令和3年度 第2回兵庫県電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業最低賃金専門部会議事録

 
日時 令和3年9月17日(金)   9時56分~11時08分
場所 兵庫労働局16階 第3共用会議室
出席者 公益委員 梅野会長、坂本委員
労働者委員 末道委員、堀井委員
使用者委員 岡本委員、高石委員、松岡委員
事務局 岸労働基準部長、青柳賃金室長、泉賃金指導官、倉本賃金主任
議題    (1) 兵庫県電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業最低賃金に係る改正決定の審議等について
   (2)その他
議事録 坂本部会長   ただ今から、第2回兵庫県電子部品等製造業最低賃金専門部会を開会いたします。
 まず、本日の会議について、事務局から報告をお願いします。 
泉賃金指導官  本日は、庭本委員と中島委員が御欠席ですが、最低賃金審議会令第6条第6項の規定による定足数を充足しておりますことを御報告いたします。
坂本部会長  ありがとうございます。
 それでは、議事に入りたいと思いますが、まず事務局から追加資料等について説明をお願いします。
青柳賃金室長  おはようございます。
 賃金室長の青柳でございます。よろしくお願いします。
 では、私の方から、机上に配布させていただきました資料につきまして、説明をさせていただきます。
 いずれも前回配布した資料の更新したものでございます。
 (次の資料について、説明。)
  資料No1  一般職業紹介状況(令和3年7月分)について(兵庫労働局職業安定部職業安定課)
  資料No2 管内金融経済概況(令和3年9月7日)
  資料No3 毎月勤労統計調査地方調査月報(令和3年6月)兵庫県
  資料No4 兵庫県の経済・雇用情勢(産業労働部政策労働局産業政策課 令和3年8月27日)
  資料No5 兵庫県鉱工業指数月報(令和3年6月速報)
  当局の各部会の状況ですけれども、7部会につきましては、9月6日までに全て必要性有りという形で答申をいただいております。
 今週から各部会で金額審議が始まっているところでございますが、金額改正の答申まで至ったところはまだないという状況でございます。
 また、他局の状況ですけれども、電気の関係ですと、大阪が昨日994円、28円の引上げということで答申に至ったということをお聞きしております。
 以上でございます。
坂本部会長  前回8月20日の部会において、全会一致で必要性有との決議を行いましたので、本日は改正する金額についての審議となります。
 今までの審議の中でお話しいただいている部分もありますが、ここからは金額審議ということですので、まずは労使から金額審議に当たっての金額提示及びその理由等について、御発言をいただき、そこから審議を進めていきたいと思います。よろしくお願いします
 最初に、労使それぞれ打合せの時間を設けた方がよろしいか。
労使委員  はい。
坂本部会長  はい、それでは、別室で10分程度でお願いします。
  (労使それぞれで打合せ)
  (第2回全体会議)
坂本部会長  再開いたします。
 それでは、申出をいただいた労側委員の方から金額提示と理由をお願いできますでしょうか。
堀井委員  はい、労働側堀井から説明させていただきます。
 今回の引上げとしては、29円引上げの931円が適正であろうと考えます。
 その理由としましては、御承知のとおり、このコロナ禍によって、リモートなどもあり、電機産業に対しての期待値というのがかなり上がってきているということですし、本日の新聞等で報道されていますけれども、次世代通信6Gの開発などで電機産業に対する期待がかなり大きくなっているということもあります。
 そういうことからすると、やはりこの電機産業の魅力を高めるということから、引上げというのは必要だろうということがあります。
 あと現在申出をさせていただいている県内の協定では、最低額983円を数字として示させていただいています。
 現在特定最賃は902円ですので、81円の差があるということで、今回必ず27円以上は引き上げなくてはいけないということが求められている中でいくと、今年来年でこの983円を目指していきたいということもあります。
 そういうことからすると、それに適した金額ということで29円というのが妥当ではないかということです。
 また、昨年の2円引上げの中では影響率としては16.2%ということで16%台でしたが、29円ということであれば、15%台で昨年を下回る影響率となります。
 そういうことであれば、使用者の方にも御理解いただけるのではないかというところで今回29円の引上げということとさせていただいています。
 以上です。
坂本部会長  では、使用者側委員お願いいたします。
