平成23年 死亡災害事例

 

平成23年 死亡災害事例

 ○建設業
 ○運輸業
 ○製造業
 ○第三次産業
 ○その他
 
 

平成23年建設業 死亡災害事例

  業種 職種 事故の型 発生状況の概要
年齢
起因物
経験
1 1月 建築工事業 とび工 激突され 複数のエレベーターが建物の吹抜け空間に横に並んで設けられた形式のエレベーターで、エレベーター及びカウンターウェイトのガイドレールを保持する枠状の設備(ブラケット)の補修工事を行うため、被災者がブラケット上でつり足場(トピック足場)を取り付けていたところ、別会社の作業員が隣のエレベーターを上昇させ、そのカウンターウェイトが降下して被災者に激突した。
50歳代
エレベータ、リフト
25年以上30年未満
2 1月 土木工事業 舗装工 墜落、転落 道路工事現場において、トラックからドラグショベルを降ろす作業を行っていた。トラックの荷台後方に2枚の道板をかけ、被災者がドラグショベルを運転して道板の上を走行していたところ、片側の道板が荷台から外れ、被災者はドラグショベルと共に転落した。
50歳代
作業床、歩み板
15年以上20年未満
3 2月 建築工事業 電工 墜落、転落 被災者は、新築工事現場で電気工事作業の後片付け作業中、ワンボックスカーの屋根に取り付けてあるキャリアに資材を積み込むため、キャリアの上に乗って固定しようとした際、バランスを崩して道路に墜落した。
40歳代
乗用車、バス、バイク
20年以上25年未満
4 3月 土木工事業 管理者 有害物等との接触 被災者は、夜間道路工事の現場監督補助業務を行っており、前夜9時ころから現場付近の路上に会社の車を止めて、発電機を車内に持ち込んで電源とし、車内でパソコンを用いて書類を作成していた。翌朝、車内で心肺停止状態となっている被災者を、上司が発見した。助手席の窓が10cmくらい開いていたが、一酸化炭素中毒と推定される。
20歳代
有害物
1年以上5年未満
5 4月 建築工事業 内装工 交通事故(道路) 大阪府内の事業場から3名でトラックに同乗し、被災者が運転して、東京都内の現場へ向かう途中、高速道路のカーブで中央分離帯に激突し、さらにその弾みで反対側のコンクリート壁に激突して、被災者は脳挫傷により死亡し、他の2名も負傷した。
20歳代
トラック
1年未満
6 4月 土木工事業 橋梁工 有害物等との接触 高速道路の高架の橋脚の内外における腐食補修作業において、被災者は橋脚外面の補修終了後、単独でその橋脚のつり足場の清掃作業を行っていた。当日の作業終了時に、集合場所に被災者が見当たらないため探したところ、その橋脚の内部で被災者が倒れていた。橋脚内部で一酸化炭素が検出されたので、一酸化炭素中毒と推定される。
50歳代
有害物
10年以上15年未満
7 5月 その他の建設業 技術者 はさまれ、巻き込まれ 機械装置の増設工事において、引渡し前の試運転を行ったところ、鋼材をチェーンコンベヤーに送り出す装置(プッシャー)のエアシリンダーの作動に不具合があったため、調査・点検を行っていた。作業責任者が安全確認を行った上でエアシリンダーの動作確認を行っていたところ、一時的に作業場所を離れていた被災者が、作業場所に戻った際にエアシリンダーに近づき、作動させたエアシリンダーとコンベヤーとの間に身体を挟まれた。
50歳代
その他の一般動力機械
35年以上40年未満
8 5月 その他の建設業 その他の職種 墜落、転落 被災者は、外国で施工されている自動運搬システムの設置工事に出張し、ケージ(昇降運搬装置の搬器)に乗って上昇させ、点検・調整を行っていた。5m程度上昇した所で、絡んでいたためワイヤロープが巻上機のドラムから外れて、ケージが前側に傾き、被災者はケージから墜落した。
50歳代
その他の動力クレーン等
30年以上35年未満
9 5月 建築工事業 その他の作業者 はさまれ、巻き込まれ 鉄骨・鉄筋コンクリート造家屋新築工事において、アースドリルのバケットを別種のバケットに交換するため、オペレーターが、上部旋回体を旋回させたところ、被災者が杭穴の墜落防止用の手すりとアースドリルのカウンターウエイトとの間にはさまれた。被災者は、杭穴のベントナイト液の水位状況等を確認していた。
40歳代
基礎工事用機械
1年以上5年未満
10 5月 建築工事業 とび工 墜落、転落 14階建て建築物の大規模修繕工事において、外壁の修繕が終了し、わく組足場の解体作業を行っていた。被災者は、足場の最上層で、解体した鳥居わく2つを背負うように持ち、その層の鳥居わくが取り外された部分を歩いて運搬していたところ、地面まで37.5m墜落した。
30歳代
足場
1年未満
11 7月 建築工事業 とび工 墜落、転落 鉄骨・鉄筋コンクリート造の家屋建築工事において、被災者は、既存建物を解体するための足場設置に使用する部材を、既存建物の屋根の上で運搬していたところ、屋根の天窓を踏み抜き、約11m墜落した。
40歳代
屋根、はり、もや、けた、合掌
20年以上25年未満
12 7月 土木工事業 作業者・技能者 はさまれ、巻き込まれ 河川改修工事現場において、作業開始前で駐車してあったドラグショベルの後方で、被災者が作業で使う木枠を作成していたところ、作業場所へ移動しようとしてバックしてきたドラグショベルにひかれた。
70歳代
掘削用機械
5年以上10年未満
13 7月 建築工事業 れんが積工、タイル張工 墜落、転落 3階建て木造家屋の新築工事において、被災者は、3階外壁に防水シートを張るため、防水シートを持って2階ベランダから外部足場(一側足場、床幅24cm)に渡り移動していたところ、足場の外側に設けられた昇降用はしごの付近で墜落した。はしごへ移動しようとしたとき又ははしごを上っていたときに、足を踏み外したと推定される。
