労働市場の概況

平成18年8月の県内の概況

　新規求職者数を前年同月比でみると、3ヶ月連続で増加した。新規求人数は前年同月比で、卸売・小売業、飲食店・宿泊業が減少したものの、建設業、製造業、運輸業、医療・福祉業、 サービス業(他に分類されないもの)の求人が増加したため、全体として2ヶ月連続で増加した。

・ 求人倍率の動向

　8月の有効求人数(季節調整値)は、前月に比べ4.6%増加し、有効求職者数(季節調整値)は前月に比べ5.9%の増加となった。
　この結果、求職者1人当たりの有効求人数を示す有効求人倍率(季節調整値)は0.84倍で、前月に比べ0.03ポイント上回った。正社員有効求人倍率は0.41倍となり、前年同月を0.03ポイント上回った。

・ 求人の動向

　新規求人(パートを含む。)は11,633人で、前年同月に比べ5.2%増加した。うちパートを除く求人は8,343人で同7.7%増加し、パートタイムの求人は3,290人で同0.7%の減少となった。
　主要産業別に前年同月比でみると、卸・小売業が4.6%、飲食店・宿泊業が25.1%減少し、建設業が5.6%、製造業が22.0%、運輸業が10.0%、医療・福祉が26.2%、サービス業　(他に分類されないもの)は6.2%とそれぞれ増加した。

・ 求職の動向

　新規求職者は8,262人で、前年同月に比べ1.6%増加した。うちパートを除く求職者は6,460人で同2.2%増加し、パートタイムの求職者は1,802人で同0.2%減少した。
　新規常用求職者(パートを除く。)を態様別に前年同月比でみると、在職者は20ヶ月連続の増加で、離職者は4ヶ月ぶりで減少し、無業者は4ヶ月ぶりの増加となった。また、離職者のうちの定年退職者は132人で10.0%、事業主都合離職者は1,338人で3.5%増加し、 自己都合退職者は2,931人で1.6% の減少となった。

・ 就職の動向

　就職件数は2,671人で、前年同月に比べ4.4%減少した。
　新規求職者に対する就職件数の割合(就職率)は32.3%で、前年同月に比べ2.1ポイント下回った。