労働契約について
Q1.就職に当たって労働条件等でのトラブルを防ぐには、どのようなことに注意すればよいか。
就職するときに、どのような条件で働くかという約束を労働者と使用者が結ぶことを労働契約といい、これによって個々の労働者の労働条件が決定されます。
労働基準法では、労働契約を結ぶときに使用者は賃金、労働時間その他の労働条件について明らかにしなければならないと定めています。
特に賃金に関する事項のほか、労働契約期間、就業場所、従事すべき業務、労働時間、退職等に関する事項については、書面に記載して交付しなければならないこととなっており、これらをもとに結ばれた労働契約が守られなかった場合には、労働者はすぐに契約を解除することができることとなっています。
就職のときに、労働条件を口約束で取り決めただけで、書面にしなかったため、労働契約の内容が曖昧になり、後でトラブルが発生することも考えられますので、その内容をしっかり確かめ、書面にすることが、安心して働くための第一歩です。