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東京労働局発表
平成21年3月16日(月)




職業安定部 職業安定課
課   長      藤井  剛
地方労働市場情報官  小山 雅之
電 話 03-3512-1654(直通)
FAX 03-3512-1565

都内学卒者の初任賃金
(平成21年3月新規学校卒業者の求人初任賃金調査結果)

 東京都内のハローワークで受理した平成21年3月卒業予定者(大学、短大、専修、高校、中学)に対する求人賃金について調査を行い、その結果を次のとおり取りまとめた。


調査概要

1. 調査方法

   東京都内のハローワークで調査期間中に受理した学卒求人票(大学、短大、専修、高校、中学卒業者向けの求人票)に記載された求人賃金を調査した。

2. 調査期間

大学・短大・専修   平成20年3月 3日~9月10日
高校・中学 平成20年6月20日~8月31日

3. 調査項目

   学卒求人票に記載された「定期的に支払われる賃金」及び「求人数」を学歴別、事業所規模別、産業別、職業別に調査した。

4. 調査対象数
調査対象数
図1 学歴別求人の推移
図1 学歴別人数の推移

5. 留意事項

  初任賃金は四分位数の中位数により求めた。ただし、対象件数が3件以下の場合は算術平均により求め、該当する数値に「※」を付した。


調査結果

 学卒者対象求人の中位数における平均賃金額は以下のとおりとなった。
 なお、中卒対象求人については、求人申込件数自体が43件と少ないため、調査の結果については割愛した。

1. 学歴別にみた初任賃金(中位数)

 初任賃金(中位数)は、大学卒対象求人については昨年と同額であったが、短大、専修、高校卒対象求人についてはわずかであるが上昇した。(表1)
表1 学歴別初任賃金(中位数)
表1 学歴別初任給賃金(中位数)
図2 過去20年の学歴別初任賃金の推移
図2 過去20年の学歴別初任給賃金の推移

2. 事業所規模別にみた初任賃金(中位数)

 1,000人以上の大企業の初任賃金(中位数)を基準(100)としたときの事業所規模間格差をみると、短大、専修の500~999人の規模がわずかに下回っており、それ以外については他規模が大企業を上回った。
  全体的に30~99人の事業所が他規模の事業所に比べて高い数値となっており、更に専修以外の学歴については30~49人の事業所に格差が見られた。(表2)
表2 事業所規模別・学歴別初任賃金(中位数)格差
表2 事業所規模別・学歴別初任給賃金(中位数)格差

3. 産業別にみた初任賃金(中位数)

   産業別に最も高い初任賃金(中位数)をみると、大学、短大、専修では昨年同様の「不動産業」であったが、賃金自体はそれぞれ215,000円(5.0%減少)、200,000円(2.4%減少)、205,000円(6.8%減少)と大幅に減少した。高校は昨年同様の「建設業」で、175,000円(0.0%)と同額であった。
 最も低い産業をみると、大学は「運輸業」(0.0%)と、昨年に引き続き「医療・福祉」であったが、「医療・福祉」は前年より7.5%上昇した。短大は、昨年の「医療・福祉」と「教育・学習支援業」の賃金が上昇し、今年は「運輸業」の182,000円(0.1%上昇)となった。専修については、昨年に引き続き「教育・学習支援業」となり168,700円(6.3%減少)となった。
 高校は、昨年の「金融・保険業」が上昇し、今年は「教育・学習支援業」で151,000円(8.5%減少)となった。(表3、図3)
表3 学歴別・産業別初任賃金(中位数)
表3 学歴別・産業別初任給賃金(中位数)
図3 産業別・年別高額初任賃金
産業別・年別高額初任給賃金(大学)
産業別・年別高額初任給賃金(短大)
産業別・年別高額初任給賃金(専修)
産業別・年別高額初任給賃金(高校)

4. 初任賃金の分布

 賃金階級別での求人分布状況をみると、大きな割合を占めているのは、大学では200,000~219,999円で45.3%であり、230,000円以上でも15.4%を占めていた。
  短大、専修では170,000~199,999円でそれぞれ63.2%、60.6%、高校では150,000~179,999円で68.2%となった。 (表4)
表4 賃金階級別・学歴別求人分布状況
表4 賃金階級別・学歴別求人分布状況

5. 職業別にみた初任賃金(中位数)

 求人の大多数を占める3職種(専門・技術、事務、販売の3職種。高校はこれに技能を加えた計4職種。)別に初任賃金(中位数)をみると、最も高い職業は、昨年は短大、専修で「販売」であったが、今年は全学歴において「専門・技術」となった。それぞれ微増であるが、大学は207,800円(0.5%上昇)、短大、専修は189,000円(0.5%上昇)、 高校は171,200円(0.1%)であった。
  一方、最も低い職業をみると、全学歴において事務職となっており、高校については162,500円で0.3%上昇しているが、大学、短大、専修は、昨年と同額でそれぞれ200,000円、180,000円、180,000円であった。(表5)
表5 学歴別・職業別初任賃金(中位数)
表5 学歴別・職業別初任給賃金(中位数)


付表1 過去20年の推移
付表2 上昇率の推移
付表3 四分位偏差
付表4 大学
付表5 短大
付表6 専修
付表7 高校
付表8 求人件数(大学・短大)
付表9 求人件数(専修・高校)


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