ぱぱまま応援サイト
福島県小児科医会 竹内真弓会長 ごあいさつ
福島県小児科医会会長 竹内真弓先生
福島県小児科医会は、県内で小児科の診療をおこなっている医師の集まりです。
今般、福島労働局からご依頼がありました。内容は、子育てと仕事の両立支援を進めている福島労働局のホーム
ページに、子育てを支援するための特設専門サイト(ぱぱ・まま応援サイト)を設けるので、当会の支援をいただきたい
とのことでした。
これから子どもを持つ方、子育てをされている方を始め一般の方に小児の病気や気になること、あるいは急病時の
対応などについてなるべく正確な情報をお伝えし、お子様の健康に少しでも役に立てていただきたいということから、
労働局の依頼を受けることにしました。
子どもをもつ保護者にとって子どもの健康についての正確、客観的な情報ほど大事なものはないと思います。当会の
HPに加え、労働局のHP(ぱぱ・まま応援サイト)の情報が福島県の子どもたちの健康を守ること、子育てと仕事を両立
するぱぱ・ままのためにいくらかでも役に立っていただければ大変幸いに思います。
また、福島県小児科医会のホームページに、、各地区の小児科医院の一覧表が載っています。お子様に関することで
あれば、地域の小児科医に気軽にご相談ください。
小児科専門医からのメッセージ(福島県小児科医会 市川陽子先生)
福島県小児科医会 市川陽子先生
☆子育て中のパパ・ママへ
お子さんを育てながらお仕事も続ける毎日、お疲れさまです。
くたくたになってお仕事から帰ってきても、お子さんの笑顔に出会うと疲れも一瞬でどこかに行ってしまいますね。
でも、忙しい時や疲れている時に限って、お子さんがグズッたり思い通りにならないと、親だって人間だもの、つい、
イライラしてしまうこともありますね。
そういうときは一度深呼吸して、お子さんを初めて腕に抱いた時のことを思い出して下さい。
夫婦共働きで子育てをする時にまずは考えなければならないのは、家事や育児の役割の分担でしょうか。
パパとママとが協力して子育てするのは当たり前で、男性の育児参加は大歓迎ですが、現実はなかなか思う
ようにはいかないこともありますね。なぜなら、男性と女性は「人」としての権利は平等であっても、生物学的には
人間のオスとメスという違いがあるからです。もちろんそれは優劣の差別ではありません。例えば、妊娠・出産と
母乳を与えることは絶対に女性にしかできません。これに伴う性ホルモンの変化など、生物学的な違いがありま
すから、夫婦2人が全く同じことを同じようにこなすことは、実際にはなかなか難しいこともあります。
一般的に女性は、例えば洗濯機を回しながら掃除機をかけ、夕食の支度をしながら子どもの宿題に目を配る、など、
同時に複数の事柄にアンテナを張り一度に色々なことをこなすことができます。一方で男性は理論的に筋道立てて
ひとつずつきちんとこなすことが得意とされています。勿論これには例外もあります。 大切なことは、パパは男だから
これ、ママは女だからこれ、と決めつけるのではなく、家事でも育児でも、それぞれの得意とすることを分担して、
出来ないことや苦手なことはお互いに補い合い、お互いに感謝の気持ちを持つことではないでしょうか。
☆パパがなかなか家事や育児を手伝ってくれないことが悩みのママ
もしかしたらパパはどう手を出したらいいのかわからないのかもしれません。「これやって!」ではなくて、
「こうしてもらったら助かるな」と声をかけてみませんか?そして、パパが手伝ってくれたら、そのことに「ありがとう」
と笑顔で伝えてみませんか?パパはあなたと同じように綺麗にお皿は洗えないかもしれないし、洗濯物のたたみ方
もおむつの交換も下手かも知れません。でも、ありがとうの一言が次につながるのではないかと思います。パパの
帰りが遅くて、いつもひとりでお子さんのお世話をしているママ、パパが帰ってきたら、遅くまでお疲れさま、と声を
