紙器には「印刷箱」、「貼箱」、「簡易箱」、「段ボール箱」の4種類があり、これらの紙箱を
作るのが紙器製造工です。
まず素材の紙を寸法通り機械で裁断し、箱を展開した形にします。さらに、折り曲げ部分
に溝を打ち込み、折り曲げて箱の形にし、糊(のり)で接着するか、針金(ホチキス)で留めて
組み立てます。このとき、溝は紙質、形に合わせて溝部分への圧力を調節して、溝の深さを
一定に保つ必要があります。糊を使う時は、紙の材質や温度によって糊の粘度を調節します。
あらかじめ素材の紙に印刷をしたり(印刷箱)、組み立てられた箱の外側や内側に上質の紙
を貼り付けたり(貼箱)する場合もあります。この場合、通常は自動貼箱機を使いますが、高級品
の場合は手作業で行います。
簡易箱は、板紙で箱を展開した生地を作り、折り曲げて接着、または針金留めをして製造し
ます。
段ボール箱は、段ボールシートに印刷してから、折り曲げ、接着または針金留めをして箱に
仕上ます。紙器製造工は分担してこれらの作業を行います。
作業による成果品
画像提供:大三興業株式会社
作業の様子
作業による成果品
画像提供:株式会社小松
作業の様子(段ボールの接着作業)
作業による成果品
画像提供:阪神紙器工業株式会社