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防ごう!熱中症 守ろう!いのち 熱中症対策セミナーを開催しました!
今年の中国地方は例年より遅い梅雨入りとなっていますが、いよいよ熱中症のハイシーズンが到来します。
令和5年(2023年)の全国の職場における熱中症による休業4日以上の死傷者数は1,106人で、うち死亡者は31人となっています。令和4年(死傷者数827人、うち死亡者30人)と比較すると、死傷者は+279人、死亡者は+1人となっています。
岡山県内の、令和5年職場における熱中症による休業4日以上の死傷者数は25人となり、死亡者はいませんでした。令和4年(死傷者数23人、うち死亡者0人)と比較すると、死傷者は+2人となっており、長期的にみると増加傾向にあります。
このため、熱中症予防対策の周知や更なる気運の醸成を図るべく、岡山労働局・労働基準監督署、岡山県労働基準協会、岡山産業保健総合支援センターの共催により、令和6年6月10日に倉敷商工会議所において「防ごう!熱中症 守ろう!いのち 熱中症対策セミナー」を開催しました。
会場は満席で、オンラインでも多数の方が参加され、みなさまの熱中症対策に対する関心の高さが感じられました。
冒頭、岡山労働局労働基準部長(政木隆一)から「熱中症による被災者は増加傾向にある。例年暑くなる中、対策グッズも進化しているので、ぜひ取り入れて暑くなる前にしっかりと対策してほしい」と挨拶がありました。
続いて岡山労働局健康安全課長(貞宗恵治)から、岡山県内及び全国の熱中症による労働災害発生状況とクールワークキャンペーン期間中の取組み等について説明がありました。
続いて、大塚製薬株式会社の村上様から、「職場における熱中症対策」について講演。暑い場所では、脱水がおき、体温調整機能の低下や体水分バランスが崩れるため、イオン飲料の補給が重要。また、仕事の前に「アイススラリー」を補給することで深部体温を下げる「プレクーリング」を行うことで、熱中症になりにくくなる、といった事例を紹介。
続いて、JFEスチール株式会社西日本製鉄所(倉敷地区)の前野様から、「JFEスチールにおける熱中症対策」と題し、暑さ指数の警戒レベルを大きく視認しやすい掲示に変更、作業場に組立て式の休憩所を設置、体温を常時監視するウエアラブル機器の導入など、様々な取り組みの紹介がありました。
最後に、株式会社荒木組の小島様から、荒木組で進める「熱中症対策11箇条」(作業前の水分補給、前日の睡眠を7時間以上、暑さ指数を把握して朝礼のときに発表など)を紹介、暑い作業現場で、熱中症を発症させないための工夫についての説明がありました。
当日は会場に熱中症対策グッズの展示を行い、参加者の方々はスタッフの説明を熱心に聞いていらっしゃいました。
現在、厚生労働省では「令和6年 STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を全国的に実施中です。この期間中は、事業主のみなさまには①暑さ指数(WBGT)の把握とその値に応じた熱中症予防対策の実施②作業を管理する者及び労働者に対してあらかじめ労働衛生教育を行うこと③糖尿病や高血圧症等、熱中症の発症に影響を及ぼすおそれのある疾病を有する者に対して医師等の意見を踏まえた配慮を行うことなどの取組みをお願いします。
熱中症対策は、「予防」と「応急処置」が大切です。詳しくは、以下にサイトへのリンクを貼っておりますので、有効な熱中症対策を講じて元気に暑さを乗り越えましょう。
【熱中症予防のための情報・資料サイト】
【厚生労働省HP 働く人の今すぐ使える熱中症ガイド】