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ガクチカの書き方と例文

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」を略した言葉です。就活では、ES(エントリーシート)や面接で定番の質問です。
皆さんが学生時代に力を入れてきたことから、長所や人柄などを伝えることができます。
とは言え、何から書いていいのか、どのように書いていけばいいのか、迷うことがあると思います。
ガクチカの構成の仕方を例文と共に解説していきます!
1. ガクチカの構成の仕方

① 結論 → ② 課題 → ③ 思考 → ④ 行動 → ⑤ 成果・学び → ⑥ 展望 の順に書いていくと形になります!
書きたいテーマが決まったら、この構成に当てはめて文章を考えていきます。
ここでは、「カフェのアルバイトをしていて、苦情を減らす取り組みを行ったこと」を例にガクチカを構成していきます!
1-1. 結論「私は○○に尽力した」
まずは、結論から書いていきます。
ガクチカの場合は、「学生時代に力を入れたこと」です。1~2文で簡潔に伝えましょう!
あとの内容に重点をおきたいので、長くならないようにするといいですね。

では、ふたつの例を見てみましょう。
私が学生時代に取り組んだことはカフェのアルバイトだ。働き始めたのは1年の夏からで、卒業まで3年間ホールスタッフとして働き、親切丁寧な接客をするよう心がけた。
私はカフェのアルバイトで「真心をこめた接客」に尽力した。
どちらが良いと思いますか? 結論以外の情報は省いてスッキリさせた方が、より「学生時代に力を入れたこと」が伝わりやすいと思いませんか?
ひとつ目の例だと、働いた期間を入れたことで「親切丁寧な接客」をしたことよりも、アルバイトをしていたという事実が強調される印象となります。
端的な表現に言いかえて文字数を減らした方が「真心をこめた接客」をしたことを読み手に伝えることができます。
1-2. 課題「☐☐という課題があった」
次に、課題を書いていきます。ガクチカで伝えたいことの取り組み前の状況です。困難に直面したこと、壁にぶつかったことを伝えましょう!
取り組みの前後での変化が伝わりやすいよう、取り組み前の状況や課題を書いていきます。

こちらもふたつの例を挙げていきます。
私が丁寧な接客を心がけるようになったのはお客様からの苦情が多かったからだ。特に接客に関する苦情が多く、毎日のように受けていた。
当初はアルバイトスタッフの接客が良くなく、1日に1度は苦情をいただく状況だった。
ふたつ目のほうが端的に表現されていますね。
長くならないように要点をまとめてみましょう!
具体的な数字などを入れると、より状況が伝わりやすくなります。
1-3. 思考「こんな思いで(行動した)」
続いて、思考を書いていきます。
先ほどの課題に取り組むにあたっての、あなたの気持ちや考え、価値観などを書きます。
課題にぶつかった時、どのように行動するかを書くことで、人柄を伝えることができます。

ふたつの例を見ていきましょう。
そこは繁盛店で多忙だったので、お客様1人1人に丁寧に接するのは大変だったが、少しでも満足してもらいたいと思い改善策を考えた。
私は来店いただいたお客様に「気持ちいい時間」を過ごしてもらいたいと考え、2つの施策を行った。
ここでは「取り組むにあたって考えたこと」を入れるのがベターです。
ひとつ目の例では、「一人一人に丁寧に接するのは大変だったが」と感想を入れていますが、2つ目の例の様に取り組みの軸となった自分の考えを伝えてみましょう!
1-4. 行動「こんなふうに動いた」
ガクチカのメインとなるところです。
課題に対してどんな取り組みをしたのか、結論につながるエピソードです。
取り組むにあたって具体的にどのように動いたのか詳しく書きましょう!

ふたつの例を挙げます。
そこで全員でミーティングを開き、話し合いによって丁寧な接客を心がけることに決めた。またみんなが働きやすいように業務改善に取り組んだ。
1つ目は業務の改善だ。スタッフから不満点などを聞き取って改善に取り組み、皆が気持ちよく働ける環境づくりを行った。2つ目はアルバイトの気持ちをひとつにすることだ。全員と話す機会をつくり、「お客様第一」という接客の方向性や目標を定めた。
ひとつ目の例だと、どんな話し合いを行ったのか、業務改善はどんなことをしたのか、伝わりにくいですね。
自分がどんなことをしたのか、自分の主体性が伝わるように書き方を工夫しましょう。
「行動」のところが一番のボリュームになるように、とにかく具体的に書くことを心がけてください。
1-5. 成果・学び「こんな結果となった」「こういうことを学んだ」
行動した結果どうなったかを簡潔に書いていきます。
誰が見ても分かりやすい表現にするといいですね。
具体的な数字や他の人からの評価を書くのもオススメです。

では、ふたつの例を見てください。
その結果、苦情が減り、お客様の笑顔が増えた。またこの経験を通して、チームワークの大切さを学ぶことができた
その結果、業務の効率があがりスタッフに余裕が生まれ、接客の質も向上した。接客に関する苦情は1件もなくなり、店長からも「○○」と評価された。
ふたつ目の方がより具体的で分かりやすいですね。
「課題」で書いたことを確認し、「課題」と対比してどうなったかがはっきりと分かるように書きましょう。
「これだけ変わった」と伝わるように、具体的な内容をあげるとより分かりやすいです
1-6. 展望「今後こう活かしていきたい」
ガクチカで得た経験をこの先どう活かしていきたいかを最後に書きます。
志望の会社に入社して働くイメージを持って書きましょう!

最後もふたつの例をあげていきます。
この学びを活かし、今後もどんなことにおいても皆で力を合わせて頑張っていきたい。
この経験で得たのは「出会う人すべてに真心を」という考えだ。貴社に入社できた暁には、この考えをもって、社員も顧客も喜ぶ施策を打ち出し、○○の事業に貢献していきたい。
展望については、字数がオーバーする場合はカットして面接で話しても問題ありません。
志望の会社に入社したら、どんな仕事がしたいか、どんな仕事に活かせていけそうか、考えて書いていきましょう。
具体的な業務や事業内容をあげると、より本気度や意欲が伝わりやすくなりますよ。
2. まとめ

今回は「ガクチカ」の書き方の一例を紹介しました。
自己PRと同じにならないように、あなたの経験や行動を中心に具体的に書くのがポイントです。
「周りとうまくやっていけそう」「仕事でも同じようにやってくれそう」と思ってもらえる内容を目指して書いていきましょう!
札幌新卒応援ハローワークでは、「ガクチカ」の添削やアドバイスをしています。
人に話すことで、具体的にどのように動いたのか言語化しやすくなりますよ。
人に添削してもらうことで、言い回しの違いや誤字にも気づきやすいですし、客観的に分かりやすく人に伝わりやすい文章にすることができます。
「ガクチカ」で迷ったら、札幌新卒応援ハローワークに来てくださいね。