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令和3年度 第2回兵庫県輸送用機械器具製造業最低賃金専門部会議事録
日時 | 令和3年9月13日(月) 13時57分~16時15分 | ||
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場所 | 兵庫労働局16階 第3共用会議室 | ||
出席者 | 公益委員 | 岡崎委員、庭本委員、山口委員 | |
労働者委員 | 遠藤委員、重宮委員、多禰委員 | ||
使用者委員 | 金子委員、鈴木委員、松岡委員 | ||
事務局 | 岸労働基準部長、青柳賃金室長、泉賃金指導官、倉本賃金主任、田村給付調査官 | ||
議題 | (1) 兵庫県輸送用機械器具製造業最低賃金に係る改正決定の審議等について (2)その他 |
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議事録 | 山口部会長 | 少し早いですが、ただ今から、第2回兵庫県輸送用機械器具製造業最低賃金専門部会を開会いたします。 本日の会議について、事務局から報告をお願いいたします。 |
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泉賃金指導官 | 本日は、全員が御出席ですので、最低賃金審議会令第6条第6項の規定による定足数を充足しておりますことを御報告いたします。 | ||
山口部会長 | それでは、議事に入りたいと思いますが、事務局から何かございますでしょうか。 | ||
青柳賃金室長 | 賃金室長の青柳でございます。よろしくお願いいたします。 私からは、お配りしております資料等につきまして説明させていただきたいと思いますが、その前に、先日必要性につきましての答申をいただきまして、そのあと金額改正につきましての意見聴取の公示を行いましたが、今のところ、意見等の提出はございません。 それから、金額審議に関しましては、本日の午前中に、はん用機械器具製造業の専門部会がございましたが、金額改正の答申までは至っておりません。 ほかの専門部会でも、答申が出ている部会はございません。 また、他局でも、輸送用機械器具製造業の関係での金額改正の答申が出ているところは確認ができていないという状況でございます。 では、引き続き資料の説明ですが、前回お配りしました資料のうち、更新があったものだけ添付いたしております。 (以下の資料について説明) 資料No1 一般職業紹介状況(令和3年7月分)について(兵庫労働局職業安定部職業安定課) 資料No2 管内金融経済概況(日本銀行神戸支店 2021年9月7日) 資料No3 毎月勤労統計調査地方調査月報(令和3年6月) 兵庫県 資料No4 兵庫県の経済・雇用情勢(産業労働部政策労働局産業政策課 令和3年8月27日) 資料No5 兵庫県鉱工業指数月報(令和3年6月速報) |
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山口部会長 | ありがとうございます。何か御質問等ありますでしょうか。 | ||
重宮委員 | はい。(挙手) | ||
山口部会長 | どうぞ。 | ||
重宮委員 | 兵庫県の他の部会では特定最賃の必要性については、全部有なのでしょうか。 | ||
青柳賃金室長 | 申し出いただいた7件すべて必要性有の答申をいただいております。 申し遅れまして、すみません。 |
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山口部会長 | ありがとうございます。そのほか質問等ありますでしょうか。 | ||
各委員 | (特になし) | ||
山口部会長 | よろしいでしょうか。 それでは、議事を続けてまいりたいと思います。 前回8月30日の専門部会において、全会一致で必要性有との決議を行いましたので、本日は、改定する金額についての審議となります。 今までの審議の中でお話しいただいている部分もありますが、ここから金額審議ということですので、まずは、労使から金額審議にあたっての金額提示及びその理由等を発言いただき、そこから審議を進めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 最初に労使双方それぞれで打ち合わせ時間を設けた方がよろしいでしょうか。 |
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労使委員 | はい、お願いします。 | ||
山口部会長 | それでは、10分から15分程度別室にて打ち合わせいただければと思います。事務局は準備をよろしくお願いいたします。 | ||
(労使それぞれ打合せ) | |||
(全体会議) | |||
山口部会長 | それでは、審議を再開させていただきたいと思います。 では、申し出いただいた労側委員から金額提示とその理由について、御説明をお願いいたします。 |
