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香川労働局 労働災害防止に向けた緊急要請コーナー
1 香川県内の労働災害発生状況
香川県内での労働災害による死亡者数は、令和2年が12人、令和3年が11人(速報値)と、仕事が原因で多くの方が亡くなられています。さらに、今年は2月末までに既に4人の尊い命が失われており、極めて憂慮すべき事態となっています。
また、休業4日以上の労働災害による死傷者数は、令和3年(令和4年1月末現在の速報値)が1,263人と、前年同月(1,180人)比で83人の大幅な増加となっている上、香川労働局第13次労働災害防止計画の目標値を既に239人も超過しております。
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2 労働災害防止団体等への要請
休業4日以上の死傷労働災害の増加を踏まえ、令和4年3月3日付けで、労働災害防止団体等18団体に対して、労働災害防止に向けた緊急要請を行いました。
香川労働災害防止団体連絡協議会の代表者には、香川労働局に来ていただき、香川労働局長から要請を行いました。
松瀨労働局長(右)から香川労働災害防止団体連絡協議会の代表者(左)に対し、文書要請をしました。 |
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<要請団体一覧>
・ 香川労働災害防止団体連絡協議会
・ 中央労働災害防止協会中国四国安全衛生サービスセンター四国支所
・ 建設業労働災害防止協会香川支部
・ 陸上貨物運送事業労働災害防止協会香川県支部
・ 港湾貨物運送事業労働災害防止協会四国総支部
・ 林業・木材製造業労働災害防止協会香川県支部
・ 一般社団法人香川労働基準協会
・ 一般社団法人日本砕石協会香川県支部
・ 一般社団法人香川県溶接協会
・ 一般社団法人日本ボイラ協会香川支部
・ 公益社団法人建設荷役車両安全技術協会香川県支部
・ 一般社団法人日本クレーン協会香川支部
・ 独立行政法人労働者健康安全機構香川産業保健総合支援センター
・ 香川県経営者協会
・ 香川県商工会議所連合会
・ 香川県中小企業団体中央会
・ 香川県商工会連合会
・ 日本労働組合総連合会香川県連合会
3 各企業・事業場の皆様へ
各企業・事業場におかれましては、労働災害の防止に向けて、基本的な安全衛生管理活動の着実な実施という原点に立ち返って、次の事項に取り組んでいただきますようお願いいたします。 | ||
1 | 経営トップのリーダーシップにより、安全衛生パトロールを実施する等、職場内の安全衛生活動の総点検を実施すること | |
2 | 安全作業マニュアル等の手順を遵守した作業を徹底すること | |
3 | リスクアセスメントを実施すること |
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「リスクアセスメント」とは、 | ||
「リスクアセスメント」とは、作業における危険性又は有害性を特定し、それによる労働災害や健康障害の重篤度(被災の程度)とその災害が発生する可能性の度合いを組み合わせて「リスク」を見積もり、そのリスクの大きさに基づいて対策の優先度を決めた上で、リスクの除去又は低減の措置を検討し、その結果を記録する一連の手法をいいます。 |
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また、令和3年度に「優良事業場に対する香川労働局長賞(奨励賞)」を受賞された事業場では、次のような取組が行われています。これらの取組も参考に、リスクアセスメントを実施しましょう。 |
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1) | 労働者から年間約200事例のヒヤリ・ハットを集約し、安全衛生委員会での審議により、今までに約2,000件のリスクを抽出しリスクアセスメントに取り組むほか、各種安全作業手順書を整備し、誰でも安全に均一な製品を製造できるよう取り組んでいる。 | |
2) | 定期的にリスクアセスメントを実施し、転倒災害を防止するため危険個所に注意喚起表示をする等、「危険の見える化」に取り組むほか、すべての労働者を対象とした安全講習を年5回開催し、労働者の安全衛生意識の高揚に取り組んでいる。 | |
3) | 作業者から出された危険個所や職場巡視時に発見した危険個所をもとに継続的にリスクアセスメントを実施することにより職場環境の改善に努めるとともに、整理・整頓を徹底することで、良好な職場環境の維持に努めている。 | |
4) | 夏季、冬季に1か月半のキャンペーン期間を設け、キャンペーンごとのテーマに係る安全パトロール、KYT(危険予知トレーニング)、リスクアセスメントを実施し、残留リスクがあるものについては、社内教育を活用する等、適切なリスク管理に取り組んでいる。 |