兵庫地方最低賃金審議会第3回兵庫県最低賃金専門部会議事録

日時  令和5年8月3日(木)  13時55分~15時13分
場所 兵庫労働局 16階第3共用会議室
出席者 公益委員  梅野会長、桜間委員、山口委員
労働者委員 岩﨑委員、小西委員、堀井委員
使用者委員 倉本委員、松岡委員、𠮷川委員
事務局 木下労働基準部長、田中賃金室長、飯田賃金指導官、山中労働基準監督官
議題    (1)  兵庫県最低賃金の改正審議について 
   (2)  その他 
議事録 山口部会長
定刻より少し早いですが、委員の方々、傍聴の方々お揃いですので、ただ今から、第3回兵庫県最低賃金専門部会を開会いたします。
まず、本日の会議について事務局から報告をお願いします。
飯田賃金指導官
本日は、委員の方々全員出席ですので、審議会令第6条第6項の規定による定足数を充足しておりますことを御報告させていただきます。 また、傍聴者の方々には遵守事項に従い、円滑な議事進行に御協力の程よろしくお願いいたします。
山口部会長
それでは、議事に入りますが、事務局から他局の状況等新しい情報がありますか。
田中賃金室長
現時点で答申までのところはないと聞いております。 最新の情報によりますと明日に広島、愛知、神奈川は決まる可能性があると聞いているところでございます。 以上です。
山口部会長
それでは審議に入ります。
これまでの審議の確認ですが、昨日は、労側、使側各々から金額提示やその理由説明をいただき、その後個別に説明をいただきました。
昨日までの御意見をまとめますと、労側からは5%台の上昇をお願したいということでした。
コロナ5類移行後景気は回復傾向、賃上げは30年ぶりの水準にある。兵庫県では有期労働者等の春闘結果は5%、この賃上げの流れを労働組合のない労働者にも波及させたい。
大阪・京都との地域間格差是正、全国加重平均額を下回っていること等を加味し、5%台を提示したい。
具体的金額は本日お知らせいただくということでした。
一方、使側は基本的には2%というお話でした。
企業物価は消費者物価以上に高騰が続き、倒産件数が増加している。
3要素の中でも企業の支払い能力に注目せざるを得ない。
第4表①の2.0%が適当と考えるが、政府方針の意向なども踏まえ金額提示については今日いただけるというお話でした。
この様なまとめでよろしいでしょうか。
各委員 (異議なし。)
山口部会長
では昨日に引き続いて審議を再開しますが、まずは労使から具体的金額提示ができるかも含めて、御意見をお聞きしていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
その前にまずは労使それぞれで、打合せをされますか。
各委員
(必要なし)
山口部会長
それでは、これから御意見をお伺いしますが、本日は先に使側委員から金額提示と理由についてお願いいたします。
松岡委員
昨日は賃金改定状況調査第4表①の賃金上昇率に基づき、昨年より2.0%の最低賃金の上昇を求める金額が適当と考え、使用者側の提案とさせていただきたいところではありましたが、この金額の提示は、「全国加重平均1,000円を達成」と具体的な金額が記載された「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2023改訂版」並びに「経済財政運営と改革の基本方針2023」の意向をくんだものとはならず、政権批判との誤解を招く恐れがありましたので、具体的な金額提示は出来ませんでした。
使用者側といたしましては、基本となる第4表のデータを尊重する姿勢を変えるつもりは全くありませんが、昨日労働者委員より今年の春季労使交渉の賃上げの結果のデータに基づく提示をいただきましたので、当方も春季労使交渉の賃上げの結果のデータに基づく金額提示をさせていただきます。
今年の春季労使交渉は昨年より高い賃上げ結果となっておりますが、これは各社の労使が膝を突き合せた交渉を重ね、労使双方の事情を理解しあった末に妥結した結果です。
昨日、労働者委員より御提示いただきました5%台の基になるデータは、連合さんがまとめられました春闘の第7回集計結果で、時給で働く有期・短時間・契約等労働者の賃上げ額の加重平均の引上げ率の概算によるもので、これは目安に関する公益委員見解にも記載されております。
この有期雇用等労働者の賃上げのデータは、いわゆる年収の壁問題を考えるうえで非常に貴重で重要なデータです。
しかしこのデータは、労働者の属性で一部を切り取ったものであり、属性ごと、例えば、男性・女性、高齢者・若年者、学齢、新規採用者・経験者採用者、一人親労働者など、属性ごとに特異なデータが存在すると考えられます。
地域別最低賃金は、すべての労働者に適用されるものですので、一部の属性を対象としたデータの使用はあまり適切とは言えません。
目安に関する公益委員見解では、時給で働く有期・短時間・契約等労働者の賃上げの数値を記載している一方で、人数は少なくなりますが、月給で働く同じ有期雇用等労働者の賃上げの数値3.24%は記載されていません。
この点、連合さんのプレスリリース概要説明ではきちんと記載されております。
我々使用者側は、傍聴の皆様は今日お持ちではないと思いますが、7月3日の第660回本審議会の配布資料の改正諮問関係の46ページにあります連合兵庫さんが取りまとめました県内2023春闘賃上げ率で300名未満の3.44%というのは定昇込みですが、これを根拠とさせていただき3.44%、33円上昇の993円を提示金額とさせていただきます。