かけてみませんか?パパはお子さんの笑顔と同じくらいママの笑顔が大好きなはずです。
☆家事や育児にどう参加すればいいかわからないパパ
なかなか思うような子育て参加ができなくて、どうしていいかわからないパパ、お子さんのお世話は基本ママ
だろう、と考えているかも知れないパパ、「僕も何かするよ」と声をかけてみませんか?きっとママはその一言が
とても嬉しいと思います。ママと同じように上手に要領良く家事ができなくてもいいのです。パパが“一緒に”家事や
子育てをやろうとしている、その気持ちが大切だと思います。そしてもっと大切なことは、パパは大きな気持ちで
ママとお子さんを丸ごと見守ることではないでしょうか。ママにとってパパは一番頼りたい存在なのです。
「困った時は僕がいるから大丈夫だよ」「いつもありがとう」
この気持ちがママに伝わることが大切なのだと思います。
☆事業者の方々へ
お子さんの急な病気や幼稚園・保育園・学校の行事などで、職員が欠勤してしまうのは、職場にとっては大変な
ことだと思います。
けれども、そのような状況はいつまでも続くわけではありません。
子育てはいつか終わるもの。でもその次には親の介護が待っていたりします。大事なことは、職員が家族の用事
で仕事を休まなければならない時に、職場全体が「お互いさま」という雰囲気があるかどうか、ではないでしょうか。
そのような雰囲気作りが、働く人たちの「頑張る気力」につながり、職場を支える原動力になるのではないかと思い
ます。
子育てパパ・ママが知っておきたい情報
●医療関連情報
●子どもの病気やけがについての相談・情報検索
休日・夜間の急な子どもの 休日・夜間などの診察時間 生後1カ月~6歳の子どもに 子どもの誤飲・誤食の時に
病気で対応に迷った時に、 時間外に病院を受診するか ついて、知っておくと役立つ どう対応したらよいかわか
小児科医師や看護師に どうか判断の目安を提供。 一時救命処置や家庭内で ります。
電話で相談できます。 起こりやすい事故防止の
ポイントを紹介。
小児外科で診るいろいろな
病気を詳しく解説。
女性の健康に関し、知っておきたい病気の情報や セルフチェック、体に嬉しいレシピ等を配信。 |
●福島県の情報
☆県内の医療機関情報
☆緊急対応や子どもの病気の時の子育て支援施設等の情報
ファミリー・サポート・センター
(育児の援助を受けたい方と
援助したい方が会員となり、
地域で子育てを相互援助)
の県内のセンターを紹介。
●子育てパパ・ママや雇用主の方が知っておきたい法律・制度・企業情報
育児休業、子の看護休暇な 産前産後休業等労働基準 働く女性の妊娠・出産・育児 妊娠中・出産後の女性につ
どの法制度や出産・子育て 法や出産・子育てに関する 児について法律で定められ いて、企業に対して義務付
に関する経済的支援制度 経済的支援制度を紹介。 ている内容を紹介。 けられている制度を紹介。
を紹介。
●従業員の子育てを支援する雇用主の方への助成金情報
男性労働者が育児休業を 「育休復帰支援プラン」作 妊娠、出産、育児、介護を 労働局で取り扱っている事
取得しやすい職場風土作 成により、育児休業の円滑 理由に退職した労働者が 業主向けの助助成金を一覧
理に取り組み、男性労働 な取得・職場復帰の支援を 就業可能となった時に復職 で紹介。
に育児休業を取得させた 行った場合や、育休者の代 でき、適切に評価され、配
事業主に支給されます。 替要員を確保し、育休者を 置・処遇される再雇用制度
原職等に復帰させた中小企 を導入し、希望者を採用し
業事業主に支給されます。 た事業主に支給されます。
●育児と仕事の両立に積極的に取り組まれている県内企業
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