季節調整値の変更について
求人倍率の公表にあたり、厚生労働省及び各都道府県労働局発表の数値は季節的要素を除去した季
節調整値を使用しています。
経済データを用いて分析を行う場合、原データの持つ情報の中から分析目的にかなった情報のみを的確
に取り出す必要があります。特に経済時系列データは、天候や社会習慣等に起因する季節的要素等を含
んでいるため、季節的な変動が繰り返し現れるような期間を分析対象とする場合、こうした季節的に変動す
る要素を除去した方が、分析目的にかなった情報が取りやすくなります。このような季節的変動を除去する
ための統計的加工法が季節調整であり、季節調整を行った数値が季節調整値です。
平成16年度における季節要素の算出方法は「センサス局法2(X-11)」、平成17年度においては「セ
ンサス局法2(X-12-ARIMAのなかのX-11part)」を使用していましたが、この2つの季節要素算出
方法は基本的に同一的なプログラムであり、土日、祝祭日及び閏年といった休日の影響を除去出来ません
でした。
そのため平成18年度より、より精度の高い「センサス局法2(X-12-ARIMA)」を使用して、土日、祝
祭日及び閏年といった休日の影響についても季節的変動を除去して公表しているところであり、平成23年
においても「センサス局法2(X-12-ARIMA)」を適用することにいたしました。
この方法においては、後方移動平均(過去のデータを遡って移動平均を繰り返す方法)を行うため、新たな
データが追加された場合には、これまでの季節調整済み数値が変化する特徴があり、毎年、季節調整値を
改訂する必要があります。
福島県の有効・新規求人倍率についても、新たな季節調整に基づいて再計算し、改訂することとなりました。
この結果、これまで公表した数値に若干の変更が生ずることとなるため御注意願います。
(参考)平成22年分で変更された数値
内容月 |
新規求人倍率 |
有効求人倍率 |
||
(変更前) |
(変更後) |
(変更前) |
(変更後) |
|
22年1月 |
0.72 |
0.70 |
0.35 |
0.35 |
2月 |
0.68 |
0.67 |
0.36 |
0.35 |
3月 |
0.70 |
0.69 |
0.38 |
0.38 |
4月 |
0.69 |
0.70 |
0.38 |
0.38 |
5月 |
0.76 |
0.77 |
0.40 |
0.40 |
6月 |
0.75 |
0.74 |
0.43 |
0.42 |
7月 |
0.75 |
0.75 |
0.45 |
0.44 |
8月 |
0.69 |
0.72 |
0.44 |
0.44 |
9月 |
0.75 |
0.76 |
0.45 |
0.45 |
10月 |
0.79 |
0.80 |
0.45 |
0.46 |
11月 |
0.75 |
0.76 |
0.46 |
0.47 |
12月 |
0.80 |
0.78 |
0.47 |
0.47 |
「センサス局法2(X-12-ARIMA)」に関する詳細は、厚生労働省のホームページを御覧ください。
(別紙)
新規求人倍率の推移(141KB; PDFファイル)
有効求人倍率の推移(141KB; PDFファイル)