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重宮委員 | それでは、労側としまして重宮から金額改定について、考え方を述べたいと思います。 まず、考え方についてですが、当年も御承知のとおり新型コロナウイルスの影響が続いております。 ただ一方で、ワクチン接種が進んでおりまして、今後さらに接種が進むという状況であり、今の時点で、国民の半分という話も出ていますので、感染抑制の一定の効果も見込まれてくるだろうと思います。 こういったことからしますと、昨年の先行き不透明で、まったく先がどうなるかわからないという状況からは、一歩前進ということではないかと認識をしております。 加えて、海外であり、国内であってもですが、ワクチン接種は、非常に早い状況で、特に、とりわけ海外は、早くなっておりますので、人の移動が回復していく傾向にあると予想されます。 兵庫県の輸送用機械器具製造業につきましても、企業実績に関しましては濃淡があるというのは、前回のお話の中で、我々も承知・理解しておりますが、昨年に比べて少しずつではありますが、回復基調にある事業も見られることから、そこについては、脱しつつあると考えております。 ただ、一方で未だにコロナの関係で業績不振があることも承知しておりますので、これらに対する対応につきましては、昨年も申し上げましたが、本来であれば政府、行政の責任のもと可及的速やかな対応を、労使できちんと要請もしていかなければならないと考えております。 このような状況ではありますが、特定最賃は特定最賃として労働条件の向上及び事業の公正競争の観点からその水準を求めていくこと、こういった趣旨に沿った審議が必要であると考えておりますので、本年の審議につきましても、例年にもまして慎重な審議を重ねていきたいと考えております。 それでは、改正額について述べたいと思います。 輸送用機械器具製造業につきましては、日本の基幹産業として今後も経済・産業をリードしていく立場にあります。 ここ兵庫においても、輸送用機械器具製造業の中心都市として大きな役割を担っております。 そして、このコロナ禍においても、第一線で働く仲間の中には、残念ながら産業別の最低賃金の近傍で働く未組織労働者もおられます。 このような方々に対して、産業別最低賃金の改定を波及させていくことは、社会的セーフティーネットの観点からも見ておかなければならないと思いますし、現在の978円で、年間2,000時間労働しても、約195万円ということで、ワーキングプアと言われる年収200万円にも届いておりません。 健康で文化的な最低限度の生活を営むに足る水準ではないと認識しております。 もちろん、最低賃金ですので、先ほど述べましたとおり、公正競争の観点からその水準を求めていくという部分もありますが、一方で、やはり195万という金額を見ますと足る水準ではありません。 また、日本の生産年齢人口ですが、1995年の8,700万人をピークに減少し続けております。 2019年の時点では、7500万人とこの20年余りで、1,000万人以上が減少している。さらに、2030年を見ますと6,700万人、2055年を見ますと5,000万人を割り込むと想定されておりまして、兵庫県においても、働く人口が減少していく中において、継続的に産業別最賃の引き上げを実現することが、その産業の魅力をさらに向上させる重要なポイントになるのではないか。 継続性をもってきちんと毎年その必要な金額を上げていくということが重要なポイントになると考えています。 加えまして、兵庫県輸送用機械器具製造業の最低賃金は、全国でトップレベルにあります。公正競争の観点からも優位にあるものの、兵庫県最低賃金との差につきましては、年々縮小傾向にあるのが実態であります。近年の縮小傾向に一定の歯止めをかける機会でもありますし、2010年の雇用戦略対話で示されました地域別最低賃金の全国平均1,000円を目指すとした方針を加味しますと、今後も地賃の方が継続的に上昇して行くということを念頭に特定最賃の水準を審議しなければなりません。 さらに、春闘結果としても、兵庫県の製造業の賃上率は1.68%で、昨年に引き続き一定の成果を示しております。 昨年につきましては、相当の水準の賃上率があった中においても、コロナ禍だということで労使できちんと審議をした上で、3円という結果を出しております。 そのことも含めてこれらの状況を総合的に勘案した上で、本年の先行きが昨年とは少し違うという状況から、地賃の28円にプラス2円のプラス30円、現在の978円からだと1,008円を求めて行きたいと考えております。 いずれにしましても、兵庫県の輸送用機械の労使関係というのは、これまで先輩方が培ってこられた水準で、ここまで上がってきたという現実もございます。 その点も真摯に受け止めていただいて、使側の皆さんにも前向きな審議をお願いして、労側の主張としたいと思います。 よろしくお願いいたします。 |
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山口部会長 | ありがとうございます。 それでは、使側の主張をよろしくお願いいたします。 |
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鈴木委員 | それでは、使側の主張を鈴木からさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 まず、情勢認識ですが、先ほどおっしゃっていただいたとおり、新型コロナに関しては、ワクチンの接種が進んでいるという認識は大いにあります。 一方で、今の状況というのは第1波、第2波、第3波から第5波まで来ていて、今後、ワクチンの状況がどうなるかということは、まだこの先見通せていないというのがあり、その点は不確定要素の一つととらえていいのではないかと考えています。 一方で、底を脱しつつあると言いながらも、先ほど御認識があったとおり、やはりコロナに関する影響を非常に受けやすいという業界であるという認識をしております。 先ほどの経済動向の中でも、個人消費という意味では、やっぱり、人が動かないということに対して、我々が作っている輸送機器を使ってもらえない状況からすると、中々厳しい業界であるということは、御認識のとおりです。 我々としてもここの状況というのは、きっちり精査していかないといけないと考えており、非常に厳しい状況と認識しております。 ただ、そうは言いながらも、前回の妥当性のところで、業界のリーディング業種という認識は、我々もありますので、そこを踏まえた対応というのも今回は必要かと思っているのですが、いかんせんこのコロナの状況ということでは、昨年と比較しても、あまり状況は変わってはいないという認識です。 そういうことからすると、昨年は最低賃金を3円上げることになったのですが、やはりここをベンチマークにしてお話するしかないと思っておりまして、使側としては3円を提示させていただきたいと思います。 また、昨年から今回秋までの間に春闘がありましたけれども、春闘の引上げ率というのもベアも見送っている企業も多い中で、製造業という観点で捉えた場合、0.32という連合が出している数字がありまして、それが978円という現行の金額に換算して3円というのが今回の世情を捉えた妥当な金額ではないかと考え、3円を提示させていただきます。 以上です。 |
