都留労働基準監督署発表
平成19年 3月20日
 

1  観光バス会社とその社長を送検
 都留労働基準監督署は、3月20日、観光バス会社と同社の代表取締役社長の両名を労働基準法違反の容疑で甲府地方検察庁に書類送検した。
 
2  バス運転手に長時間労働、労働基準監督官に虚偽の書類を提出
 平成18年10月に被疑会社のバス運転手からの申告を契機として、平成17年9月に実施したバス運転手の長時間労働等に係る監督指導に対する是正報告書が虚偽であり、実際には是正しておらず、引続き長時間労働を行わせていたことが判明したため、平成19年1月に令状による捜索差押を実施し関係書類を押収した。
 その結果、被疑者は平成17年11月の2日間にわたるバス運行に関し、労働基準法第36条に基づく労使協定で定める時間外労働の限度時間を超え、それぞれの日に3時間30分、3時間40分の違法な時間外労働を行わせていたことが明らかになったものである。
 また、平成18年6月に労働基準監督官が臨検し、労働基準法第101条に基づきバス運転手の乗務記録の提出を求めた際に、改ざんした虚偽の乗務記録を提出したことが明らかとなったものである。
 
3  今後も長時間労働の防止について指導を実施
 本年2月には、大阪府において観光バスによる重大な事故も発生していることから、当署においては、管内のバス事業者に対して長時間労働の防止を呼びかけるとともに、違反を繰り返す事業者に対しては、今後も厳正な態度で臨むこととしている。
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