労働市場の概況

平成18年10月の県内の概況

　新規求職者数を前年同月比でみると、5ヶ月連続で増加した。新規求人数は前年同月比で、建設業、運輸業、卸売・小売業が減少したものの、製造業、飲食店・宿泊業、医療・福祉業、サービス業(他に分類されないもの)の求人が増加したため、全体として4ヶ月連続で増加した。

・ 求人倍率の動向

　10月の有効求人数(季節調整値)は、前月に比べ1.9%減少し、有効求職者数(季節調整値)は前月に比べ増減なしであった。
　この結果、求職者1人当たりの有効求人数を示す有効求人倍率(季節調整値)は0.79倍で、前月に比べ0.01ポイント下回った。正社員有効求人倍率は0.43倍となり、前年同月を0.01ポイント上回った。

・ 求人の動向

　新規求人(パートを含む。)は10,887人で、前年同月に比べ1.3%増加した。うちパートを除く求人は7,534人で同2.3%増加し、パートタイムの求人は3,353人で同0.7%の減少となった。
　主要産業別に前年同月比でみると、建設業が11.0%、運輸業が17.8%、卸・小売業が6.6%減少し、製造業が1.5%、飲食店・宿泊業が5.3%、医療・福祉が30.0%、サービス業　(他に分類されないもの)は2.1%とそれぞれ増加した。

・ 求職の動向

　新規求職者は8,592人で、前年同月に比べ5.7%増加した。うちパートを除く求職者は6,494人で同3.7%増加し、パートタイムの求職者は2,098人で同12.4%増加した。
　新規常用求職者(パートを除く。)を態様別に前年同月比でみると、在職者は22ヶ月連続の増加で、離職者は2ヶ月連続増加し、無業者は3ヶ月連続の増加となった。また、離職者のうちの定年退職者は141人で5.2%、 自己都合退職者は3,077人で2.8%それぞれ増加し、事業主都合離職者は1,404人で1.4% の減少となった。

・ 就職の動向

　就職件数は3,159人で、前年同月に比べ11.9%増加した。
　新規求職者に対する就職件数の割合(就職率)は36.8%で、前年同月に比べ2.1ポイント上回った。