Column ~就活コラム~

一次面接通過のコツ

ES(エントリーシート)は通過したのに一次面接が通らなかったら、がっかりしますよね。
面接練習をする中で、「一次面接がなかなか通らない!」という人には、いくつかの共通点が見られます。
では、どのような点に気を付けたら良いのでしょうか。
いくつかのポイントをお伝えします。

【目次】

  1. 面接官に好印象を与える「3つのポイント」
  2. それでは伝わらない・・・「3つの残念な話し方」
  3. 知っておきたい豆知識
  4. おわりに

面接官に好印象を与える「3つのポイント」

①表情

面接のとき、暗い表情でいたら、面接官にどんな印象を与えるでしょうか。
「具合が悪いのかな?」「面接に来たくなかったのかな?」など、心配をさせてしまうかもしれませんね。

大切なのは「笑顔」です。
ご自分のやる気や良いところを、笑顔で伝えましょう。
笑顔が苦手な方は、鏡を見ながら「失礼いたします」「本日はよろしくお願いいたします」と言う練習をしてみましょうね。

②視線

相手の目を見て話しましょう」とよく言いますが、これは「聞いてほしい」という意思表示でもあります。
ところが、ずっと下を向いていて、目が合わないとなると・・・
表情は見えないし、声も届きづらいし、気持ちは伝わりにくいですね。

相手の目を見ると話しにくい、という場合は、たとえば鼻の辺りなど、目の近くを見ると良いでしょう。
複数の面接官がいる場合は、主に質問してくれる面接官に視線を合わせますが、ほかの面接官が頷いたりこちらを見たりしたタイミングで、その方に少し目線を移動させても良いです。
ただ、あまりあちこちを見ると落ち着かない印象になるので、適度に自然に行いましょうね。

③声の大きさ

声が小さくて聞こえなければ、話していないも同然・・・
面接では、相手にはっきり聞こえる声の大きさで話しましょう。

面接官までの距離が少し遠いなと感じたら、少し大きめの声で話します。
面接官が身を乗り出したり、耳を向けて聞いたりしている場合は、たいてい声が聞き取りにくい時です。
そんな仕草に気づいたら、声のボリュームを上げましょうね。


ほかにも、清潔感のある身だしなみ、背筋をピンと伸ばすなど、印象アップのために大切なことはたくさんあります。
自分ではなかなか気づきにくいので、一度キャリアセンターや就職課、ハローワークなどでチェックしてもらうと安心ですよ。


それでは伝わらない・・・「3つの残念な話し方」

挨拶が済んで、椅子に座りました。いよいよ質疑応答が始まります。
第一印象はクリアできても、話す内容はやっぱり大切。
ここでは、面接官に伝わらない残念な話し方を3つ挙げます。
もしかしたら耳が痛いかもしれませんが・・・、前向きに役立てていただけると嬉しいです。

①ESに書いたことを「そのまま」話す。

ESを丸々暗記して、そのまま話す。
少し言い間違えただけで「もう一度最初から話してよいでしょうか」という人までいると、ある面接官から聞いたことがあります。
・・・ちょっと待ってください。
「それ、すでに書いてありますよ。もう読みましたよ。」と面接官が思っていることに気づきましょう。

質問への応答は1分~1分半(300~450字)が目安。
面接の場では、ESに書き切れなかったエピソードや自分の思いを織り交ぜて、話を膨らませて応答しましょう。

②ESに書いたことと、「全く違うこと」を話す。

ESと全く違う志望動機を話したとしたら・・・
「あれ?別の人?」
「ほかの会社と間違って話している?」
「ESに何を書いたか覚えていない?」
と思われてしまうかも。

面接では、書いて提出した内容に肉付けして答えるのが基本。
あまりにかけ離れた内容にならないように、気をつけましょうね。



③質問の意図を理解していない=短すぎる・長すぎる。

例えば
「アルバイトの経験はありますか」という質問に対して、
「はい、あります。」
だけで、終わっていませんか。

あるいは逆に、必要以上に長々と話していないでしょうか。

面接で大切なのは、「面接官が聞きたいことに答える」こと。
面接官は、「どんな壁に当たって、どんな工夫をして、どう乗り越え、どのような力が身についたか」、成長の過程を聞き、自社に合う人物かどうかを確認したいと思っています。

