三重労働局熱中症特設ページ

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職場の熱中症予防に役立つ情報を掲載しています。
三重県の職場における熱中症の発生状況、厚生労働省の政策等(STOP!熱中症クールワークキャンペーン)についても解説しています。

 三重県内の労働災害発生状況

三重県内で令和2年に発生した、熱中症による労働災害(休業4日以上の死傷者数)は、10人(確定値)となりました。(全国値959人、うち死亡者数22人)
発症時期では、8月、9月に集中しており(7月に1人)、時間帯別では日中のみならず、午前7時台や9時台、午後5時以降に発症しているケースもありました。
またうち3人は、工場内、倉庫・貯蔵庫内といった屋内で発症しています。
過去5年間の状況をみると、製造業の発生が建設業よりも多く、さらに商業などの第三次産業における発生も目立っています。
これらの傾向から、熱中症予防のためには、屋内外を問わず熱中症リスクのある暑熱環境(作業場所)を的確に把握(評価)することが必要です。

 熱中症について

「熱中症」は、高温多湿な環境下において、体内の水分及び塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、循環調整や体温調整などの体内の重要な調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称です。
症状は、重症度によって分類され、以下のような症状が特徴となります。
重症度の目安として、

  • Ⅰ度・・・応急処置と見守り
  • Ⅱ度・・・医療機関へ
  • Ⅲ度・・・入院加療

となります。

分類 症状 重症度
Ⅰ度 ・めまい・なまあくび・失神
・筋肉痛・筋肉の硬直
・大量の発汗
Ⅱ度 ・頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
・集中力や判断力の低下
Ⅲ度 ・意識障害・痙攣・手足の運動障害
・高体温

 STOP!熱中症クールワークキャンペーン

厚生労働省では、毎年5月1日から9月30日までを取組期間として、労働災害防止団体や関係省庁と連携し、「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」を展開しています。
この取組期間において、毎年注意すべき事項を定めたキャンペーンの要綱の内容に基づき、各種団体への要請や事業場への指導等、あらゆる機会を通じて、職場における熱中症対策の実施を働きかけていいきます。
暑熱環境における熱ストレスの指標であるWBGT値(いわゆる暑さ指数)を活用した、正しい熱中症予防対策を実施しましょう。

 WBGT値と熱中症予防対策

「暑さ」は、体感によるものであり、その「暑さ」を環境としてどう評価するかが問題となります。  
そこで活用できる指標が、WBGT値(暑さの見える化)です。
WBGT値(Wet-Bulb Globe Temperature:湿球黒球温度(単位℃))は、暑熱環境による熱ストレスの評価を行う暑さ指数で、身体に対する暑さの危険度を数値で表したものです。
正確な測定には、日本産業規格(JIS Z 8504又はJIS B 7922)に適合した、WBGT指数計を用いて測定します。
測定した作業場所のWBGT値(に着衣の補正値を加えたもの)は、作業内容ごとに定められた基準値(身体作業強度に応じた基準値)と比較することで、熱中症リスクを評価します。

測定値(+着衣の種類による補正値) > 基準値

であれば、熱中症予防対策を講じ、WBGT値を低減させる(熱中症予防対策を講じる)必要があります。  
また、新型コロナウイルス感染症拡大防止とも両立を図る必要があります。

◆熱中症予防対策のポイント

熱中症予防対策は、以下の5つの観点から行いましょう。

(1)作業管理

作業時間の短縮
単独作業を控え、作業時間を短縮し、こまめに休憩をとりましょう。また人命尊重のため「作業中止」の判断も必要です

熱への順化期間
長期休み明け等は、1週間程度かけて徐々に体を慣らしましょう

水分・塩分の補給
定期的(1時間に1回程度)な水分・塩分摂取を行いましょう

涼しい服装
透湿性・通気性の良い服装を着用し、クールベストや空調服などを併用しましょう屋外では定期的にマスクを開放しましょう

(2)作業環境管理

高温・多湿な場所での対策
「送風機」、「スポットクーラーなどの冷房設備」のほか、屋外では「簡易テントによる日除け」などを設置し、直射日光や照り返しを避けるようにしましょう