60歳代
階段、さん橋
25年以上30年未満
14 8月 土木工事業 土工 その他 橋梁の建設工事現場において、被災者は、測量の前段階である草刈り作業を行っていたところ、蜂に刺され、近くにある休憩場所まで歩いて行き休んでいたが、意識不明となり病院に搬送されたが死亡した。蜂刺されによるアナフィラキシーショックであった。
50歳代
その他の環境等
10年以上15年未満
15 8月 その他の建設業 軽作業者 墜落、転落 マンション1階にある飲食店の看板取替工事において、被災者は、路上から立てかけたはしご上の高さ約3mのところで作業していたところ、路上に墜落した。
40歳代
はしご等
5年以上10年未満
16 8月 土木工事業 とび工 崩壊、倒壊 駅に地上から地下階へのエスカレーターを設置するため、階段の側壁を7つに切断したコンクリート塊を、移動式クレーンを使用して搬出する作業を行っていた。被災者は、コンクリート塊の一つを玉掛けし、隣のコンクリート塊(約3.8t)の横に退避していたが、移動式クレーンでつり上げようとしたときに隣のコンクリート塊が倒れ、被災者が下敷きになった。
30歳代
建築物、構築物
15年以上20年未満
17 9月 その他の建設業 とび工 墜落、転落 鉄骨造ビルの新築工事に伴う機械式立体駐車場の設置工事において、被災者ほか1名が、立体駐車場の昇降路内に設置されたゴンドラに搭乗して昇降路の柱を組立てていたところ、高さ約12mのところからゴンドラが落下し、被災者ほか1名もゴンドラと共に墜落した。
50歳代
ゴンドラ
25年以上30年未満
18 9月 土木工事業 管理者 激突され 道路トンネルの換気所建設工事において、地上からコンクリートポンプ車を使用してコンクリート打設を行っていたところ、配管内でコンクリートが閉塞した。作業を中止して、被災者ほか4名で同ポンプ車のフレキシブルホースと地下に繋がる配管とを切り離したところ、フレキシブルホースが大きく振れて、ホース先端のバルブ部分が被災者に激突した。
30歳代
その他の建設用機械
10年以上15年未満
19 9月 その他の建設業 電工 感電 建築物の新築工事において、被災者は、テナント用バックヤードで、はしごを使用して非常用照明器具の設置作業を行っていたが、天井配管に取り付けた安全帯によりぶら下がった状態で発見された。何らかの原因で感電したものと推定される。
20歳代
送配電線等
1年以上5年未満
20 9月 建築工事業 設備機械工 はさまれ、巻き込まれ ビルの新築工事において、被災者は、作業中のタワークレーン(クライミング式ジブクレーン)の上の巻上ドラムと起伏ドラムとの間で、クレーンの旋回状況等を現場事務所でモニタリングするための無線LAN機器の配線作業を行っていたところ、腰から垂れた状態だった安全帯のロープが回転した起伏ドラムのワイヤロープ取付部に引っ掛かり、起伏ドラムとクレーン床面との間に身体を巻き込まれた。
40歳代
クレーン
15年以上20年未満
21 10月 その他の建設業 土工 激突され 資材仮置場において、大型トラックの荷台から砂利の入った屯袋(フレキシブルコンテナバッグ、約1t)をバックホウ(ドラグショベル)でつり上げて降ろす作業を行っていたところ、荷台で作業していた被災者が、荷台に積まれた屯袋とバックホウでつり上げた屯袋とに挟まれた。
60歳代
掘削用機械
25年以上30年未満
22 10月 建築工事業 作業者・技能者 墜落、転落 民家の改修工事現場において、被災者は、単管抱き足場の2段目(高さ約4.5m)から地上に降りようとしてその途中に墜落した。
60歳代
足場
5年以上10年未満
23 11月 その他の建設業 その他の職種 はさまれ、巻き込まれ 被災者がエレベーターの定期点検作業を1名で行っていたところ、エレベーターの昇降中に、着用していた安全帯のロープがエレベーター昇降路内部の扉側の部材に引っ掛かり、腹部を圧迫された。
40歳代
エレベータ、リフト
15年以上20年未満
24 11月 建築工事業 大工 墜落、転落 木造2階建て共同住宅の補修工事において、被災者は、2階共用通路に組んだ脚立足場(高さ1.2m)から降りようとして共用通路の手すり(高さ0.8m)の上に足をかけたところ、足を滑らせて共用通路の外側の1階通路の屋根部分(共用通路の手すりから約1.1m下)に転落し、さらに同屋根の端から地面まで約2.7m墜落した。
60歳代
足場
40年以上
25 12月 建築工事業 作業者・技能者 墜落、転落 ビルの新築工事において、被災者は、地上から高さ5m17cmのひさしの上の作業場所(幅1m65cm)で、仮置きした足場材の荷降ろし作業を行っていたところ、地上へ墜落した。
60歳代
作業床、歩み板
25年以上30年未満
26 12月 土木工事業 軌道工 崩壊、倒壊 地下鉄の軌道の分岐器(複数の軌道を切り替える部分。レールと枕木とが一体となっている。)設置工事において、仮設レールを敷いて分岐器を運び、4台の吊上器(人力ウインチ)で分岐器を持ち上げた状態で、仮設レール等の撤去を行っていたところ、吊上器が倒れ、被災者は倒れてきたレール及び枕木と壁との間に挟まれた。その他、壁側付近にいた労働者のうち2名が同様に挟まれ、分岐器の上にいた労働者1名が転倒して負傷した。
60歳代
人力クレーン等
20年以上25年未満
◎本表の災害は、安全課が平成24年3月までに把握した、東京労働局管内の事業場で発生した平成23年建設業の死亡災害です。
 

