令和3年度「労働安全衛生に係る優良事業場、団体または功労者に対する群馬労働局長表彰」表彰式を開催しました

　群馬労働局では、令和3年度「労働安全衛生に係る優良事業場、団体または功労者に対する群馬労働局長表彰」の受賞者として、10の事業場と1名の個人を決定し、全国安全週間（7月1日～7日）期間中の令和3年7月7日（水）に表彰式を開催しました。

　表彰式は、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、二部に分けて開催しました。
 

地域の中で、安全衛生に関する水準が特に良好で他の模範であると認められる事業場

 

○鹿島建設株式会社関東支店　
 大同薬品工業株式会社関東工場新築工事

　着工前にリスクの高い作業を洗い出し、全体工程作成時にスケジュールを決定した検討会においてリスクの共有化並びにリスクアセスメントを実施し、日常サイクルにリスクを低減する行動を取込み、安全衛生管理を徹底、さらに、全員参加による災害事例を参考にテーマを絞った「安全対話」、電気工具漏電を再現した感電体験講習会等の実施等により安全意識の高揚に努めた結果、全工期無災害を達成されています。

 

○三菱電機ホーム機器株式会社藤岡工場

　部品加工から製品組立まで一貫生産を行うため多種多様な設備等のリスク分析・運用管理を実施、新規導入時等に実施するリスクアセスメントに安全事務局が立会い極限までリスク低減を講じなければ使用許可しない等安全管理を徹底、また、毎朝礼後、作業者同士による保護具の安全点検、管理者への報告・確認の実施による安全の意識付けの徹底、さらに、外国人派遣労働者に対する安全教育に通訳を配置し理解の徹底に努める等し、平成21年10月事業場設立以来無災害を継続されています。

 

地域の中で、安全衛生に関する水準が良好で改善のための取組みが他の模範と認められる事業場

 

○太陽誘電株式会社榛名工場

　平成13年以降実施しているリスクアセスメントは、近年、維持管理方法の見直しを行う等して更なるリスク低減に取り組んでいるほか、リスクアセスメントの実施において転倒災害防止を積極的に推進し、転倒災害リスクの抽出によるリスク低減の実施、高年齢労働者への転倒防止対策の取り組み、外部講師による転倒災害防止体操等を実施し、「自分で自分の身を守る5つの宣言」の制定・唱和による安全意識の高揚に努め、平成24年5月より休業無災害を継続されています。

 

○太平フーズ株式会社

　リスクアセスメントについて、平成29年に総合的な洗出しを行い、継続的に改善を実施、災害発生リスクの高い新規採用後3か月間は帽子を色分けし一人で作業をさせないOJT等教育の実施による人材育成、毎月1回実施するサニテーションミーテイングにおいて、職場環境改善、ヒヤリハット事例の収集、改善検討等を実施し、平成29年7月より休業無災害を継続されています。

 

○株式会社ウエノテクニカ

　自動車製造ラインの製造を行っていることから、自社製品における手法を基に事業場内の製造機械のリスクアセスメントを実施し随時リスク低減措置を講じ、4S（整理・整頓・清掃・清潔）徹底の取組み、月例で実施する安全衛生委員会における活発なKY活動、委員及び各部署の管理者・作業者の合同安全パトロールの実施等労使が協力し安全衛生活動を活発に実施、平成19年1月より休業無災害を継続されています。

 

○株式会社日本キャンパック群馬工場

　月別重点事項に基づく職場巡視を実施し指摘事項はリスクアセスメントで評価の上計画的改善を図り安全管理を徹底、全員対象の安全行動調査を実施し各人のエラー傾向、パーソナリティ傾向を把握し管理者面談等で活用し不安全行動防止に繋げる取組みの実施、安全体感教室の設置、「安全かるた」の作成等により安全意識の向上に努め、平成29年7月より休業無災害を継続されています。

 

○綿半ソリューションズ株式会社
　株式会社SUBARU矢島工場敷地外自走式駐車場計画及び歩道橋工事

　全体工事施工計画作成時、各工種における施工計画立案時、各工種の作業前、作業者の作業開始前の4段階に分けリスクアセスメントを実施し安全管理を徹底、朝礼・昼礼時に問題点・解決事項を周知し具体的に作業指示することで安全意識を高揚し、日常の現場巡視のほか毎月実施する店社安全管理者による現場パトロールにおいて安全意識の高かった関係請負人を朝礼等で優良業者として発表・周知し安全意識の水平展開を努めた結果、全工期無災害を達成されています。

 

○株式会社奥村組東日本支社
　積水成型工業株式会社関東工場新生産棟建設工事

　全体工事施工計画作成時、各工種における施工計画立案時、各工種の作業前、作業者の作業開始前の4段階に分けリスクアセスメントを実施し安全管理を徹底、若手作業員・職長を中心に現場巡視時に職種を超えて注意等声掛けを行う「言えるか活動」の実施、職長会を発足し、毎週パトロール等安全衛生環境活動を実施したほか、月例の安全大会において積極的に安全衛生環境活動を実施した作業員の表彰等安全意識の高揚に努めた結果、全工期無災害を達成されています。

 

○株式会社フジタ東日本支社関東支店 新三国トンネル作業所

　リスクアセスメントは、受注時、施工時の節目に店社、関係請負人との間で実施したほか、日常の作業開始前にKY活動と組み合わせた独自様式を使用し実施し、店社による現場巡視の毎月実施、「ずい道等建設労働者健康情報管理システム」の活用等により安全衛生管理を徹底、他現場での災害事例や好事例を店社と共有し、関係請負人間にも水平展開することにより安全意識の高揚に努めた結果、全工期無災害を達成されています。

 

○西吾妻生コンクリート株式会社

　安全衛生年間計画の策定に併せたリスクアセスメントを継続的に実施し安全管理を徹底するとともに、安全衛生年間計画重点実施事項の関連項目を月ごとに周知、朝礼時実施するツールボックスミーティングにおけるプロジェクター使用による情報の共有・協議、朝礼時に毎月1回、安全衛生重点項目を全員の中から担当者を選定し報告させ、全員が当事者意識を持ち安全衛生活動の取組みを進める等安全意識の高揚に努め、平成17年12月より休業無災害を継続されています。

○富澤昇　（一般社団法人日本クレーン協会群馬支部　顧問）

　一般社団法人日本クレーン協会群馬支部の事務局長、専務理事を通算して9年2か月の間歴任され、クレーン等に関する知識の普及、資格取得のための講習、安全教育等の実施、労働災害防止に関する広報等を積極的に推進し、県内の関係事業場における安全衛生水準の向上発展及び労働災害防止に多大な貢献をされました。

〈参考〉　令和3年6月23日発表の受賞者決定に係るプレスリリースは　こちら