水産食料品製造業における労働災害防止対策の徹底について
全国での休業4日以上の労働災害発生件数は、2年連続で増加しており憂慮すべき状況にありますが、平成24年9月末時点における速報ベースで増加傾向にあり、このまま推移すれば3年連続の増加となるおそれもあります。
このため、厚生労働省では、平成24年9月28日に災防団体をはじめ関係各団体に労働災害防止のための緊急要請を行っておりますが、労働災害の増加傾向に歯止めをかけ、減少に転じさせるためには、この緊急要請に止まらず、労働災害防止について具体的な取組を進めていく必要があります。
こういった現状を踏まえ、厚生労働省では、今般、特に労働災害の増加数、増加率が目立つ業種、事故の型について分析を行い、これらの業種、事故の型を中心として、労働災害発生の防止に係る注意喚起を図ることといたしました。
水産食料品製造業については、平成24年10月31日時点における速報ベースで対前年96件の増(+13.2%)となっており、これは、食料品製造業に係る業種小分類の中で最大の増加幅となっています。更に、これを事故の型別に見ると、発生件数の多い方から「転倒」、「はさまれ、巻き込まれ」、「切れ、こすれ」の順となっています。
このため、水産食料品製造業において、発生件数が多く特に注意を要すべき事故の型として、「転倒」、「はさまれ、巻き込まれ」及び「切れ、こすれ」災害に係る労働災害分析結果及び分析結果を踏まえた留意点を別添のとおり取りまとめ、平成24年12月21日付けをもって、関係団体あて同種災害防止対策に努めていただくよう依頼を行ったところです。
つきましては、水産食料品製造業を営む関係事業場等にあっては、上記「転倒」、「はさまれ、巻き込まれ」、「切れ、こすれ」等の労働災害防止対策を徹底していただきますよう、よろしくお願いいたします。
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