1分~1分半ぐらいの分量で、質問の意図を踏まえた応答を心がけましょう。
応答例を作成しましたので、良かったら参考にしてください。

【応答例】

学習塾で塾講師のアルバイトを3年経験しました。
始めたばかりの頃は、生徒に理解してもらえる教え方ができず苦労しましたが、自分なりに対策を行い、生徒の理解度アップと成績アップに貢献しました。

私が行った対策は2点です。
1点目は、塾講師の先輩がどのように教えているのか、実際に聞いて学ぶ。
2点目は、自分の教え方を先輩にみてもらい、アドバイスをもらう。

この2点の対策を行うことで、自分の教え方に足りなかったポイントに気づき、生徒にとって分かりやすい授業ができるようになりました。
結果として生徒のテストの点数も上がり、生徒と親御さんから大変感謝されました。

この経験を通じて身についたことは、周りの力を借りながら、自分なりに実行し改善する力です。
社会人になり難しい課題に直面した際も、すぐにできないと諦めるのではなく、ひとつひとつの課題に前向きに取り組んでまいります。


面接官が聞きたいことに適切に答えられているかどうか、これはとても大切です。
「もっと知りたい」と興味を持ってもらえるよう、質問の意図をしっかり把握して答えましょう。
面接は、ESに書き切れなかったことをアピールする絶好の場です。
提出したES内容と面接での応答が大幅にズレないよう、面接前には提出内容をしっかり確認しておきましょうね。

知っておきたい豆知識

①通過者はどのように決まる?

判断基準は企業により異なりますが、基本的には次のとおりです。


②集団面接

一次面接が集団面接(グループ面接)という企業も少なくないでしょう。
集団面接は、応募者を効率よく絞り込むために行われます。

基本的なポイントは個人面接と同じですが、自分だけの面接時間ではないことを肝に銘じましょう。
ほかの人が長く話しても、負けずに長く話そうとせず、個人面接と同じく1分~1分半で応答しましょう。
全員が長く話すと、予定されていた質問項目が途中で打ち切られ、伝えたいことを伝えるチャンスを失う可能性があります。

また、ほかの人が話をしているときも気を抜かず、しっかり聞いておきましょう。
「〇〇さんから~~という意見が出ましたが、どう思いますか?」と質問されることもありますよ。

おわりに

面接で話す内容を、第三者に客観的に聞いてもらうことは、とても有効です。
初めて会う人に理解してもらえる文章になっているかどうか、間違った言葉を使用していないか、わかりにくい点はないか、不要な説明を長々としていないか、逆に必要なことを省略していないかなど、積極的にアドバイスをもらいましょう。

また、面接時に皆さんが緊張していることを、面接官はよく分かっています。
お辞儀のタイミングを間違ったから、言い間違いをしたからといって、それだけで不採用になることは、そうそうありません。
緊張しながらも、相手の目を見て元気にあいさつすることで、「元気な人が来てくれたな、いろいろ聞いてみたいな」と思ってもらえ、良い雰囲気で面接が始まることでしょう。
好印象でスタートできれば、その後の質疑応答もうまくいくことが多いですよ。


札幌新卒応援ハローワークは、学生と卒業後3年以内の方だけを対象とした専門のハローワークです。

私たち札幌新卒応援ハローワークのスタッフは、初めて就職をする方にとって役立つ情報やノウハウを数多く持っています。
そして、その情報やノウハウをもとに、利用した方が就職していく姿をたくさん見届けてきました。

予約なしでお越しいただいても、その場で面接練習や書類添削を受けることができます。
利用には登録が必要ですが、登録すると全国のハローワークを無料で利用できますよ。
皆さんのお越しをお待ちしております!

▶ 札幌新卒応援ハローワーク 支援メニュー
▶ 札幌新卒応援ハローワーク ご利用方法
▶ 就活コラム おさえておきたい面接マナー
▶ 他の就活コラムを読む