令和3年度 第3回兵庫県塗料製造業最低賃金専門部会議事録

 
日時 令和3年9月27日(月)   9時58分~10時53分
場所 兵庫労働局16階 第3共用会議室
出席者  公益委員 岡崎委員、坂本委員
 労働者委員 浦上委員、日下委員、寺田委員
 使用者委員 佐々木委員、廣利委員、𠮷川委員
事務局 岸労働基準部長、青柳賃金室長、泉賃金指導官、倉本賃金主任
議題    (1) 兵庫県塗料製造業最低賃金専門部会運営規程の改正について
   (2) その他
議事録 岡崎部会長  ただ今から、第3回兵庫県塗料製造業最低賃金専門部会を開会します。
まず、本日の会議について、事務局から報告をお願いします。
泉賃金指導官  本日は上林委員が御欠席ですが、最低賃金審議会令第6条第6項の規定による定足数を充足しておりますことを御報告いたします。
岡崎部会長  それでは、議事に入りたいと思いますが、事務局から何かありますか。
青柳賃金室長  まず、他部会の状況ですが、電子部品がプラス28円の930円、計量器がプラス28円の931円、自動車小売がプラス29円の930円という金額の答申をいただいております。
 他局の状況ですが、大阪が本日、専門部会で審議を行っている状況でございますが、その他の所は、金額決定に至っている所はございません。
 また、資料の差し替えですが、兵庫労働局長が14日に異動になりましたので、変更させていただいております。
 以上でございます。
岡崎部会長  それでは、本日も前回に引き続き金額についての審議となります。審議に入ります前に、前回の労使それぞれの主張を確認したいと思います。
まず、労働者側は、景況感等について下期は改善しており、過去最高益をあげている企業もあり、景況は回復している。
 春闘ベアのアップ率は、加重平均2.72%であり、中小でも1.66%である。1.66%アップであればプラス26.5円となるが、労働協約の下限が995円なので、プラス22円、995円を提示されました。
 一方、使用者側は、景気が持ち直し、昨年の状況に戻りつつあるとの認識は同じである。
 しかし、半導体不足による自動車生産の減産、コンテナ不足による荷の停滞、原料高騰等による価格転嫁ができないことなど、持ち直しの動きは理解するが、先行きについては不透明感がある。
 金額については慎重に審議したいということから、プラス7円、980円を提示されました。
 以上の内容でよろしいでしょうか。
各委員  はい。
岡崎部会長  それでは前回に引き続き、公益委員労働者側、使用者側とそれぞれのご意見をお聴きして進めていくことにしたいと思います。
 最初に、労使それぞれで打ち合わせの時間を設けた方がよろしいでしょうか。
各委員  いらないです。
岡崎部会長  では、前回に引き続いて、公益がそれぞれのお話を伺うこととします。では、労働者側からでよろしいですか。
寺田委員  前回の最後に労働者側が主張して終わっているので、使用者側からの方がよろしいのではないでしょうか。
𠮷川委員  そうですね。たぶん変わらないですよね。
寺田委員  そうですね。はい。
岡崎部会長  失礼いたしました。では、使用者側からお聴きしてよろしいでしょうか。
使用者側委員  はい。
岡崎部会長  では、別室でお願いします。
  (公使会議、公労会議)
(第2回全体会議)
岡崎部会長  では、審議を重ねてきたところ、労使の意見が一致したように思われますので、本専門部会として金額改正の意見をまとめさせていただきたいと思います。
 プラス22円の995円です。
 8月、9月の状況を見たところ、自動車生産台数の減少などもあり、予想以上に状況が厳しかった。原料の高騰などもあり、予想外の先行き不透明感が高まっているということでした。
 そのことを労働者側にお伝えたしたところ、地賃がプラス28円で上昇していることから、今回はプラス22円が上限であるが、このままでは地賃に飲み込まれてしまう可能性もある。本来はプラス28円を目指したいですが、今回はできないのでプラス22円を提示するということです。また、大阪府の次期の最低賃金が971円に決まり、大阪府の塗料の最賃が改定の必要性ありとなっていますので、大阪府の塗料の最低でもプラス22円ということになります。大阪の塗料の最賃が、地賃と同じプラス28円の998円、あるいは1000円を目指していることから、兵庫県のプラス22円より高くなる可能性が高いということも考えて、プラス22円の主張は変わりませんでした。

そのことをもう一度使用者側にお伝えしたところ、塗料業界を取り巻く環境は予想以上に厳しい状況であり、今後の雲行きも怪しく、原材料の高騰などを価格転嫁しにくいということから、楽観視はできないが、今までの良好な労使関係を維持していきたいということでプラス22円で、合意されました。
 以上の経過につき、何か付け加えていただくことはないでしょうか。よろしいでしょうか。