平成23年運輸業(貨物取扱業を含む) 死亡災害事例

  業種 職種 事故の型 発生状況の概要
年齢
起因物
経験
1 3月 港湾運送業 積み卸し作業者 墜落、転落 被災者を含めた作業員6名で、船からコンテナを降ろす作業を行っていたところ、被災者が行方不明となった。警察が捜索を続けていたところ、17日後に海面に浮遊している被災者を発見した。船から海面へ墜落したものと推定される。
60歳代
その他の乗物
20年以上25年未満
2 5月 道路貨物運送業 作業者・技能者 墜落、転落 被災者は、4tトラックのボックス構造の荷台の後方から、パーテーション用パネル(高さ1m、幅1m、厚さ4mm)を卸す作業を行っていた。トラック内部からトラックのパワーゲート上にパネルを搬出した際、パワーゲートから地面に約1.2m墜落した。搬出していたパネルが風にあおられ墜落したと、推定される。
50歳代
トラック
1年未満
3 8月 道路旅客運送業 バス運転者 その他 被災者は、観光バスの運転手であるが、くも膜下出血等のため死亡した。死亡前1か月間の時間外労働は、100時間を超えていた。
60歳代
起因物なし
1年以上5年未満
4 9月 道路旅客運送業 運転者 はさまれ、巻き込まれ 被災者は、タクシーを運転して高速道路を走行中、前方の車に追突した。事故処理を行うため、非常用の三角表示板をトランクから取り出そうとして車両の後部へ回ったところ、後方から来た車両に追突され、車両の間に挟まれた。
60歳代
乗用車、バス、バイク
20年以上25年未満
5 9月 道路貨物運送業 貨物自動車運転者 交通事故(道路) 被災者は、4トントラックを運転して夜間に高速道路を走行中、交通事故を起こして車線をふさぐ形で停車していた大型トラックに追突した。
30歳代
トラック
15年以上20年未満
6 9月 陸上貨物取扱業 運転者 その他 被災者は、トラックを運転して走行中、苦しくなって車道左側に停車し自ら119番通報したが、救急隊到着時には心肺停止状態であった。長時間労働が認められた。
40歳代
起因物なし
10年以上15年未満
7 9月 道路旅客運送業 乗用自動車運転者 交通事故(道路) 被災者は、タクシーを運転して高速道路の左車線を走行中、後続のトラックに追突され、タクシーは弾みで追越し車線まで移動して停車した。そこへ、追越し車線を走行してきた自家用車に追突された。
60歳代
トラック
15年以上20年未満
8 10月 鉄道軌道水運航空業 その他の運転者 交通事故(その他) 被災者他1名は、ヘリコプター(被災者が操縦)を使用して、山間部の登山道整備工事現場へ資材を輸送していた。現場近くの作業用ヘリポートと現場との間を往復して資材輸送していたが、資材を降ろして作業用ヘリポートへ戻る途中、墜落した。資材を吊り下げるためのフックが機体後部に接触し、損傷させたためと推定される。
40歳代
その他の乗物
20年以上25年未満
9 10月 道路貨物運送業 運転者 交通事故(道路) 被災者は、20tタンクローリー(セミトレーラ型)に19tの荷を積んで、国道のゆるい下り坂を走行していたところ、右カーブを抜けたところで中央分離帯の縁石に接触し、中央分離帯を越えて、さらに反対側車線のガードレールを突き破って、崖下へ約50m転落した。縁石に接触した際に右前輪がパンクし、運転が不能となったのではないかと推定される。
40歳代
トラック
10年以上15年未満
10 10月 港湾運送業 作業者・技能者 その他 被災者は、夜勤で午前4時まで港湾荷役作業に従事し、その後休憩室で休んでいたものと思われるが、午前6時ころ、休憩室のソファーで倒れているところを発見された。脳出血であった。
50歳代
起因物なし
25年以上30年未満
11 11月 道路貨物運送業 その他の関連作業者 はさまれ、巻き込まれ 被災者は、大規模小売店の地下1階で商品を納品後、自動車用エレベーターに搭乗して1階へ戻ろうとしたところ、エレベーター内で突然倒れてエレベーターの搬器(扉等は設置されていない)の外に頭が出てしまい、昇降路内の部材と搬器との間に挟まれた。
70歳代
エレベータ、リフト
5年以上10年未満
◎本表の災害は、安全課が平成24年3月までに把握した、東京労働局管内の事業場で発生した平成23年運輸業の死亡災害です。
 

