労働市場の概況

平成18年6月の県内の概況

　新規求職者数を前年同月比でみると、3ヶ月ぶりに増加した。新規求人数は前年同月比で、製造業、運輸業、飲食店・宿泊業、医療・福祉業、サービス業(他に分類されないもの)の求人が増加したものの、建設業、卸売・小売業が減少し、全体として15ヶ月ぶりに減少した。

・ 求人倍率の動向

　6月の有効求人数(季節調整値)は、前月と同水準であり、有効求職者数(季節調整値)は前月に比べ0.1%の増加となった。
　この結果、求職者1人当たりの有効求人数を示す有効求人倍率(季節調整値)は0.79倍で、前月と同水準。正社員有効求人倍率は0.38倍となり、前年同月を0.05ポイント上回った。

・ 求人の動向

　新規求人(パートを含む。)は9,941人で、前年同月に比べ0.3%減少した。うちパートを除く求人は7,098人で13.7%増加し、パートタイムの求人は2,843人で、23.6%の減少となった。
　主要産業別に前年同月比でみると、建設業が10.8%、卸・小売業が29.8%、減少し、製造業が7.4%、運輸業が28.4%、飲食店・宿泊業が7.8%、医療・福祉が21.0%、サービス業　(他に分類されないもの)は15.1%とそれぞれ増加した。

・ 求職の動向

　新規求職者は8,437人で、前年同月に比べ0.8%増加した。うちパートを除く求職者は6,409人で、0.5%増加し、パートタイムの求職者は2,028人で、1.5%増加した。
　新規常用求職者(パートを除く。)を態様別に前年同月比でみると、在職者は18ヶ月連続の増加で、離職者は2ヶ月連続で増加し、無業者は2ヶ月連続の減少となった。また、離職者のうちの定年退職者は112人で5.7%、自己都合退職者は2,825人で1.8%減少し、事業主都合離職者は1,464人で4.6% の増加となった。

・ 就職の動向

　就職件数は、2,953人で前年同月に比べ8.3%増加した。
　新規求職者に対する就職件数の割合(就職率)は35.0%で、前年同月に比べ3.3ポイント上回った。