職場の健康診断の結果59.1％に有所見
～ 平成29年の定期健康診断実施結果まとまる ～

  
   山形労働局（局長 庭山佳宏）は、平成29年に山形県内の事業場が実施した定期健康診断の実施状況^※を取りまとめましたので公表します。
^※常時50人以上の労働者を使用する事業者から提出された定期健康診断結果報告書に基づく集計結果。

1 山形県内における職場の健康診断結果のポイント
(1) 健康診断の結果、所定の項目のうち何らかの所見があるとされた労働者の割合は、59.1％で、全国平均 
  （54.1％）を5.0ポイント上回り、全国で7番目の高さとなっている。（資料No.1）
(2) 検査項目別で所見があると診断された労働者の割合は、血中脂質検査が、37.2％で最も高く、次いで、血圧
  （20.9％）、肝機能（18.6％）、血糖検査（15.1％）の順となっている。
    また、「脳・心臓疾患」の発症に関係する主な検査項目（血中脂質、血圧、血糖、心電図）は、いずれも全国平均
  を上回っている。（資料No.2）。
(3) 業種別で所見があると診断された労働者の割合は、建設業が72.5％（全国62.5%）と最も高く、以下、運輸交通業
  が63.5％（全国60.6%）、製造業が58.9％（全国52.6%）、保健衛生業が57.3％（全国50.8%）で、いずれも全国平均を上
  回り、商業が最も低く51.7％（全国55.4%））で、全国平均を下回っている。（資料No.3）

2 山形労働局の対応
  ・ 事業者に対し、健康診断の結果、所見のあった労働者について医師からの意見聴取に基づき、必要に応じた適
  切な措置を徹底するよう引き続き指導する。（資料No.4）
  ・ 産業医の選任義務のない小規模事業場に対し、医師からの意見聴取及び保健指導等を行っている産業保健総
  合支援センターの地域窓口（地域産業保健センター）活用を呼びかける。（資料No.5）
  ・ 「過労死」等の発生の予防を目的とする保険給付（労災保険による二次健康診断の無料受診等）の利用勧奨を 
  行う。（資料No.6） 
 

  報道発表資料（平成30年12月5日） (223KB; PDFファイル)

【添付資料】