「第93回全国安全週間を迎えるに当たって」(山口労働局長メッセージ)

 本日から一週間、「 エイジフレンドリー職場へ! みんなで改善 リスクの低減 」をスローガンに、第93回全国安全週間が実施されます。
山口県内においては、平成30年、令和元年と連続して休業4日以上の死傷災害件数が前年を上回り、本年においても5月末現在、前年同月比6.3%増の408人となり、そのうち死亡者5人の死傷災害が発生する等、誠に憂慮するべき状況にあり、各職場での安全衛生対策の充実と徹底が求められるところです。
一方、本年度は、コロナウイルス感染症拡大防止のため、非常事態宣言期間中は職場安全大会等の開催中止や延期を、また宣言解除後においても「3つの密」を避けての取組をお願いしているところであり、6月の安全週間準備期間中に十分な取組ができなかった職場が多くあるものと推察いたします。
そうした状況下で、7月以降、事業活動を本格化する職場が増えてくると、休業中に停止していた機械設備等を再稼働させる、あるいは長い自粛生活を経た労働者を仕事に復帰させるなどの際に、思わぬ災害が発生する可能性があります。
そこで、各職場の実情に合わせて、安全週間実施要綱に定める各種取組、機械設備の点検と点検結果に基づく改善の実施並びに労働者の安全作業の徹底等についてご留意願います。
 また、最近の労働災害の動向を検証すると、「転倒災害」と「高年齢労働者の災害」が多く発生しています。
このため、各職場においては、次の事項に重点的な取組をお願いいたします。
 
1 「STOP!転倒災害プロジェクト」の推進
2 「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン(エイジフレンドリーガイドライン)」(令和2年3月厚生労働省策定)を活用した職場総点検の実施
 
高年齢労働者の特性に配慮した職場環境改善対策は、高年齢労働者のみならず、若年労働者等にも優しい職場を実現します。
 このほか、最近の高湿度・暑熱環境等に加え、テレワークや外出の自粛等による熱順化不足並びにマスク着用の常態化等により、熱中症発症リスクが飛躍的に高まっていますので、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱による積極的な取組をお願いいたします。
併せて、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、「新しい生活様式」の実践を踏まえ、「職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト」を活用する等により、職場内の感染症拡大防止を徹底していただきますようお願いいたします。
最後に、皆様の職場における労働災害ゼロを心より祈念いたします。
                     

                                                                                          令和2年7月1日  山口労働局長 村井 完也
 

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