健康診断

B:健康診断ってどう思いますか?
A:全ての従業員に毎年受けてもらってますが、従業員からは、毎年あまり結果も変わらないし、また、最近は特に、体重とか慢性病を知られるのがいやだという従業員がいたりして、全員に受けてもらうことが難しくなってきています。
B:では、健康診断とはどのようなものでしょうか。
A:身長や体重を測ったり、血液検査をしてもらったり、心電図をとったり、文字通り、健康状態を調べてもらうことだと思いますが。
B:半分正解、半分不正解ですね。
A:半分不正解って、どういうことですか。
B:健康診断は、健康診断日までの生活の状況を健康診断日に検査し、診断が出されるものですね。
B:この、健康診断日の検査、ということころが、肝なのです。
 今まででの生活で身体に悪いところがないかを検査するわけですよね。
 それで、健康診断日以降の健康状態については、今までどおりの生活をしましょうとか、飲酒は控えめにとか、特定保健指導を受けましょうとかの診断がされる、ということですね。
B:つまり、健康診断日以降の状況については、何も保証していない、ということなんですね。
A:それでは、健康診断なんて意味ないじゃないですか。
B:健康診断が、次の健康診断までの健康を保証してくれるものではないということは確かなことです。
 だから、健康診断結果が良かったからといって、暴飲暴食をしたり夜更かしをしたりすることはよくありません。
B:しかし、毎年健康診断を受けていると、自分の健康の状態の変化を見ることができます。
 血圧が毎年少しずつ上がってきているとか、中性脂肪の値が毎年高くなっているとか、慢性的に進行する生活習慣病などの傾向が見えるということですね。
B:また、会社で実施した全ての健康診断において、異常所見があると診断された労働者については、その労働者の健康保持のために必要な措置について、医師又は歯科医師の意見を聞かなければならないと決められています。
A:医師は、産業医でも良いのですか。健康診断結果は、必ず産業医に見てもらって、意見を聞いているのですが。
B:産業医を選任している事業場では、産業医に意見を聞くのが適切だと思います。
B:産業医は、パートタイム労働者などを含めて常時50人以上の労働者を雇用している事業場に選任義務があるのですが、選任義務のない事業場の場合でも、医師の意見を聞く必要があります。
A:健康診断してもらった病院などに意見を聞けば良いのですか?
B:健診をしてもらった医療機関でも良いのですが、労働者数50人未満の事業場の場合、産業保健総合支援センターに依頼することができます。
 詳しくは、山梨産業保健総合支援センターに、労働者数50人未満の事業場であること、健康診断結果について医師の意見を聞きたいことを伝えて、確認してみてください。

 

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