平成23年製造業 死亡災害事例

  業種 職種 事故の型 発生状況の概要
年齢
起因物
経験
1 3月 金属製品製造業 作業者・技能者 有害物等との接触 地震のため、工場内3階において製品を洗浄する機械又は缶からトリクロルエチレンが流出し、その場所に立ち入った被災者と会社役員の2名が倒れていた。気化したトリクロルエチレンの蒸気を大量に吸引したものと推定される。
60歳代
有害物
35年以上40年未満
2 4月 窯業土石製品製造業 セメント製造工 墜落、転落 被災者は、生コンクリート製造プラントの点検中、プラント建屋屋上から他の設備へ向かう通路を通行していたところ、金属製踊り場部分で床面を踏み抜き、地上まで約9.5m墜落した。
60歳代
作業床、歩み板
5年以上10年未満
3 8月 印刷製本業 技術者 交通事故(道路) 被災者は、茨城県内の納品先へ納品するため、2トントラックを運転して高速道路を走行していたところ、右後輪がパンクし、左側のガードレールに接触した反動で横転した。
30歳代
トラック
15年以上20年未満
4 10月 その他の製造業 その他の職種 激突 リサイクル缶等の収集作業において、走行中の収集用トラックから収集物が落下したため、荷台にいた被災者が走行中のトラックから降りようとしたところ、転倒して頭部を強打した。
20歳代
通路
1年未満
5 12月 窯業土石製品製造業 その他の職種 墜落、転落 被災者は、コンクリート原料の砂を入れるためのホッパーの内部に入り、排出口周辺の砂を足で蹴って排出口に落としていたところ、足下の砂が崩れて排出口に転落し、同時に周囲の砂が崩れて埋もれた。
50歳代
石、砂、砂利
5年以上10年未満
◎本表の災害は、安全課が平成24年3月までに把握した、東京労働局管内の事業場で発生した平成23年製造業の死亡災害です。
 

