「造船業における労働災害防止対策等説明会」を開催しました。
今治労働基準監督署では,平成28年9月,10月及び11月に,管内5か所の造船所において,「労働災害防止対策等説明会」を開催しました。
今治労働基準監督署管内の平成27年の休業4日以上の労働災害は,全産業で206件発生し,この内,造船業では全体の2割を超える44件が発生しており,業種別では最も多い件数となっております。
造船業で発生した過去5年間の労働災害を見ると,「飛来・落下(28.9%)」「墜落・転落(24.4%)」「はさまれ・巻き込まれ(15.7%)」による災害が全体の約7割を占め,死亡災害等重篤な労働災害も発生しております。
この説明会は,このような状況にある造船業での労働災害の減少を図るため,より多くの造船事業者に労働災害防止の取り組みの推進を直接お願いすることを目的として実施したもので,元方事業者及び構内下請事業者140事業場,186名が参加しました。
また,説明会では,造船業に係る,「労働災害の発生状況及び特徴」「労働安全衛生法の特別規制」「過労死防止対策」「安全衛生管理の留意点」等について説明を行いました。
今治労働基準監督署では,第12次労働災害防止計画に基づき,平成28年の休業4日以上の労働災害を177件以下(前年比14.1%減),死亡災害ゼロを目標として取り組みを行っておりますが,本年11月末現在において,労働災害発生件数は対前年比で減少傾向にあるものの,死亡災害が既に前年と同数の2名となっています。
各事業場におきましては,なお一層の安全衛生管理活動の推進をお願いします。
≪説明会の様子≫
≪説明会資料≫
・今治労働基準監督署 労働災害防止計画と労働災害発生状況の推移(造船業版 平成28年3月末日現在)(199KB; PDFファイル)
この記事に関するお問い合わせ先
今治労働基準監督署 TEL : 0898-32-4560