは全く理解出来ない。
 協議の土台として、まずベースとしては全国の目安である28円であり、この金額からどうするのか、というところで議論しないことには議論が始まらない。
 兵庫を今後どうしていくのかというのを考えた場合に、全国加重平均より低いという現状があって、この差を埋めるのは至上の命題である。
 28 円プラス2円ということでなければ議論が噛み合わないという話でございました。
 今後、加重平均を下回ったままという現状でいいのか、全国で28 円という数字が出ている状況で、今回それを下回るということがあったなら、兵庫は今より更に加重平均を下回るということとなり、到底容認できるものではない。
 兵庫からの労働力の流出という事態になる。まず28円から更にどうするのかという話でないと議論は出来ない、という話でございました。
 今日は使用者側から金額の提示がございましたけれども、労使の議論は平行線のままということで、引き続き議論をしていかなければならないと思います。
 それぞれの委員の方からは何か補足等はございますでしょうか。
松岡委員  一点ございます。
 今日の議題とは関係ないのですが、前回7月30 日の専門部会でお配りいただいた資料の中で、兵庫県の経済雇用情勢というのがありまして、その中で県内の主要業種の概況のところで、飲食店の景況感は非常に良いという記載がありました。
 これは流石におかしいだろうと思いまして県に問い合わせました。
 その回答につきましては、とある飲食店1店に聞いた答えであって全体を表すものではないということでした。
 この店はお酒を提供する店ではなく、普通のレストランなので、誤解のないようにという話でしたが、誤解をするだろうと思います。
 以上です。
桜間部会長  それでは最後に事務局から何かございますか。
青柳賃金室長  中賃で7月16 日に目安があった後、7月21 日の経済財政諮問会議におきまして、最低賃金の引き上げに関連する中小企業支援の状況についての資料ということで、机上配布しております資料3-2「環境整備について」というのが、当日の経済財政諮問会議での今後の中小企業の支援事業について示された資料でございます。
 これに基づきまして、順次、先日御説明いたしました業務改善助成金や資料2に添付しております雇用調整助成金による対応ということで資料3-2 の1ページ目の上の方ですが、新型コロナ感染拡大の影響によって特に厳しい業況にある中小企業等の雇用維持に対する支援策ということで具体的な対応が示されましたので、資料としてお配りさせていただきます。
 下のところにあります事業再構築補助金ですが、こちらは中小企業庁の方で行っているものですけれども、これにつきましても新たに最低賃金の引き上げという形での拡充ということが見直されたということでございます。
 2枚ものの机上に配布しております資料「事業再構築補助金の第3回公募における主な見直しについて」でございますが、その後ろのところにリーフレット1枚を添付しております。
 そちらの裏面に緊急事態宣言特別枠として、最低賃金枠が新設されましたので情報として提示させていただきました。
 以上でございます。
桜間部会長  それでは次回は明日、8月4日の午前10 時から開催いたします。引き続き金額審議となりますので非公開といたします。
 皆様どうもお疲れ様でございました。
                                                                                桜間 裕章
                                                                            堀井 説也
                                                                            松岡 直哉

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