平成22年11月の県内の概況

新規求職者数は2ヶ月ぶりに前年同月を上回っている。新規求人数は主要産業で、建設業、製造業、運輸業・郵便業、卸売業・小売業、宿泊業・飲食サービス業、医療・福祉、サービス業（他に分類されなれないもの）のすべてで増加し、全体としては13ヶ月連続で前年同月を上回っている。

・求人倍率の動向

11月の有効求人数(季節調整値)は、前月に比べ3．6％増加し、有効求職者数(季節調整値)は0．4％減少した。

この結果、求職者1人当たりの有効求人数を示す有効求人倍率(季節調整値)は0．52倍で、前月より0．02ポイント上回った。正社員における有効求人倍率（原数値）は0．31倍となり、前月より0．02ポイント上回った。

・求人の動向

新規求人(パートを含む。)は8，230人で、前年同月に比べ25．9％増加した。うちパートを除く求人は5，012人で、同21．3％増加し、パートタイム求人は3，218人で同33．9％増加した。

主要産業別に前年同月比でみると、建設業が21．1％、製造業が65．0％、運輸業・郵便業が74．3％、卸売業・小売業が13．8％、宿泊業・飲食サービス業が27．2％、医療・福祉が35．1％、サービス業（他に分類されないもの）が13．7％とともに増加した。

・求職の動向

新規求職者は7，715人で、前年同月に比べ9．4％増加した。うちパートを除く求職者は5，661人で同6．7％増加し、パートタイムの求職者は2，054人で同17．6％増加した。

新規常用求職者(パートを除く。)を態様別に前年同月比でみると、在職者は9ヶ月連続増加し、離職者は3ヶ月連続して減少した。また、無業者は16ヶ月連続で増加している。
離職者のうち定年退職者は100人で前年同月に比べ8．3％減少し、 事業主都合離職者は1，159人で同22．4％減少し、自己都合退職者は同2，229人で5．2％増加した。

・就職の動向

就職件数は3，047人で、前年同月に比べ1．0％減少した。

新規求職者に対する就職件数の割合(就職率)は39．5％で、前年同月比で4．1ポイント下回った。