令和4年6月8日 岩手労働局長が林業現場の安全パトロールを実施しました。
令和4年6月8日(水)
岩手労働局長(稲原俊浩)は、岩手県内の林業における労働災害が多発している状況を踏まえ、岩手県及び林業・木材製造業労働災害防止協会岩手県支部が主唱する「令和4年度いわて林業労働災害撲滅運動」と連動して、安全パトロールを実施しました。
パトロール実施現場
事 業 者: (有)二和木材
住 所: 紫波郡紫波町土舘山王海国有林403林班(山王海ダム近隣)
事業内容: 立木伐採・搬出
パトロール参加者
厚生労働省岩手労働局
厚生労働省岩手労働局盛岡労働基準監督署
林野庁東北森林管理局盛岡森林管理署
岩手県農林水産部
公益財団法人岩手県林業労働対策基金
林業・木材製造業労働災害防止協会岩手県支部
パトロールの状況
立木の伐倒現場を確認していく稲原局長
現場の伐根(切り株)により立木の伐倒作業の内容を確認する稲原局長
パトロール結果の講評を行う稲原局長
岩手労働局長の講評の概要
昨年、岩手労働局管内の林業の労働災害による休業4日以上の死傷者数は44人となり、このうち5人の方がお亡くなりになっています。死傷者数44人のうち死亡者数が5人ですので、その割合は実に11.4%にも上り、全産業の死亡割合1.5%の約8倍となっております。
令和3年の全国での林業における労働災害による死亡者数は30人であることを考えましても、令和3年の岩手労働局管内における林業での死亡労働災害が、いかに多かったかということがご理解いただけるかと思います。
その内容を見ましても、つるがらみ、枝がらみに気づかず、立木(りゅうぼく)を伐倒(ばっとう)したところ、絡まれていた立木も一緒に倒れ、下敷きになったものなど立木の伐倒作業に入る前に、きちんと周囲の安全確認、状況確認をした上、適切な対応を取っていれば防げたのではないかと思われるものも少なくありません。
そういった、労働災害防止のための基本的事項というのは、皆さんよくご理解していただいていると思いますが、今一度、基本動作の確認、徹底をお願いします。
今日は比較的過ごしやすい天気ですが、これから暑さが厳しくなる時期を迎えます。熱中症対策にも十分注意していただき、安全な作業をお願いします。