緊急 岡山労働災害防止対策推進会議を開催〔平成29年8月31日〕
労働災害が急増しているため、岡山労働災害防止対策推進会議を緊急開催し、労働災害防止の施策について協議を行いました。
推進会議には、構成員である災害防止等団体、岡山労働局に加え、県内の全労働基準監督署長が出席しました。
1 岡山県内における労働災害発生状況
労働災害による死傷者数(休業4日以上)は、平成29年7月末現在において1,016人と前年同期と比べ、114人、12.6%の大幅増加となっています。7月末現在における労働災害による死傷者数は、第三次産業61人(18.7%)、製造業46人(18.4%)の大幅増加に加え、 ほとんどの主要業種が増加となっております。
また、労働災害による死亡者数も平成29年は8月末現在で12人と昨年同期に比べ3人(33.3%)の増加となっております。
2 会議の概要
会議においては、冒頭、岡山労働局長から災害防止団体等に対し、パトロールの実施、関係事業場への情報提供などの安全対策一層の推進について要請しました。
平成29年度岡山労働局内で労働災害が増加している要因及びその対策
若年労働者の労働災害の増加
19歳以下で昨年同期比 50%増加(29歳以下で同24.5%の増加)
⇒雇入時教育など教育の徹底、OJT、安全点検の日における作業状態の確認・点検
高年齢労働者の労働災害の増加
70歳以上で昨年同期比23.6増加(60歳以上で同13.6%の増加)
⇒転倒災害等の推進
複数件の災害を発生させる事業場の増加
人手不足等により労働災害を発生させた場合、熟練労働者の補充配置は困難
⇒職長等が業務を的確に指揮
派遣労働者の労働災害の増加
機械取扱いなどに対する知識が不足していることが要因で発生した労働災害が多く、また、複数の労働者が労働災 害を発生させた労働者派遣業の事業場も増加
⇒派遣元、派遣先連携の元、雇入時教育を実施(機械の取扱い方法や作業手順など)
第三次産業における労働災害の大幅増加
働く人に安全で安心な店舗づくり運動
本社は企業向けチェックリストを活用下さい
小規模事業場は、岡山労働局作成の第三次産業用の自主点検票を活用下さい
(点検票の内容は、基本的事項のみあるので全ての事業場でご使用ください。)
3 災害防止等団体から提出された意見、今後の取り組み方針
会議に出席した災害防止等団体からは、監督署と連携しパトロールや講習会の実施したい、広報誌等に災害事例等を積極的に掲載し、周知を図りたい等の意見が出され、一層の連携、協働を行う方針で今後の活動を行うこととなった。
*出席団体
一般社団法人 岡山県労働基準協会
建設業労働災害防止協会岡山県支部
陸上貨物運送事業労働災害防止協会岡山県支部
林業・木材製造業労働災害防止協会岡山県支部
港湾貨物運送事業労働災害防止協会中国総支部岡山支部
一般社団法人 日本労働安全衛生コンサルタント会岡山支部
第三次産業における労働災害が増加しています!(岡山労働局HP)
この記事に関するお問い合わせ先
労働基準部 健康安全課 TEL : 086-225-2013