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東京労働局発表
平成20年2月19日




東京労働局労働基準部監督課
監督課長   加藤 博人
監察監督官  梶野 晃
電話:3512-1612(内線6415)

平成19年申告事案の概要について

―平成18年に引き続き増加傾向、特に賃金不払の増加が顕著―

 東京労働局(局長 村木太郎)は、管下18労働基準監督署・支署における平成19年(1月から12月)の申告事案(注)の概要を以下のとおり取りまとめた。

(注) 「申告」とは、労働者から労働基準監督機関に対して、労働基準関係法令に係る違反事実の通告がなされ、同通告を受けた労働基準監督機関は、通告された違反事実の有無を確認し、違反事実が認められた場合には、事業主にその是正を勧告し、改善を図らせることにより労働者の救済を行なうことをいう。

1 申告事案の傾向について

ポイント1

平成19年の申告受理件数は、前年比で456件増の5,819件

 申告受理件数は、平成15年の6,404件をピークに減少傾向を示していたが、平成18年から増加に転じ、平成19年は増加傾向が顕著となった。
 対前年増加率を比較すると、平成18年の0.7%から、平成19年は8.5%となった。(表1グラフ1)

ポイント2

平成19年の申告受理件数のうち賃金不払処理件数は、前年比で765件増の4,975件

 賃金不払にかかる申告処理件数は、前年比で765件増加、対前年増加率も18.2%となっており増加傾向が顕著となった。
 解雇、その他の処理件数が、前年比でそれぞれ75件、42件と減少しているため、申告受理件数全体が増加しているのは、賃金不払処理件数の大幅な増加が寄与するものである。(表1グラフ1)

ポイント3

申告処理件数の約9割は賃金不払と解雇で占める。

 申告処理件数の内訳は、賃金不払に係る申告が4,975件(75.8%)、解雇に係る申告1,089件(16.6%)、その他にかかる申告500件(7.6%)となっており、賃金不払、解雇が全体の約92.4%を占めている。(表1グラフ1)

(注) 申告事項別処理件数計は、1名の労働者が複数の事項を重複して申告する場合もあるため、申告受理件数とは一致しない。
ポイント4

商業・教育研究業・保健衛生業に関する申告が増加

 受理件数100件以上の業種のうち、受理件数が増加したのは、件数で商業の168件増、教育・研究業の98件増が顕著であり、増減率で教育・研究業の34.3%増、保健衛生業の23.2%増が顕著であった。
 一方、受理件数100件以上の業種のうち、受理件数が減少したのは、清掃と畜業、建設業、運輸交通業の3業種であり、件数でそれぞれ33件、24件、8件の減、増減率でそれぞれ19.8%減、4.5%減、3.6%減であった。(表2グラフ2)

2 今後の対応について

 平成18年から申告事案が増加傾向に転じ、今後の景気の状況によってはさらにその傾向が強まる可能性もある。
 申告事案については、労働関係の基本的ルールを定めた労働基準法等に違反するとして労働者から行政機関に救済を求めているものであって、引き続き、申告・相談者が置かれた状況に配慮の上、懇切・丁寧な対応に留意し、迅速・的確に処理を行う方針である。

(表1)申告受理状況の推移

申告受理件数の推移
申告受理件数 賃金不払(処理件数) 解雇(処理件数) その他(処理件数)
12年 5,106 4,130 1,253 830
13年 5,058 4,228 1,241 819
14年 5,559 4,336 1,239 751
15年 6,404 4,682 1,260 1,217
16年 5,568 4,656 1,190 505
17年 5,324 4,516 1,094 333
18年 5,363 4,210 1,164 542
19年 5,819 4,975 1,089 500
注1) 申告項目別件数は、重複して申告されることがあるため、合計が申告受理件数とは一致しない。
注2) 「その他」とは、労働条件通知書未交付や退職証明書未交付等に係る事案である。
(グラフ1)申告受理件数の推移

(表2)業種別申告受理件数及び違反率

業種\区分 業種別申告受理件数
平成18年 平成19年
受理件数 違反率(%) 受理件数 違反率(%) 増減率(%)
製造業 292 76.3 324 82.7 11.0
鉱業 0 0.0 4 66.7 -
建設業 536 71.9 512 74.1 △ 4.5
運輸交通業 224 69.7 216 75.5 △ 3.6
貨物取扱業 12 88.9 12 83.3 0.0
農林業 0 0.0 2 100.0 -
畜産・水産業 1 100.0 0 0.0 △ 100.0
商業 1,222 76.9 1,390 80.3 13.7
金融・広告業 330 71.2 333 80.1 0.9
映画・演劇業 21 61.1 28 93.1 33.3
通信業 17 62.5 25 78.9 47.1
教育・研究業 286 77.5 384 76.8 34.3
保健衛生業 190 73.5 234 77.4 23.2
接客娯楽業 902 68.3 973 77.7 7.9
清掃・と畜業 167 74.6 134 71.6 △19.8
その他の事業 1,163 70.0 1,248 75.2 7.3
合      計 5,363 72.5 5,819 77.7 8.5
注1) 増減率については、△は減を示し、また、小数点第2位を四捨五入して算出している。
注2) 「その他の事業」とは、法人の本社事業場や専門サービス業等をさす。
(グラフ2)業種別申告受理数


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