令和4年3月重点 【交通労働災害防止】
交通労働災害は、ほぼ毎年石川労働局管内で死亡災害が発生しており、ここ20年間の死亡災害では、型別で最も多く発生しています。令和2年は10件の死亡災害が発生しましたが、そのうち4件は交通労働災害でした。ここ20年間で死亡災害の約4分の1を交通労働災害が占めています。全国統計では、12月の発生が多いのですが、石川県では3月と9月に最も多く発生しています。 (型別月別死亡災害発生状況)
平成28年以降、石川労働局管内で13人の方が交通労働災害で亡くなっています。運送業の死亡者は3人で、残る10人は他業種の死亡者です。運送業以外の業種においても、運転業務に労働者を従事させる場合は、交通労働災害防止を図る対策が必要です。
また、運転操作誤り等の乗車中の事故による死亡者は7人(61.5%)と多くを占め、安全運転技能の向上、交通KY、指差呼称などの実施など、ドライバーへの安全教育が求められます。さらにドライバーへの作業前の点呼などを実施し体調管理も必要と考えられます。
厚生労働省では、交通労働災害の防止を図るための指針として、「交通労働災害防止のためのガイドライン」を定めております。 このガイドラインでは、
① 交通労働災害防止のための管理体制の確立
② 適正な労働時間等の管理及び走行管理の実施
③ 教育の実施(ヒヤリ・ハット、危険予知訓練等)
④ 交通労働災害防止に対する意識の高揚(ポスター、交通ヒヤリマップ等)
⑤ 荷主・元請事業者による配慮
⑥ 健康管理
等を実施するように求めております。
「交通労働災害防止のためのガイドライン」の概要はこちらをご覧ください。
(簡略版、ガイドライン解説版)
また、特設サイトで参考資料を見ることができます。 (職場のあんぜんサイト)
運送事業者向けに、タコグラフの活用方法やITを活用したリアルタイム遠隔安全衛生管理手法についての資料がありますので、御活用ください。 (安全衛生管理手法)