労働市場の概況

平成18年9月の県内の概況

　新規求職者数を前年同月比でみると、4ヶ月連続で増加した。新規求人数は前年同月比で、製造業、卸売・小売業が減少したものの、建設業、運輸業、飲食店・宿泊業、医療・福祉業、サービス業(他に分類されないもの)の求人が増加したため、全体として3ヶ月連続で増加した。

・ 求人倍率の動向

　9月の有効求人数(季節調整値)は、前月に比べ2.6%減少し、有効求職者数(季節調整値)は前月に比べ2.7%の増加となった。
　この結果、求職者1人当たりの有効求人数を示す有効求人倍率(季節調整値)は0.80倍で、前月に比べ0.04ポイント下回った。正社員有効求人倍率は0.42倍となり、前年同月を0.02ポイント上回った。

・ 求人の動向

　新規求人(パートを含む。)は10,735人で、前年同月に比べ0.7%増加した。うちパートを除く求人は7,603人で同8.8%増加し、パートタイムの求人は3,132人で同14.7%の減少となった。
　主要産業別に前年同月比でみると、製造業が9.1%、卸・小売業が13.7%減少し、建設業が1.6%、運輸業が17.8%、飲食店・宿泊業が25.8%、医療・福祉が13.8%、サービス業(他に分類されないもの)は11.6%とそれぞれ増加した。

・ 求職の動向

　新規求職者は8,626人で、前年同月に比べ6.5%増加した。うちパートを除く求職者は6,350人で同3.7%増加し、パートタイムの求職者は2,276人で同15.1%増加した。
　新規常用求職者(パートを除く。)を態様別に前年同月比でみると、在職者は21ヶ月連続の増加で、離職者は1ヶ月ぶりに増加し、無業者は2ヶ月連続の増加となった。また、離職者のうちの定年退職者は116人で4.9%、 自己都合退職者は2,929人で0.6%減少し、事業主都合離職者は1,369人で4.8%の増加となった。

・ 就職の動向

　就職件数は2,974人で、前年同月に比べ3.4%増加した。
　新規求職者に対する就職件数の割合(就職率)は34.5%で、前年同月に比べ1.0ポイント下回った。