高石委員  それでは、使用者側の意見ということで説明をさせていただきます。
 まず、前回の改定の必要性審議の中でも述べましたが、現在の経済の状況並びに我々製造業を取り巻く環境については、大企業のみならず中小企業を中心として非常に厳しい状況というのは引き続き継続していると認識してございます。
 特に半導体部品の供給不足、素材の高騰、こういったことがやはり中小企業を中心に非常に経営に影響を及ぼしているということが、実態として言えるのではないかと考えています。
 こういった状況下ではありますが、前回の改定審議の中では、過去の議論も踏まえまして、使側としても実際の対象外としている業務との差というのはやはり一定数必要であろうという再認識の下に改正の必要性有りと結論付けたわけではございます。
 しかしながら、先ほど申し上げました経済状況等々勘案しますと、もうすでに兵庫県の最低賃金が大幅に増加しているという状況も踏まえて、使側としては、やはりプラスアルファ分は慎重に検討していくべきであろうと考えるところでございます。
 今回事務局から、御提示いただきましたいろんな指標の中から、影響率を中心にみていきますと、今回28円の増額のところと29円の増額のところ、ここが影響率での違いが出てきているラインかなと考えてございますので、今回使側としては最大でも28円までというところで、提示をしたいと思います。
 以上です。
坂本部会長  労使双方から金額の提示とその理由について、お聞きいたしました。 労働側は29円引上げの931円、使用者側は最大でも28円引上げの930円という御主張でした。 双方の基本的なところをお聞きいたしましたので、これから詰めていきたいと思います。 申出をいただいた労側委員から、先にお話を伺うことにしたいと思います。
 別室にてよろしくお願いします。
  (公労・公使・労使会議)
  (第3回全体会議)
坂本部会長  労使の会議を経て、結果はまとまりましたでしょうか。
労使委員  はい。
坂本部会長  それでは、労側委員から、報告をいただいてよろしいですか。
堀井委員  直接話をさせていただきまして、やはり現状の原材料価格の高騰、半導体部品の不足について、その影響がどこまで続くかというところも経営的な課題としてあるということでありました。
 それについては、労働側としても十分認識をさせていただいているところですので、最終的には28円引上げの930円ということで労使としては一致したということで報告をさせていただきます。
坂本部会長  ありがとうございます。
 では、結論が出たようですので、続いて報告・答申の手続きに入りたいと思います。
 必要性の有無の審議と同様に金額審議におきましても、8月5日の本審において、専門部会が全会一致で決議した場合は、最低賃金審議会令第6条第5項を適用することを議決しています。
 全会一致で改正金額の合意をいただいた場合は、その内容で、事務局に部会報告文案及び答申文案を作成していただき、答申を行うこととします。
 では、まず、全会一致であることについての確認をしたいと思います。
 それでは、兵庫県電子部品等製造業の最低賃金の改正内容について、確認をいたします。
 時間額930円、引上げ額28円、効力発生の日令和3年12月1日。
 以上、御異議ございませんでしょうか。
各委員  異議なし。
坂本部会長  ありがとうございます。
 出席者全員の御賛同をいただきましたので、本専門部会におきましては、全会一致により、兵庫県電子部品等製造業最低賃金について、時間額930円、引上げ額28円と決議されたことを確認いたします。
 では、事務局はこの内容で報告文案、答申文案を作成していただけますでしょうか。
青柳賃金室長  それでは、準備をさせていただきますので、少々お待ちください。
  (事務局、「報告文」及び「答申文」の案を作成)
坂本部会長  では、報告文案から確認をしたいと思いますので、事務局の方で報告文案を読み上げてください。
泉賃金指導官
                      案
                      令和3年9月17日
兵庫地方最低賃金審議会
会長 梅野巨利 殿
                  兵庫地方最低賃金審議会
                  兵庫県電子部品・デバイス・電子回路製造業、
                    電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業
                    最低賃金専門部会
                   部会長 坂本知可
  兵庫県電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業最低賃金の改正決定に関する報告書
 