平成23年第三次産業 死亡災害事例

  業種 職種 事故の型 発生状況の概要
年齢
起因物
経験
1 1月 その他の事業 一般事務員 交通事故(その他) 被災者は、書類を郵送するため郵便局へ向かう途中、鉄道の踏切が遮断中であるにもかかわらず、渡ろうとして遮断機を手で下げて踏切に進入したところ、電車に激突された。当時、電車のダイヤが乱れており遮断機がなかなか開かない状況だった。
30歳代
鉄道車両
1年未満
2 2月 卸売業 配達員 交通事故(道路) 被災者は、栃木県内の工場へ製品を引き取りに行くためトラックを運転して向っていたところ、午前4時55分ころ、栃木県内で、道路の左側の約2m下の空き地にトラックが転落した。当日は雪が降っており、スリップしたと推定される。
50歳代
トラック
10年以上15年未満
3 2月 その他の事業 管理者 その他 被災者は、高速道路本線上にアンテナ設備を設置する工事の現場での管理を担当し、業務繁忙のため恒常的長時間労働で過重な就労状況にあった。当日、帰宅したが、翌日から出勤せず、公園の駐車場に止めてあった車の中で自殺しているのを発見された。
50歳代
起因物なし
1年未満
4 3月 その他の事業 警備員 その他 被災者は、帰宅途中に路上で倒れ、病院に搬送されたが、胸部大動脈りゅう破裂により死亡した。発症前2か月間の1か月平均の時間外労働は、約82時間であった。
50歳代
起因物なし
1年以上5年未満
5 3月 その他の事業 一般事務員 その他 被災者は、上司から度重なる叱責を受けて、不眠を自覚して病院を受診したところうつ病と診断され、約2年後に自宅で自殺した。
30歳代
起因物なし
1年以上5年未満
6 3月 教育研究業 営業・販売関連事務員 おぼれ 岩手県内へ営業のため出張中に、地震による津波に巻き込まれた。
30歳代
1年以上5年未満
7 3月 教育研究業 各種専門学校教員 飛来、落下 専門学校が学校外の会場を借りて卒業式を行っていたところ、地震が発生して会場ホールの漆喰の天井が崩れ落ち、下敷きとなった被災者が死亡した。この他に、非常勤講師1名が死亡、教職員約11名が負傷し、学生約14名が負傷した。
50歳代
建築物、構築物
5年以上10年未満
8 3月 教育研究業 各種専門学校教員 飛来、落下  同上。
50歳代
建築物、構築物
1年以上5年未満
9 3月 その他の事業 技術者 おぼれ 被災者は、東北地方の町役場に出張し、役場2階の放送室で警報システム設置に伴う作業を行っていた。地震が発生したため緊急避難放送の操作支援にあたっていたところ、津波に流された。
30歳代
その他の環境等
5年以上10年未満
10 3月 清掃と畜業 技術者 交通事故(道路) 被災者らは、3名で会社の車に同乗して出張から会社へ戻る途中、高速道路でセンターラインをオーバーして対向車と衝突し、2名が死亡、1名が重傷を負った。
40歳代
乗用車、バス、バイク
1年未満
11 3月 清掃と畜業 技術者 交通事故(道路) 同上。
60歳代
乗用車、バス、バイク
5年以上10年未満
12 5月 教育研究業 作業者・技能者 その他 被災者は、ソフトウェア業の会社に勤務していたが、駅から顧客先に向かう途中倒れ、病院に搬送されたが虚血性心疾患により死亡した。発症前2か月間における1か月平均の時間外労働は、107時間であった。
50歳代
起因物なし
1年未満
13 6月 その他の商業 その他の職種 交通事故(道路) 会社主催のバイクツーリングイベントにおいて、被災者は、参加者の案内役としてバイクで走行していたところ転倒し、道路脇の標示板に衝突した。
40歳代
乗用車、バス、バイク
1年以上5年未満
14 6月 清掃と畜業 管理者 墜落、転落 被災者は、ビルメンテナンスの現場管理責任者として建物を巡回している途中、9階建て建物の屋上から1階の植栽内へ墜落した。
50歳代
