職場の安全衛生について組合全体で取り組んでいる事例
団体名 | : | 長崎県金属工業協同組合 | (長崎県金属工業協同組合の全景) |
代表者名 | : | 理事長 池田賢次 | |
所在地 | : | 長崎県諫早市貝津町2148-2 | |
業種 | : | 事業協同組合 | |
団地創立 | : | 昭和38年5月1日 | |
組合員数 | : | 7社 | |
従業員数 | : | 760名 |
《経営信条》
1 | 信義と誠実を基調に、活発な話し合いを通して心のふれあう温かい明るい職場をつくる。 |
2 | 企業も従業員も共存共栄の理念に徹し共に協力し合い、団地の発展を通して社会に貢献する。 |
3 | 労使相和し、知性を高め技術・技能の錬磨につとめ創造の境地と未来に挑戦する。 |
《取組の背景》
弊協同組合は、組合員7社で構成され、通称「諫早貝津工業団地」と呼ばれております。
組合員7社により、設計から鋳物、製缶、機械加工、組立、溶融亜鉛めっきと、部品加工からユニット製品までできる一貫体制が整っており、主として、三菱重工業株式会社の協力企業であります。
また、協同組合のスケールメリットを活かし、共同事業(共同金融、共同受電、共同購入、メンテナンス、教育研修、福利厚生、安全衛生など)を実施しております。
昭和45年当時は、組合員18社、従業員数1,550名で、現在の約2倍おり、年間の労働災害は100件を超えておりました。
そこで、労働災害の撲滅を図るため、組合及び組合員全社で構成する「安全衛生委員会」を立ち上げました。
《取組の体制》
組合及び組合員7社からそれぞれ、安全・衛生管理者を選任し、全体としての「安全衛生委員会」を構成し、これに産業医を加えて、危険ゼロ、災害ゼロを目指すとともに、作業現場、作業環境の改善に努めております。
《取組内容》
(1) | 毎月、月初めに、工場団地内のパトロールを実施しております。 |
a. | 2ヶ月ごとに重点項目を決めてパトロールし、2ヶ月目は前回の指摘事項のフォローアップを行っております。 |
b. | 産業医により、指導、講話なども行っております。 |
(2) | 毎年、仕事始めに、神社において安全祈願を行い、完全無災害を祈願する。また、前年(暦年)の1年間に無災害の社については表彰を行い、安全に対する意識の高揚を図っております。 |
(3) | 全国安全週間においては、労働基準監督署、社長、安全・衛生管理者で、合同パトロールを行っております。 |
(4) | 全国衛生週間においては、産業医を加えて、衛生面を重視したパトロールを行っております。 |
(5) | 作業環境測定を2月と8月に実施し、工場内の作業環境改善を図っております。 |
(6) | 健康診断を4月と10月に実施し、35歳以上の従業員については、生活習慣病健診を定期健康診断として行い、従業員の健康管理に努めております。 |
(7) | 安全アドバイザーにより、ヒヤリハット、危険予知訓練、安全体感教育などを行い、安全に対する意識の高揚を図っております。 |
(8) | 安全・衛生の啓蒙を図るため、安全・衛生についての標語を従業員から募集し、優秀作品については、看板及びポスターを製作し、工場内に掲載しております。 |
(安 全 体 感 教 育!!) |
《効果》
上記の取り組みを行った結果、組合員各企業及び従業員一人一人の安全・衛生に対する意識がレベルアップしており、災害が減少しております。
また、工場内の作業環境も改善され、明るい職場になっております。