陸上貨物運送事業労働災害防止対策等説明会を開催しました
今治労働基準監督署では、平成27年8月27日に、陸上貨物運送事業労働災害防止対策等説明会を開催しました。
この説明会は、第12次労働災害防止計画の重点業種である陸上貨物運送事業における荷役作業中等の労働災害の防止、長時間過重労働を原因とする脳・心臓疾患、精神障害等の発生予防等を目的として開催したもので、管内の陸上貨物運送事業者45事業場が参加しました。
平成26年の道路貨物運送業における休業4日以上の労働災害は、当署管内では前年比で減少したものの、全国では平成21年以降、5年連続で増加しており、多発傾向を示しています。
また、当署管内での過去5年間の労働災害を事故の型・起因物別で見ると、「トラック」からの「墜落・転落災害」が全体の28%と最も多く、また、昨年は荷役作業中に死亡災害が発生する等、荷役作業の労働災害防止対策が重要となっております。
平成26年度の全国の脳・心臓疾患の労災認定件数は、道路貨物運送業が全体の28%と最も多い業種で、精神障害についても全体の8%と最も多い業種となっており、加えて増加傾向にある等対策の必要性が増しています。
説明会では、安全衛生管理体制の整備、安全衛生管理の手法と留意事項、荷役作業の安全対策ガイドライン、交通労働災害防止のためのガイドライン、ストレスチェック制度の導入等労働安全衛生規則の改正、運転手の過重労働を防止する対策等について説明し、対策等の取組の一層の推進をお願いしました。
今治労働基準監督署では、第12次労働災害防止計画に基づき、平成27年の休業4日以上の労働災害を184件以下(前年比8.5%減)、死亡災害ゼロを目標とし、目標達成のための取組を行っております。本年は既に死亡災害が発生しておりますが、各事業場においては、今後のゼロ災害を目標に、なお一層の安全衛生管理活動の推進をお願いします。
《説明会の様子》
《説明会配布資料(当署作成統計分)》
・労働災害防止計画と労働災害発生状況の推移(全産業・道路貨物運送業 今治署)
・道路貨物運送業に係る労働災害発生状況(事故の型・起因物分類 今治署)
《参考情報リンク先》
この記事に関するお問い合わせ先
今治労働基準監督署 TEL : 0898-32-4560