建築物、構築物
15年以上20年未満
15 6月 その他の事業 その他の職種 交通事故(道路) 被災者は、バイク雑誌の取材のため、農業集落道(農道の一種)をバイクで走行中、左にカーブしているところで、センターラインを越えてきた対向車に衝突した。
30歳代
乗用車、バス、バイク
15年以上20年未満
16 6月 金融業 作業者・技能者 交通事故(道路) 被災者は、出張先から戻るため駅に向かう途中、横断歩道を通行中に乗用車にはねられた。
50歳代
乗用車、バス、バイク
25年以上30年未満
17 6月 その他の保健衛生業 浴場従事者 墜落、転落 浴場業の事業場において、被災者は、燃料用材木置き場(高さ約2.7m)で作業していたところ、墜落した。
60歳代
はしご等
40年以上
18 6月 その他の事業 作業者・技能者 爆発 被災者は、マンションの消火室で消防設備の定期点検を行うため消火ポンプの制御盤を操作したところ、漏えいしていた都市ガスに引火し爆発した。消火室の下の消火水槽内を通っているガス管が腐食し、ガスが漏れていたと推定される。
60歳代
可燃性のガス
40年以上
19 6月 その他の事業 一般事務員 その他 被災者は、派遣社員から正社員として直接雇用されるようになり、企業のホームページの企画立案の業務に従事していたが、時間外労働が月に100時間を超えるようになり、うつ状態となった。投薬治療を受けながら勤務していたが、早朝、社内で自殺した。
30歳代
起因物なし
10年以上15年未満
20 7月 卸売業 その他の職種 転倒 被災者は、外国に出張中、滞在先のホテルに入ろうとしてスロープ脇のブロックにつまずき、転倒して頭を強打した。
50歳代
建築物、構築物
25年以上30年未満
21 8月 飲食店 調理人 その他 被災者は、作業場所において具合が悪くなり、病院に搬送されたが、急性虚血性心不全により死亡した。発症前6か月間における1か月平均の時間外労働は、約90時間であった。
50歳代
起因物なし
15年以上20年未満
22 8月 清掃と畜業 清掃員 感電 清掃作業を受託している事業場の池(4m×5m、水深30cm)の清掃作業において、被災者は、一人で、携帯用サンダー(研削盤)のといしをバフに交換したものを使用して、池のコンクリート壁面に付いた苔を取り除く作業していたところ、サンダーの漏電のため感電したものと推定される。
60歳代
その他の一般動力機械
1年以上5年未満
23 8月 清掃と畜業 作業者・技能者 墜落、転落 ビルの窓ガラス外側の清掃作業において、被災者は、メインロープとライフライン(命綱)を通したハーネス(ロープを体に取り付けるためのベルトの一種)を装着し、屋上部から下の階へ順次作業していた。8階部の作業を終えて7階部へ下降したとき、メインロープとライフラインが取付け部から外れ、メインロープ及びライフラインと共に約30m墜落した。
40歳代
その他の用具
5年以上10年未満
24 9月 その他の事業 警備員 その他 被災者は、スーパーマーケットの駐車場前の歩道において、警備員として交通誘導警備業務を行っていたところ、突然、通り魔に刃物で刺された。
60歳代
その他の起因物
1年以上5年未満
25 10月 通信業 技術者 墜落、転落 道路に設置された電柱における電話線の修理作業において、電柱に掛けた伸縮はしごから降りる際に、約3m(推定)の高さから地面(アスファルト舗装)に墜落した。
50歳代
はしご等
35年以上40年未満
26 10月 その他の事業 警備員 交通事故(道路) スーパーマーケットの外壁塗装工事において、被災者は、交通誘導員として建物周囲の歩道で歩行者の誘導を行っていたところ、乗用車が車道上に設置してある交通標識に衝突してその標識が倒れ、その標識の後にいた被災者の頭部に直撃した。
40歳代
乗用車、バス、バイク
1年以上5年未満
