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全国労働衛生週間に群馬労働局長が事業場巡視を実施
~関東電化工業株式会社渋川工場~

群馬労働局(加藤博人局長)では、「全国労働衛生週間」期間中の10月3日、事業場の衛生巡視を実施しました。
巡視先の関東電化工業株式会社渋川工場(米村泰輔工場長)は、半導体・液晶パネルの製造メーカーにおけるエッチングやクリーニング工程で使用される、各種フッ素系ガスを製造しています。
巡視冒頭、加藤局長から、群馬労働局管内では、令和4年のコロナ感染による休業4日以上の労働災害(以下「休業災害」という)が8月末現在758件となっていること、一般定期健康診断の有所見率は令和3年には59.4%となっていること、また、化学物質に起因する休業災害のうち規制対象外によるものが全国的には8割あり自律的な管理に移行する法改正が行われていること等課題が多く、一層の労働衛生管理活動が必要であると挨拶がありました。
次に、事業場から、安全衛生管理活動や安全衛生、環境への取組について説明があり、安全体感施設を活用した安全教育や、毎月テーマを決め実施する安全強化活動、産業医・衛生管理者・看護師の連携した各種保健活動のほか衛生リスクアセスメント等の説明が行われた後、場内の巡視を行いました。
安全体感施設では、各種危険作業(はさまれ・巻き込まれ、静電気火災、残圧作業等)が安全に体感でき、特にバーチャルリアリティ(VR)を連動させた設備は全身で危険の感覚を体感できるもので安全な作業に効果を上げているとのことです。
場内の巡視では、製造の集中管理室における安全システムや、製造工程でのリスクアセスメント、製品の充填工程の安全管理等、様々な安全衛生対策についても確認しました。
巡視後、加藤局長から「技術の発達した現在でも、ヒューマンエラーは必ずあることを前提として、二重三重の安全対策が必要であり、VRを活用した安全衛生教育は非常に有意義。労働局としても、このような積極的な安全衛生活動が展開されるよう行政を推進してまいりたい。企業におかれても労働者、地域のため引き続き尽力いただきたい。」と講評があり、衛生巡視は終了しました。