第3回兵庫県輸送用機械器具製造業最低賃金専門部会議事録

日時  令和5年9月14日(木)  9時55分~12時00分
場所 兵庫労働局16階 第3共用会議室
出席者 公益委員 千田委員、三上委員、山口委員
労働者委員 遠藤委員、小西委員、多禰委員
使用者委員 金子委員、鈴木委員、松岡委員
事務局 木下労働基準部長、田中賃金室長、飯田賃金指導官、山中労働基準監督官
議題 (1)  兵庫県輸送用機械器具製造業最低賃金に係る改正決定の審議等について
(2) その他
議事録 山口部会長
ただ今から、第3回兵庫県輸送用機械器具製造業最低賃金専門部会を開会します。
まず本日の会議について、事務局から報告をお願いします。
飯田賃金指導官
本日は全員御出席ですので、最低賃金審議会令第6条第6項の規定による定足数を充足しておりますことを御報告いたします。
また、本日の議事は公開することとしておりましたが、傍聴希望はございませんでした。
山口部会長
それでは、議事に入りたいと思いますが、事務局から何かありますか。
田中賃金室長
特にございません。
山口部会長
それでは、本日も前回に引き続き金額についての審議となります。
前回9月11日の労使それぞれの主張を確認したいと思います。
労働側は、冒頭プラス46円、地賃引上げ41円プラス5円で、時間額1,080円を主張されました。
物価上昇の中、春闘では3.68%アップ、昨年を上回る賃上げ状況にある。
基幹的産業としての役割、産業の魅力を高め、優秀な人材確保および定着、地賃との優位性の確保、大阪の地賃との格差是正を求めたい等の主張でした。
その後の公労会議では、数字だけにこだわるわけではない、合意に向けた議論は続けたい旨のお話でした。
一方、使用者側は冒頭プラス10円、時間額1,044円を主張されました。
CPI前年比3.3%高い水準でインフレに向かっている。
一方日銀目標の持続的な2%が重要。
2年連続で大きく引き上げたが、今の賃上げペースは中小企業には厳しい。
輸送用は裾野が広い業界、中小企業には最低賃金の影響が大きく、材料費高騰の中、価格転嫁もできていない。
まずは2%、そこから割り引いた10円を提示したいとのことでした。
その後の公使会議では、持続的な賃上げ水準を踏まえプラス20円、時間額1,054円まで歩み寄りをいただきました。
今のところ、1,080円と1,054円で26円の開きがあります。
以上の内容でよろしいでしょうか。
各委員
(異議なし。)
山口部会長
それでは本日も引き続き金額審議を進めていくことといたしますが、まずは労働側、使用者側それぞれ打ち合わせの時間を設けた方が良いですか。
各委員
お願いします。
山口部会長
それでは10分程度、それぞれ別室での打ち合わせをお願いします。
 
(労側委員・使側委員が別室に移動。)
(労側委員・使側委員が戻り再開。)
山口部会長
それでは審議を再開します。
前回金額提示をいただいておりませんので、労側委員からお願いします。
小西委員
前回労側が46円、使側が10円その後20円の御主張をいただいて、その後労側は歩み寄り姿勢のみ伝え終了した訳ですが、今回議論をする中で労側も中で議論し、使側が主張されます賃金改定を伴う中小企業の経営にも大きく影響を与えることについては賃金上昇を含めた価格転嫁をすべきであり、大手も含めたサプライチェーン内での価格転嫁への取り組みが必要と考えますが、使側の大きな影響を与えているという主張についても一定程度は理解できるということです。
従って、労側として歩み寄りを示しつつ、物価上昇への対応とか、引き続き同業種における地賃との優位性の確保は必要と考えます。
輸送用機器業種全体のイメージアップや優位性の確保を含め、具体的にはプラス44円を主張します。この44円の考え方は、本年度の地域別最低賃金改定における中央での目安引き上げ審議で使用されました4.3%を踏まえまして1,034円に4.3%を掛けたものが概ね44円ということで見直したいと思います。
以上です。
山口部会長
ありがとうございます。
それでは使側の主張をお願いします。
鈴木委員
では、使側の考え方を述べさせていただきます。
まず、金額に関しましては前回お示しした通りの20円アップの1,054円の主張は変わりません。
前回も主張させていただいた通り、継続的な賃上げを実現するためには、過度な賃上げは経営に非常に大きく影響する訳でございまして、その点からすると4.3%をお示しいただきましたが、ここは過度と言わざるを得ないと考えております。
では何を基準にするかと言いますとそこは2%の成長というところがメルクマールにしたいと思いますし、地賃との優位性に関しましては輸送用機器においては現状を上回っている状況でおりますので、ここに関しても役割を果たしているのではないかと考えております。
以上でございます。
山口部会長
今のところ金額提示をいただきまして、使側が前回と同じ1,054円で労側が2円下げていただいて1,078円ということで、まだ24円の開きがあり、このままでは合意に至る状況ではありませんので、公と労、公と使で話し合って詰めれる余地がないか御相談させていただければと思いますが、よろしいでしょうか。
各委員
はい。
山口部会長
それではまず、使側の委員とお話をさせていただき、その後、労側委員とお話しします。
では、別室でお話合いをお伺いします。
 
(公使協議、公労協議、労使協議等実施、終了後審議再開。)
山口部会長
それでは審議を再開します。
労使協議の結果をお願いします。
小西委員
先ほど労使で協議させていただきました。
使側がプラス24円の1,058円、労側のプラス42円の1,076円について議論しましたが、平行線で、話が進まなかったということですので、後日改めて仕切り直して協議したいと思います。
山口部会長
ありがとうございます。
使側もそれでよろしいでしょうか。
使側委員
はい。
山口部会長
どうも長時間協議いただきましてありがとうございました。
お互いの理解が進むことが重要と思いますので、それぞれの主張が御理解いただけたかと思います。
本日はこの辺りで一旦終了し次回引き続き審議したいと思います。
現時点では、使側の主張としては、全国の製造業の全国平均の2.3%を反映した24円アップの1,058円という御主張で、労側の主張は地賃上昇額プラス1円の42円アップの1,076円ということで、18円の差があって、労使協議いただきましたが、それぞれの主張が平行線であったということで、後日改めて協議をしたいということですので、再度日程を設定したいと思います。
次回の日程ですが、事務局から説明いただけますか。
田中賃金室長
次回の日程ですが、委員の皆様から頂いている日程表から調整しまして、9月26日火曜日、15時、場所はこの会議室でお願いしたいと思います。
山口部会長
では、ちょっと日程が空きますが、次回は9月26日火曜日、15時からこの会議室で開催とします。
次回は金額審議ですが、会議は公開とします。
本日はこれで終わります。
御苦労様でした。
ありがとうございました。
各委員
ありがとうございました。
 

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