令和2年度 愛媛県地域両立支援推進チーム会議
愛媛県下の「治療と仕事の両立支援」に係る関係機関の連携により両立支援を効果的に進めるため、「第4回愛媛県地域両立支援推進チーム会議」(以下「推進チーム」という。)を次のとおり開催しました。
会議には、愛媛県や医療機関、経済団体、労働組合、愛媛労働局など19機関から22名が出席し、関係機関からの取組状況報告、オンライン地域セミナーの実施に係る協議、意見交換等を行いました。意見交換では、両立支援コーディネーターの育成や活用、新型コロナウイルス感染症後の両立支援の方向性等について協議を行いました。
今回の会議は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に配慮し、各機関の出席者を1名に限定し、短時間で行いました。
・開催日時 令和2年7月29日(水) 13:30 ~ 15:30
・開催場所 松山若草合同庁舎 7階 共用大会議室(松山市若草町4-3)
・参集者 推進チームメンバー及びオブザーバー 合計22 名
「令和2年度愛媛県地域両立支援推進チーム会議」の概要
参集した推進チームメンバーの紹介、愛媛労働局長挨拶の後、以下の説明等が行われました。
1.各機関・団体等での治療と仕事の両立支援の現状等について
以下の推進チームメンバーより、各機関・団体での取組状況の報告が行われました。
(1) 愛媛県経済労働部産業雇用局労政雇用課
「テレワーク導入促進のための施策概要」 [PDF 57KB]
(2) 国立大学法人 愛媛大学 医学部付属病院
「肝炎診療から総合診療サポートセンター(TMSC)を介した病院全体の両立支援の取り組み」 [PDF 1MKB]
(3) 独立行政法人国立病院 四国がんセンター
「四国がんセンターの取り組み」 [PDF 1MB]
(4) 独立行政法人 労働者健康安全機構 愛媛産業保健総合支援センター
「愛媛産業保健総合支援センターの事業概要等について」 [PDF 741KB]
(5) 特独立行政法人 労働者健康安全機構 愛媛労災病院
「愛媛労災病院での治療と就労の両立支援」 [PDF 371 KB]
2.今後の愛媛県地域両立支援推進チームの取組について
今後の推進チームの取組について、事務局から以下の説明を行いました。
・定期健康診断の有所見率は、令和元年は全国で56.6%、愛媛県で55.2%と年々高まっている。労働人口の3人に1人が、何らかの疾 病を抱えている中、職場における労働者の治療と仕事の両立への対応が必要とされる場面が今後増えることが予想されると説明。(資料:健康診断有所見率の推移) [PDF 1MB]
・事業場における治療と仕事の両立支援に係る環境整備の実施を働きかけるため、平成30年度から「愛媛“治療+仕事=両立”企業宣言」の募集を開始し、現在までに12の企業が参加している。
・推進チームで、企業向け及び患者・家族向けのリーフレットを作成し、相談窓口や各機関の事業内容等を掲載、各機関、病院の窓口に配備している。
3.イベント等の開催について
今年度は、愛媛県において地域セミナーの開催を予定していましたが、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、「オンライン地域セミナー」として、全国7つのエリアで実施することとなりました。
中国・四国地域では、11月~2月に実施し、オンラインによる基調講演や事例発表等の動画配信とWEB会議方式のグループワークを行う予定です。
開催日程、内容等が決定されれば、参加拡大のための周知広報を行います。
4.意見交換
・両立支援コーディネーター会議等の設置についてご意見をいただきました。
現在、愛媛県下では108人が受講されており、内訳は医療関係者が40%、その他、キャリアコンサルタント、社会保険労務士等が多く、企業関係者も増えてきています。両立コーディネーター基礎研修は、愛媛県では隔年で実施されています。
両立支援コーディネーター相互の情報交換、情報共有は重要であり、実施する場合の主体等を含め、今後の課題とさせていただくこととしました。
・コロナ後の両立支援の方向性についてご意見をいただきました。
新型コロナウイルス感染症への対応として、テレワークやオンラインの活用が進められており、今後も両立支援のための選択肢が多様化することが考えられます。参加者の方からも今後も両立支援を一層推進すべきとの発言をいただきました。
会議の模様