「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」を公表します ~周囲の人との距離を確保できる場合にはマスクをはずして適宜休憩を~

連絡先

富山労働局 労働基準部 健康安全課

課   長
松平 理加子
地方産業安全専門官
元井 幸樹

(電話) 076 (432) 2731

  富山労働局(局長 杉 良太)では、このほど、「職場における熱中症※1による死傷災害の発生状況」について取りまとめましたので公表します。
テキスト ボックス: 【熱中症の発生状況のポイント】
(1)	令和元年の職場における熱中症による死傷者数(死亡・休業4日以上。以下、同じ。)は7人となり、記録的な猛暑となった平成30年に比べ4人の減少となった。
(2)	過去10年間の死傷者数は69人で、10人以上と10人未満とを1年ごとに交互に繰り返しており、概ね県内の平均気温の上昇に比例して発生が多くなっている。また、過去10年間の死亡者数は4人となり、単独作業や単独滞在時に発生した事例が多い。
(3)	過去10年間の死傷者数では、建設業が最多であるが、次いで就業者数の多い製造業が多くなっている。
(4)	過去10年間の発症月は7月と8月が多く、発症時間帯では14時台と15時台が多いほか、終業後の時間帯である17時以降においても発生している。
(5)	過去10年間の死傷者では、屋内作業に従事する者も一定の割合(38%)を占めている。
 


















 厚生労働省及び富山労働局では、労働災害防止団体などと連携して、令和2年5月1日から9月30日まで(7月を重点取組期間)の期間、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」と題し、職場における熱中症予防のため、事業場におけるWBGT値※2の把握、作業計画の策定、労働者の健康状態の確認等の対策を実施するよう広く呼び掛けています。(別添1参照)
 また、環境省と厚生労働省では、新型コロナウイルス感染症を踏まえた「新しい生活様式」に従った「令和2年度の熱中症予防行動」を周知しています。(別添3参照)
 職場では、顧客や同僚労働者への感染を防ぐために家庭用マスクを着用する機会が増えていますが、息苦しさを感じるときは、周囲の人との距離を十分にとれる環境でマスクをはずし、適宜休憩をとりましょう。
 各事業場におかれましては、事業者、労働者の皆様ご協力のもと、熱中症予防対策に取り組まれますようお願いします。

※1 熱中症とは
 高温多湿な環境下において、体内の水分と塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称。めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐(おうと)・倦怠(けんたい)感・虚脱感、意識障害・痙攣(けいれん)・手足の運動障害、高体温などの症状が現れる。
 
※2 WBGT値とは
 気温に加え、湿度、風速、輻射(放射)熱を考慮した暑熱環境によるストレスの評価を行う暑さの指数。 
 
  プレスリリース文 [ PDF - 213KB ]

  別添1 「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」リーフレット [ PDF - 1MB ]
  
  別添2 「職場の熱中症予防対策は万全ですか?」リーフレット [ PDF - 974KB ]
  
  別添3 「令和2年度の熱中症予防行動」リーフレット [ PDF - 778KB ]
  
  別添4 2019年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確定値)を公表します(全国版)

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