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群馬労働局 STOP!転倒災害プロジェクト
はじめに

群馬労働局管内における労働災害による休業4日以上の死傷者数(以下「死傷者数」という。)は、平成23年までの長期的な減少傾向が平成24年以降増加に転じています。
この死傷者数を事故の型別に分類すると「転倒災害」が最も多く、特に平成26年は大幅に増加し、全体の27.6%を占める結果となりました。
そのため群馬労働局では平成27年1月29日~12月31までの期間「群馬労働局 STOP!転倒災害プロジェクト2015」を立ち上げ、転倒災害防止の推進を図り、その結果、平成27年は平成26年と比較すると24.3%と大幅な減少となりました。
しかし、依然として全死傷者数に対する転倒災害の占める割合が高いため、「群馬労働局 STOP!転倒災害プロジェクト」の要綱を定し、引き続き転倒災害防止に取り組むこととしました。
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(4ページ,722KB)

(群馬労働局版,4ページ,758KB)
転倒災害とは
転倒災害とは、人がほぼ平面上で転ぶ場合をいい、つまずき又はすべりにより倒れた場合等をいいます。
≪業種別発生状況≫
業種別に転倒災害発生件数をみると、製造業が最も多く、商業、保健衛生業、接客娯楽業、運輸交通業等の第三次産業の割合も増加しています。
製造業の中では、食料品製造業が約4割を占めています。
商業の中では、小売業が最も多く発生しています。
≪被災の重篤度≫
転倒災害は、骨折などの休業日数30日以上となる重大な災害が約6割を占めています。
長期の休業(長期の療養)は膨大な労働損失となり、被災者本人のみでなく事業場にとっても、看過できない深刻な災害といえます。
転倒災害の原因
転倒災害の典型的なパターンは、「すべり」、「つまずき」、「踏み外し」の3つでいずれもちょっとした原因が大きな災害につながっています。
【すべり】
[主な原因]
・床が滑りやすい素材である、あるいは凍結している
・床に水や油が飛散している
・ビニールや紙など、滑りやすい異物が床に落ちている
【つまずき】
[主な原因]
・床の凸凹や段差
・床に放置された荷物や商品など
【踏み外し】
[主な原因]
・大きな荷物を抱えるなど、足元が見えない状態での作業
転倒災害を防止するには
●作業通路における段差や凹凸、突起物、継ぎ目等を解消しよう ●4S(整理、整頓、清掃、清潔)を徹底し、障害物を片付けよう ●明るさを確保し、手すりや滑り止めを設置しよう ●危険の「見える化」を推進しよう ●安全な歩き方や作業方法を学ぼう ●作業内容に適した防滑靴やプロテクター等を着用しよう ●転倒災害防止対策の視聴覚教材等を活用しよう ●高年齢労働者(特に女性)に配慮しよう ●定期的な職場点検や巡視を実施しよう ●転倒予防体操を行い、日ごろから足腰を鍛えよう |

冬季における転倒災害は、積雪や凍結によるものが多く、平成26年から令和元年までの6年間でみると、1~3月で全体の約35%を占めています。

【冬季における転倒災害防止対策】 ●気象情報を活用し、早めにリスク低減を図りましょう ●時間に余裕をもって歩行、作業を行いましょう ●駐車場の除雪・融雪は万全に、出入口にも注意しましょう ●職場の危険マップ、適切な履物、歩行方法などの教育を行いましょう |
(令和2年度版 群馬労働局冬季転倒災害防止運動リーフレットはこちら)

(2ページ,393KB)
(参考資料)
「群馬労働局 STOP!転倒災害防止プロジェクト」実施要綱 (PDF:9KB)
厚生労働省のホームページ(職場のあんぜんサイト)内に、「STOP!転倒災害プロジェクト」特設サイトが開設されています。このサイトには以下のような情報を掲載しています。
厚生労働省のホームページ(職場のあんぜんサイト)内に、「STOP!転倒災害プロジェクト」特設サイトが開設されています。このサイトには以下のような情報を掲載しています。
- ●転倒災害を防ぐための対策や好事例の紹介
- ●転倒防止に有益な保護具などの紹介
- ●転倒災害の知識を養うためのセミナー、教育用教材の紹介