各委員  はい。
岡崎部会長  以上から、本専門部会での金額改正については、結論が出たようですので、報告、答申の手続きに入りたいと思います。
 必要性の有無の審議と同様に、金額審議におきましても8月5日の本審において、専門部会が全会一致で決議した場合は、最低賃金審議会令第6条第5項を適用することを議決します。
 全会一致で改正金額の合意いただいた場合は、その内容で、事務局に部会報告分(案)及び答申文(案)を作成していただき、答申を行うこととします。
では、まず全会一致であることについての確認をしたいと思います。
 それでは、兵庫県塗料製造業の最低賃金の改正内容について確認。
 時間額995円、引き上げ額プラス22円、効力発生の日、令和3年12月1日。
 以上、ご異議ございませんか。
各委員  はい。
岡崎部会長  ありがとうございます。
 出席者全員の御賛同をいただきましたので、本専門部会におきましては、全会一致により、兵庫県塗料製造業最低賃金について、時間額が995円、引上げ額22円と決議されたことを確認いたします。
 では、事務局は、この内容で報告文(案)、答申文(案)を作成していただけますでしょうか。
青柳賃金室長  それでは、準備をいたしますのでお待ちください。
   (事務局にて、報告文(案)作成し、その写しを配布)
岡崎部会長  では、まず報告文(案)から、確認をしたいと思いますので、事務局で報告文(案)を読み上げてください。
泉賃金指導官
令和3年9月27日
  兵庫地方最低賃金審議会
  会長 梅野巨利 殿
 兵庫地方最低賃金審議会
兵庫県塗料製造業最低賃金専門部会
  部会長 岡崎 利美 殿
 
    兵庫県塗料製造業最低賃金の改正決定に関する報告書

当専門部会は、令和3年9月27日兵庫地方最低賃金審議会において付託された兵庫県塗料製造業最低賃金の改正決定について、慎重に審議を重ねた結果、別紙のとおりの結論に達したので報告する。

なお、本件の審議に当たった専門部会の委員は下記のとおりである。

             記
 公益代表委員
    岡崎 利美
    上林 憲雄
    坂本 知可
 労働者代表委員
    浦上 哲也
    日下 修次
    寺田 正人
 使用者代表委員
    佐々木 保
    廣利 芳樹
    𠮷川 和宏
 
            別紙
 

兵庫県塗料製造業最低賃金

1 適用する地域
兵庫県の区域
2 適用する使用者
前号の地域内で次に掲げるいずれかの産業を営む使用者
(1)塗料製造業
(1)に掲げる産業において管理、補助的経済活動を行う事業所
(3)純粋持株会社(管理する全子会社を通じての主要な経済活動が(1)に掲げる産業に分類されるものに限る。)
3 適用する労働者
前号の使用者に使用される労働者。ただし、次に掲げる者を除く。
(1)18歳未満又は65歳以上の者
(2)雇入れ後6月未満の者であって、技能習得中のもの
(3)次に掲げる業務に主として従事する者
イ 清掃、片付け、軽易な運搬又は賄いの業務
ロ 手作業により又は手工具を用いて行う包装、袋詰め、箱詰め、ラベルはり、値札付け、検数若しくは選別の業務
4 前号の労働者に係る最低賃金額
1時間995円
5 この最低賃金において賃金に算入しないもの
精皆勤手当、通勤手当及び家族手当
6 効力発生の日
令和3年12月1日
岡崎部会長  ただ今、読み上げていただいた報告文(案)の内容でよろしいでしょうか。
各委員  はい。
岡崎部会長  それでは、報告文(案)から案を消したものを報告文とします。
   (報告文の写しを配布)
岡崎部会長  では、引き続きまして、今回は全会一致での議決となりましたので、局長あての答申を行うこととします。
 
(答申文(案)の写しを配布)
岡崎部会長  それでは、事務局で答申文案を読み上げてください。
泉賃金指導官  案

令和3年9月27日
兵庫労働局長
鈴木一光 殿
兵庫地方最低賃金審議会
会長 梅野巨利
兵庫県塗料製造業最低賃金の改正決定について(答申)

当審議会は、令和3年7月16日付け兵労発基0716第1号をもって貴職から諮問のあった標記のことについて、慎重に審議を重ねた結果、別紙のとおりの結論に達したので答申する。

別紙以下ですけれども、報告文の別紙と同じですので、省略させていただきます。

岡崎部会長  ただ今、読み上げていただいた答申文(案)の内容でよろしいでしょうか。
各委員

 はい。

岡崎部会長  それでは、答申文(案)から案を消した文を答申文として、審議会長名で局長あてに答申することとします。
 本日は労働基準部長に答申文をお渡しすることとしますので、事務局で準備をしてください。
岡崎部会長 答申申し上げます。
 
(岡崎部会長より、労働基準部長に答申文を手交)
(答申文の写しを配布)
岸労働基準部長  一言御挨拶を申し上げます。
 本日は塗料製造業最低賃金につきまして、全会一致での答申いただき、ありがとうございます。
今年度は大変厳しい状況の中で、委員皆様が真摯にご審議をいただきましたことを深く感謝申し上げます。
本日、答申をいただきましたので、12月1日発効に向けて、早急に手続きを行いたいと考えております。
また、決定後は速やかに広報活動を行いまして、改正金額の周知及び履行確保に努めていきたいと考えています。
 本日は、どうもありがとうございました。
岡崎部会長  7月16日に局長から必要性の有無の諮問がなされてから、本日まで、必要性の有無及び金額改正の審議を重ねることにより、全会一致での結審に至ることができました。
 各委員の皆様の御努力と審議会の運営協力に対し、御礼を申し上げます。ありがとうございました。
各委員  ありがとうございました。
岡崎部会長  それでは、これで今年度の塗料製造業最低賃金専門部会は終了といたします。
事務局から他に何かありませんでしょうか。
青柳賃金室長  本日御答申いただきましたので、本日から15日間異議申出公示を行うこととなります。そして、10月19日の異議審を経て、12月1日の発効に向けて目指していきたいと思っておりますのでお伝えします。
ありがとうございました。以上でございます。
各委員  ありがとうございました。
岡崎部会長  では、本日はこれで終了いたします。ありがとうございました。
各委員  ありがとうございました。
 
                                                                            岡崎 利美
                                                                            浦上 哲也
                                                                            𠮷川 和宏

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