27 10月 その他の事業 作業者・技能者 飛来、落下 イベント会場設営のため、ビルの地下の荷さばき場において、3tトラックから、台車に積まれた包装されたベニヤ板(約700kg)を荷降ろしする作業を行っていた。作業員が同ベニヤ板を押してトラックのテールゲートリフターへ移動させていたところ、台車の車輪が同リフターから外れて台車ごとベニヤ板がずり落ち、荷降ろし作業のために脇で待機していた被災者がベニヤ板の下敷きになった。
20歳代
荷姿の物
1年未満
28 10月 清掃と畜業 作業者・技能者 交通事故(道路) 道路の中央分離帯において、被災者を含む作業員3名と交通整理のための警備員1名で除草作業を行っていたところ、乗用車が突っ込み、被災者に激突した。その他、作業員1名が負傷し、警備員も死亡した。
70歳代
乗用車、バス、バイク
1年以上5年未満
29 10月 その他の事業 警備員 交通事故(道路) 道路の中央分離帯の除草作業において、被災者は警備員として交通整理を行っていたところ、乗用車が突っ込み、被災者に激突した。その他、除草作業の作業員1名が死亡し、同1名が負傷した。
70歳代
乗用車、バス、バイク
5年以上10年未満
30 11月 その他の事業 その他の職種 崩壊、倒壊 被災者は、特定非営利活動法人の職員として、外国において、現地で10月23日に発生した地震の被害調査と救助活動を行っていた。11月9日に発生した地震により宿泊していたホテルが崩壊し、救出されたが病院へ搬送中に死亡した。
40歳代
建築物、構築物
1年未満
31 12月 その他の事業 調理人 火災 被災者は、会社の保養施設敷地内に建てられた同施設の従業員宿舎に1人で宿直していたところ、午前2時ころ同宿舎から出火し、被災者は逃げ遅れた。
50歳代
分類不能
10年以上15年未満
32 12月 卸売業 営業・販売関連事務員 交通事故(道路) 被災者は、東北地方へ出張し、商談終了後、降雪のため速度が50kmに規制されていた高速道路(片側1車線)を車で走行していたところ、路面が凍結していたため右にカーブしている部分でスリップして左側の壁に衝突し、その反動で対向車線にはみ出し、大型トラックと衝突した。シートベルト着用、スタッドレスタイヤ使用。
30歳代
乗用車、バス、バイク
10年以上15年未満
◎本表の災害は、安全課が平成24年3月までに把握した、東京労働局管内の事業場で発生した平成23年第三次産業の死亡災害です。
 

平成23年その他の産業 死亡災害事例

  業種 職種 事故の型 発生状況の概要
年齢
起因物
経験
1 4月 水産業 畜産・水産業 はさまれ、巻き込まれ 被災者らは、潜水士4名(被災者を含む)と船頭1名で、沖合において、スキューバ式潜水により採藻作業を行っていた。潜水士2名は作業を終了して船上で待機していた。3人目が海面に浮上したので、迎えに行くため船頭が船のエンジンを始動したところ、4人目である被災者がスクリューに巻き込まれた。
50歳代
その他の乗物
40年以上
2 5月 水産業 管理者 はさまれ、巻き込まれ 外国において、漁獲船で獲れた漁獲物を輸出するため、被災者は、漁獲物を冷凍運搬船へ転載する業務に立ち会っていたところ、冷凍運搬船の揚貨装置(船舶に取り付けられたクレーン等)のブームが落下し、ブームの下敷きになった。
50歳代
揚貨装置
25年以上30年未満
◎本表の災害は、安全課が平成24年3月までに把握した、東京労働局管内の事業場で発生した平成23年その他の産業の死亡災害です。
 

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この記事に関するお問い合わせ先

労働基準部 安全課 TEL : 03-3512-1615

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