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山口部会長 | ありがとうございます。 労使双方より金額についての提示とその考え方を聞かせていただきました。 労側は30円の引上げで、1,008円ということです。使側は3円の引上げで981円ということでよろしいですか。 |
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労使委員 | はい。 | ||
山口部会長 | 双方基本的なところをお聞きしましたので、これからさらに詰めてまいりたいと思います。 申し出いただきました労側から先にお話を伺うことにしたいと思います。 労使それぞれお話を伺って、進めていきたいと思います。 それでは、まず別室にて公と労で話させていただきたいと思います。 |
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(公労、公使会議) | |||
(全体会議) | |||
山口部会長 | 労使双方からお話をお伺いしました。結論から申しますと今日は時間の関係もありますので、ここで一旦終了して、引き続き次回議論させていただくということにしたいと思います。 労側、使側から話を伺ったのですけれども、同じ業界の労使ということで、業界の状況等についての相違というのはそれほどなく、双方から同じような御意見をいただきました。 労側からは、3円という数字に関して、基本的にコロナの状況が改善して、人の移動が始まってくると状況の回復が見込める。そうなると、産業の魅力として3円アップで維持できるのか。 さらに魅力的な数字というのを出して行く上で、30円位のアップというのが、一つの目安なのではないかということでした。 地賃とのバランスでも28円より低い数字ということになると、地賃の金額と特定最賃の間の金額差というのが減ってくるということがあるので、この部分については、特定最賃の意義ということで、差を考えていかないといけないのではないか。 それと、もう1点、輸送用機械器具製造業というのは、兵庫県のリーディングインダストリーというところで、他の産業をリードして金額を考えていく必要があるのはないかという議論をさせていただきました。 同じく使側とも、当然今のところ27円の開きがあるけれども、その27円の開きについては、今日提示させていただいた3円がすべてではなく、きちんと議論して今後のことを考えて数字を決めていくことに対して異論があるわけではないということを伺いました。 先ほどもありましたが、業界の認識としては、同じような認識なので、今後のことを考えながらやっていきたいということでした。 使側からもありましたが、他の業種に対して、リーディングインダストリーとしての責任というのは、自分達でほかよりも高い金額というのを出していって、ほかの業界をリードしていくという役割を担わないといけないということは重々理解している。 ただ、今日に限っては、今日出た数字で十分な材料がないということですし、28円という数字についても、元々そんなに根拠があると思っている数字ではないので、この数字に基づいた議論というのが、今のところ十分できないということで、持ち帰って協議をしたいということでした。 協議をして今後に向けて数字等を詰めて、次回の協議に臨みたいという御提案でした、この提案をもう一度労側に御説明させていただいたということです。 今回は、このように一旦審議を終了させていただいて、労使双方に歩み寄れる数字というのを考えていただくということで、次回議論させていただくということです。 労側からも使側からも今日提示した数字ですぐ決まると思っているわけではなくて、今後の交渉の中で数字は決めていきたいということであります。 それで、1点労側から事務局へ質問があったのですが、今までだと3回位金額交渉の時間を使っていたと思いますけれども、今回2回ということで、29日にうまく決められなかった場合はどのようにすれば良いかということですが、この点については、事務局の方から日程の説明をいただけますか。 |
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(今後の専門部会の日程について事務局から説明の上協議) | |||
山口部会長 | それでは、次回の審議は、9月29日水曜日午後2時からの開催ということになります。 次回も金額審議となりますので、率直な意見の交換若しくは意思決定の中立性が不当に損なわれるおそれがある場合に該当しますので、会議は非公開としたいと思います。 今日はたくさん議論いただきましたので、今日の議論を持ち帰っていただいて、次回できる限り決定できるようにしていただければと思います。 本日はどうもありがとうございました。 |
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各委員 | ありがとうございました。 | ||
山口 隆英
重宮 秀人
松岡 直哉
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