 当専門部会は、令和3年7月16日兵庫地方最低賃金審議会において付託された兵庫県電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業最低賃金の改正決定について、慎重に審議を重ねた結果、別紙のとおりの結論に達したので報告する。
 なお、本件の審議に当たった専門部会の委員は下記のとおりである。
 
            記
 
 公益代表委員
  梅野巨利
  坂本知可
  庭本佳子
 労働者代表委員
  末道辰也
  中島 洋
  堀井説也
 使用者代表委員
  岡本富男
  高石圭悟
  松岡直哉
 
別紙
  兵庫県電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業最低賃金
  1. 1適用する地域
    1.     兵庫県の区域
  2. 2適用する使用者
    1.     前号の地域内で次に掲げるいずれかの産業を営む使用者
    2.     (1) 電子部品・デバイス・電子回路製造業
    3.     (2) 電気機械器具製造業(医療用計測器製造業(心電計製造業を除く。)及び当該産業において管理、補助的経済活動を行う事業所を除く。)
    4.     (3) 情報通信機械器具製造業
    5.     (4) 純粋持株会社(管理する全子会社を通じての主要な経済活動が(1)から(3)までに掲げる産業に分類されるものに限る。)
  3. 3 適用する労働者
    1.     前号の使用者に使用される労働者。ただし、次に掲げる者を除く。
      1.     (1)18歳未満又は65歳以上の者
      2.     (2)雇入れ後6月未満の者であって、技能習得中のもの
      3.     (3)次に掲げる業務に主として従事する者
        1.         イ 清掃、片付け、軽易な運搬又は賄いの業務
        2.         ロ 手作業により又は手工具、小型電動工具、卓上旋盤若しくは卓上ボール盤その他これらに準ずる操作が容易な小型機械(卓上において行うものに限る。)を用いて行う材料の送給、洗浄、取揃え、選別、部分品の差し・曲げ・切り、穴あけ、ねじ合わせ、刻印打ち、みがき、バリ取り、組線、巻線、はんだ付け、かしめ、取付け、塗装、塗油、検査、検数、結束、袋入れ、箱入れ、包装、レッテル貼り又は値札付けの業務(これらの業務のうち流れ作業の中で行う業務を除く。)
  4. 4 前号の労働者に係る最低賃金額
    1.         1時間930円
  5. 5 この最低賃金において賃金に算入しないもの
    1.         精皆勤手当、通勤手当及び家族手当
  6. 6 効力発生の日
    1.         令和3年12月1日
以上です。
坂本部会長  ただ今読み上げていただきました報告文案の内容でよろしいでしょうか。
各委員  はい。
坂本部会長  それでは、報告文案から案を消したものを報告文といたします。
  (報告文の写しを出席者に配布)
坂本部会長  引き続いて、今回は全会一致での議決となりますので、局長あての答申を行うことといたします。
  (部会長に答申文案の確認を求める。確認を得た後、写しを出席者に配布)
坂本部会長  それでは、事務局で答申文案を読み上げてください。
泉賃金指導官                          案
                          
                             令和3年9月17日
兵庫労働局長
鈴木 一光 殿
                        兵庫地方最低賃金審議会
                        会長 梅野 巨利
 
兵庫県電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、
情報通信機械器具製造業最低賃金の改正決定について(答申)
 
当審議会は、令和3年7月16日付け兵労発基0716第1号をもって貴職から諮問のあった標記のことについて、慎重に審議を重ねた結果、別紙のとおりの結論に達したので答申する。

別紙については、報告書と同文ですので省略させていただきます。
坂本部会長  ただ今読み上げていただいた答申文案の内容でよろしいでしょうか。
各委員  はい。
坂本部会長  それでは、答申文案から案を消した文を答申文として、審議会長名で局長あてに答申することとします。
 では、労働基準部長に答申文をお渡しすることとしますので、事務局で準備をしてください。
  (部会長から労働基準部長へ答申文を手交)
岸労働基準部長  どうもありがとうございました。
 それでは、一言御挨拶を申し上げます。
 本日、兵庫県電子部品等製造業最低賃金につきまして、全会一致での答申をいただきまして、ありがとうございます。
 今年度は大変厳しい状況の中で、委員の皆様方が真摯に御審議いただいたことを深く感謝申し上げます。
 本日答申をいただきましたので、12月1日の発効のため、早急に手続きを行いたいと思っております。
 また、決定後は速やかに広報活動を行い、改正金額の周知及び履行確保に努めてまいりたいと考えております。どうもありがとうございました。
坂本部会長 7月16日に局長から必要性の有無の諮問がなされてから、本日まで、必要性の有無及び金額改正の審議を重ねることにより、全会一致での結審に至ることができました。 委員の皆様の御努力と審議会の運営協力に対して、お礼申し上げます。ありがとうございました。 それでは、これで今年度の電子部品等製造業最低賃金専門部会は終了といたします。皆様お疲れ様でした。 事務局の方からほかに何かございませんか。
青柳賃金室長  特にございません。ありがとうございました。
坂本部会長 それでは、これで終了します。ありがとうございました。
                                                                        坂本 知可
                                                                         堀井 説也
                                                                         松岡 直哉

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