- 宮崎労働局 >
- 各種法令・制度・手続き >
- 介護施設の労働災害防止対策について
介護施設の労働災害防止対策について
近年、介護サービスの需要増大を背景として介護施設における労働災害が著しく増加しており、その発生率は全産業の平均値より高く、平均休業見込み日数も1ヶ月を超えるなど重篤なものが多くなっています。
介護施設における労働災害の現状
また、令和3年の介護施設における労働災害の発生率は、全産業平均と比較して約1.6倍となっています。介護施設は労働災害が発生しやすい職場であり、その傾向が加速している状況となっています。
介護施設において多発している労働災害は、労働者の転倒による骨折等や腰痛等の動作による身体の部位の負傷となっており、この2類型で全体の約7割を占め、平均休業見込み日数(休業4日以上の労働者死傷病報告を集計したもの。)は約39日と長期になっています。
労働災害防止のために必要な取組
- 労働者の転倒による骨折等の防止
- 腰痛等の動作による身体の部位の負傷の予防
厚生労働省による労働災害防止のための事業者への支援策等
- エイジフレンドリー補助金
- 中央労働災害防止協会(特別民間法人)による中小規模事業場安全衛生サポート事業
厚生労働省においては、介護事業者を含めた事業者による労働災害防止の優れた取組を顕彰する「SAFEアワード」を実施しています。介護事業者が自施設における取組を進める上で参考するとともに、各事業者において実施されている取組について応募してください。顕彰された事業者においては、労働者が安心して働くことができる職場づくりを進める事業者であることをアピールすることができます。
宮崎県内の介護施設における労働災害の発生状況等
宮崎県内の令和5年の全産業における休業4日以上の労働災害は1,508件発生しており、介護施設における件数はその約8%を占めています。さらに労働災害件数は増加傾向にあり、全産業では過去10年間で17%(221件)の増加となっていますが、介護施設における労働災害は約98%(58件)増加しており、全産業の増分のうち約3割を占め、介護施設における労働災害が全体の件数を押し上げている状況にあります。
同年に県内の介護施設で発生した休業4日以上の死傷災害117件を分析した結果は次のとおりです(概要)。
- 事故の型別で見ると、「転倒」による災害が全体の45%で最も多く、しかも転倒災害は73%が休業見込期間1月以上と重傷化の傾向が認められる。
- 転倒災害の特徴として、男性より圧倒的に女性の発生割合(98%)が高い。
- 高年齢労働者(60歳以上)の災害の割合が59%で増加している。
① 身体的能力(転倒等リスク)のチェック
② 体操・ストレッチ等運動プログラム導入(身体機能低下抑制)
③ 特に女性は加齢とともに骨折のリスクも著しく増大するため「骨粗鬆症検診」の受診
※参考ツール
- 厚生労働省 転倒予防・腰痛予防の取組(厚生労働省ホームページ)
- 厚生労働省 職場のあんぜんサイト 「身体的能力のセルフチェック」
- 中央労働災害防止協会「転びの予防 体力チェック」
- 日本整形外科学会ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト「ロコチェック」
- 厚生労働省SAFEコンソーシアムポータルサイト「毎日3分でできる 転びにくい体をつくる職場エクササイズ」
- 転倒予防体操動画(厚労省が研究者と協力して開発したもの)
社会福祉施設関係
- 宮崎県内における労働災害発生状況(発生状況、災害分析)
- 社会福祉施設労働災害防止リーフレット(宮崎労働局)
- 社会福祉施設における労働災害防止のために
- 社会福祉施設における安全衛生対策マニュアル
- 社会福祉施設における危険の「見える化」
- 社会福祉施設における労働災害防止のために
危険の見える化
見える化で作業の安全を(PDF)
ポスター 《腰痛・転倒防止》
その1(PDF Word) その2(PDF Word)
その3(PDF Word) その4(PDF Word)
その5(PDF Word) その6(PDF Word)
パンフレット・リーフレット等
介護中の転倒に要注意(ポスター PowerPoint)
労働者の転倒災害を防止しましょう(ポスター PowerPoint)
(職場の皆さまへ)転倒災害に注意しましょう(ポスター PowerPoint)
社会福祉施設における安全衛生対策マニュアル ~ 腰痛対策 と KY活動 ~(パンフレット PDF)
労働安全衛生のポイント~労働災害を防止するために~(宮崎労働局)(パンフレット PDF)
社会福祉施設における安全衛生対策_腰痛対策・KY活動