993円でも「全国加重平均1,000円を達成」と具体的な金額が記載された「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2023改訂版」並びに「経済財政運営と改革の基本方針2023」の意向を十分にくんだものとは言えませんが、昨日の労働者委員と同様にデータに基づく審議を尊重し、金額提示をさせていただきました。
春季労使交渉で労働組合がある大手・中堅企業の労使が妥結した結果をそのまますべての企業に適用するだけで十分危険な判断でありますが、さらに結果を上回る最低賃金は、苛酷な状況にある中小企業にとっては、とても危険なものとなります。
地域別最低賃金は、罰則を伴う強行法規です。
中小企業の労使を逃げ場のない状況に追い込むのではなく、持続可能な最低賃金の上昇を希求すべきと使用者側は考えておりますので、御理解をお願いいたします。
以上です。
山口部会長
ありがとうございます。 続いて労側委員から金額提示とその理由についてお願いします。
小西委員
昨日の第2回専門部会で主張しました引上げ率5%台につきましては、昨日の根拠と同じことを言いますが、経済・社会の源となる「人への投資」への必要性であることとか、消費者物価を考慮した継続的な最低賃金の引上げ、それと昨年度を大幅に上回った春闘回答の未組織労働者への波及、とりわけ有期・短時間・契約等労働者の賃上げ率5.01%、それと全国加重平均との乖離の是正や近隣府県との地域間格差の是正を根拠としたところですが、それに基づき具体的な改正額につきましては+49円の1,009円としております。
一つは2023年度中央最低賃金審議会の目安+40円と地域間格差の是正と全国加重平均とのかい離+9円ということになります。
引き続きの御議論をよろしくお願いします。
以上です。
山口部会長
ありがとうございます。
労使各御意見を伺いましたが、本日も労働側、使用者側から個別にお話を伺いたいと思います。
それでよろしいでしょうか。
各委員
(異議なし)
山口部会長
それではまず労働者側から別室でお話を聞かせていただきます。
 
(公労・公使会議等)
山口部会長
傍聴の方には長くお待たせしていますが、今、公益側から労側、使側それぞれの意見を聞き取りさせていただいております。
両者の主張に大きな隔たりがありますので、この隔たりを埋めていくというところで、それぞれ労側にはもう少し下げれないか、使側にはもう少し上げれないかというようなことを公益側から説得をさせていただいております。
今日中にもう一度値上げ額の再提示が出来ないか調整をさせていただいております。
もう一度公益側と労働側で打合せをさせていただきます。
傍聴の方々、もうしばらくお待ちください。
  (公労・公使会議等)
山口部会長
それでは再開します。
まず、結論から申しますと本日の審議はここまでにしたいと思います。
公益委員が労働側委員及び使用者側委員から本日の提案の趣旨や考え方を確認させていただきました。
本日お聞きした内容につきまして、簡単に説明をいたします。
まず労側からお聞きした内容を申し上げますと、有期雇用の労働者の賃金上昇率5%を考えている。
併せて、大阪や京都との地域間格差の是正、全国加重平均との差の是正を考えた時に引上げ率を5%台の水準と考えた時に49円増の1,009円の提案をいただきました。
一方、使側は第4表①の数字で2%があるけれども、春闘に基づくデータ提示が3.44%で、この上昇率から33円増の993円という提案をいただきました。
この二つの提案について隔たりが大きいので、公益側としては労側には何とか提示金額を下げていただけないかお願いし、検討をいただくということになりました。
使側についても、993円というのは非常に隔たりが大きい金額で、目安の金額にも届いていないので、もう少し高い金額で両者歩み寄れるような金額で提案できないかお願いしました。
公益側から強い要請という形で労側、使側に対してお願いしましたが、両者とも本日は新たな金額提示は難しく、一旦持ち帰って協議をしたいということで、来週月曜日に第4回専門部会の中で改めて金額提示をお願いするということになりました。
以上ですが、各委員から何か補足はございませんでしょうか。
各委員
(特になし)
山口部会長
それでは、今後の専門部会開催日程について、事務局から説明していただけますか。
田中賃金室長
今後の日程を再確認させていただきます。
次回第4回専門部会は、来週8月7日月曜日、午後に本審が予定されている関係で、午前9時半から、こちらの場所を用意しております。
今後の取りまとめにつきまして、例年付帯建議をいただいておりますので、建議案の御検討をお願いします。
山口部会長
今日はこれで終了しますが、先ほど室長からお話がありましたが例年双方の委員の方々から付帯決議をいただいており、中央の目安の審議でもたくさん付帯決議がなされており、兵庫の最低賃金審議会としても付帯決議は必要ではないかと双方から御意見をいただいておりますので、月曜日にその点についても詰めていければと思います。
傍聴の皆様には、今日は個別の賃金交渉にあたる部分が多く、なかなか公開できる部分が少なかったですが、労使双方から歩み寄りに向けてのお言葉をいただいておりますので、次回はお互いに、より歩み寄れる金額の提示をいただけるものと公益としては考えております。
この場で議論する機会が少なく、皆様には「せっかく傍聴したのに」という気持ちがあるかと思いますが、どうしても細かい事案に係る部分でございますので御容赦いただければと思います。
それでは、次回は来週8月7日、月曜日の午前9時30分からこの会議室にて開催します。
また、引き続き金額審議ですが、公開とします。
それでは本日は御苦労様でした。
ありがとうございました。
各委員
(ありがとうございました。)