休憩場所における対策
冷房設備、ミストシャワー、氷、冷たいおしぼり、飲料水、スポーツドリンク、塩飴、緊急処置の救急用具を備えましょ


感染症対策との両立
休憩室の分散使用、換気による冷房効果の低下を考慮した対策をこころがけましょう

(3)健康管理

健康診断結果に基づく対応
熱中症の発症に影響を与えるおそれのある疾患の治療中の労働者については、産業医や主治医の意見を勘案し、就労場所の変更、作業転換等の適切な措置を講じましょう

日常の健康管理
睡眠不足、体調不良、前日の飲酒、朝食の摂取等健康管理についての指導を行いましょう

健康状態の確認
作業開始前だけでなく、作業中は頻繁に巡視を行い、積極的に声かけして確認しましょう

身体状況の確認
休憩場所に体温計、体重計を備え、必要に応じて身体状況を確認できるようにしましょう

(4)労働衛生教育

労働者に対しての教育
 
厚生労働省が公表している「職場における熱中症予防対策マニュアル」等を活用し、全ての労働者に対し、①熱中症の症状、②熱中症の予防方法、③緊急時の救急処置、④熱中症の事例についての教育を行いましょう

労働衛生管理体制の確立
事業者、産業医、衛生管理者、安全衛生推進者または熱中症についての十分な知識を有した者の中から選任した熱中症予防管理者を中心に熱中症対策を進めましょう

(5)応急処置

緊急連絡網の作成と周知
 熱中症の発生に備え、あらかじめ病院、診療所等の所在地と連絡先を把握し、緊急連絡網を作成のうえ周知しましょう

熱中症を疑わせる症状が出たら
涼しい場所で身体を冷やし、水分・塩分の摂取を行ってください。必要に応じて救急隊を要請してください。
また、熱中症を疑う症状が発生したら、密にならない状況に配慮した上で、感染防止用のマスクを外しましょう
病院へ運ぶまでは、被災者を絶対に一人にしないでください。

◆WBGT指数計の例 (黒い球状のセンサ(●)が目印です。)

◇WBGT値、熱中症予防対策内容関連リーフレット

 熱中症関連の参考サイト

①職場における熱中症予防情報(厚生労働省)

教育教材として使用していただける「職場における熱中症予防対策マニュアル」をはじめ、熱中症の基本から広く学べるコンテンツが充実しています。
→リンク先

②環境省熱中症予防情報サイト(環境省)

地域を代表する一般的なWBGT値を公表しています。
また、地域のWBGT値が33℃を超える場合に都道府県単位で発表される「熱中症警戒アラート」を発信しています。
熱中症について学べる動画コンテンツが充実しています。→リンク先

 その他の参考資料

①職場における熱中症予防基本対策要綱

WBGT値の評価等に係る日本産業規格JIS Z 8504が改定されたことを踏まえ、職場における熱中症予防対策の一層の推進を図ることを目的として、令和3年4月20日付けで「職場における熱中症予防基本対策要綱」が策定されました。
WBGT値の正しい把握・評価とそれに基づいた、作業管理、作業環境管理、健康管理、労働衛生教育、救急処置等について、職場で実施すべき具体的内容が定められています。(令和3年7月26日一部改正)
本年のSTOP熱中症クールワークキャンペーン要綱もこれに準じて策定されています。
◎職場における熱中症予防基本対策要綱について【pdf】

②熱中症の症状と分類、熱中症の救急処置(現場での応急処置)

職場での掲示や教育資料等に活用してください。
(①職場における熱中症予防基本対策要綱で示された図表を抜粋したもの。)

このページに関する問い合わせ先
労働基準部 健康安全課 
059-226-2107 

その他関連情報

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