最低賃金のポイント ー帯広署からのお知らせー

はじめに

北海道最低賃金について
2023年10月1日から、北海道最低賃金は時間額960円です。
帯広労働基準監督署が実施する労務調査では、最低賃金未満の賃金額を確認することがあります。
よくある間違いやポイントを理解して、賃金が最低賃金以上であることを確認しましょう。

▹ 事例① 月給から時間額に換算していない ▹ 事例② 労働者から同意を得ていた ▹ 事例③ 契約更新まで賃金を引き上げていない ▹ 最低賃金リーフレット ▹ 業務改善助成金のご案内

北海道最低賃金時間額960円

事例① 月給から時間額に換算していない

◆事例
月給で16万円支払っていれば、最低賃金の問題はないと思っていた。

◇ポイント
最低賃金は時間額で定められているので、月給の場合は時間額に換算して比較する必要があります。
月給から時間額への換算方法
1か月の平均所定労働時間は企業ごと、労働者ごとに異なります。
1年間の総所定労働時間を算出して12か月で除すことで、1か月の平均所定労働時間を特定してください。

▸北海道最低賃金との比較例
例えば、ある労働者の1か月の平均所定労働時間が173時間(※)の場合、北海道最低賃金以上を支払うためには月給として約167,000円が必要です。
※ここでは、例として「1年間の総所定労働時間2076時間÷12か月」の場合で計算しています
北海道最低賃金との比較例

▸最低賃金との比較チェックサイト
厚生労働省ホームページでは、基本給の金額、就業場所、労働時間などの条件を入力することで、最低賃金との比較を簡単に行うことができるサイトを公開しています。
詳しくは、厚生労働省ホームページ「あなたの賃金を比較チェック」をご確認ください。

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事例② 労働者から同意を得ていた

◆事例
労働者と時間給950円で約束していたので、最低賃金は関係ないと思っていた。

◇ポイント
最低賃金制度は、賃金の最低額を保証する制度です。
このため、最低賃金額より低い賃金額で約束しても法律で無効とされ、北海道最低賃金との差額を支払わなくてはなりません。

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事例③ 契約更新まで賃金を引き上げていない

◆事例
時間給950円、契約期間は毎年1月から12月の1年間で約束していたので、来年1月の契約更新で時間給960円に引き上げればいいと思っていた。

◇ポイント
時間額960円の北海道最低賃金は2023年10月1日から効力があります。
このため、契約期間の途中であっても、2023年10月1日からは960円以上に賃金を引き上げて、北海道最低賃金以上を支払う必要があります。

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最低賃金リーフレット

リーフレット「確認しよう、最低賃金!」[PDF:908KB]
・裏表で1枚のリーフレットです。
・裏面には月給などと最低賃金との比較方法をご案内しています。
リーフレット「確認しよう、最低賃金」表面

パンフレット「確認しよう、最低賃金!」[PDF:2,683KB]
・全6ページのパンフレットです。
・47都道府県の地域別最低賃金額一覧、地域別最低賃金と特定最低賃金の制度概要、業務改善助成金などをご案内しています。
パンフレット「確認しよう、最低賃金!」表面

リーフレット「北海道の最低賃金」[PDF:33KB]
・北海道最低賃金額のほか、特定最低賃金額をご案内しています。
リーフレット「北海道の最低賃金」


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業務改善助成金のご案内

賃金の引上げには、中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金の引上げを図る業務改善助成金をご活用ください。
こちらのページでは、十勝管内企業や道内の農業関連企業での活用事例をご紹介しています。

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